垣根紋の意味・由来を解説!器物紋の一種の家紋

垣根」は家の周りにある柵のようなものというイメージがありますが、かつては主に神社に使われ、神社と外の世界を区別する重要な役割を持っていたそうなのです。

その垣根も家紋化されており、多くはありませんがいくつかの種類がありました。

今回は、「垣根紋」の由来・意味・種類や、神社に関連する家紋についてご紹介いたします。

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垣根紋の意味・由来とは?

 

読み方 かきねもん
家紋の分類 器物紋
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<<

垣根は神社の周りに張り巡らされた柵のことで、俗世と神聖な区域を区別するものでした。

神域を囲むことから、「神垣」や「玉垣」とも言われていました。

紋としては信仰的な意味合いを持つため、神社に関係のある家をメインに使用されていました。

時が経つと、「竹垣」や「常盤垣」といった変形も見られるようになります。

竹垣は竹が綺麗に並んだデザインで、玉垣は板と板の間に隙間のあるデザインです。垣根紋には変形版もありますが、基本的には木製の垣根がベースになっていたと言われています。

使用地域は愛知県が多く、武家では大岡氏が使用していました。大岡氏の紋は「大岡玉垣」と呼ばれ、木製の垣根が丸に囲まれたデザインでした。

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垣根紋の種類いろいろまとめて解説

細輪に玉垣

竹垣

大岡越前守

大岡玉垣

玉垣鳥居

常磐垣

丸に唐竹垣

七本瑞垣

有名な家紋に比べ種類の少ない垣根紋ですが、このようなバリエーションがありました。

中でも注目すべきは「竹垣」「常盤垣」「大岡玉垣」です。冒頭でもお話したように、竹垣と常盤垣は垣根紋が登場してしばらくしてから後にできた変形版です。

竹垣のように竹を描いたものもありますが、垣根紋はほとんどが木製の垣根を描いていますね。

「大岡玉垣」は武家の大岡氏が使用していたオリジナル家紋で、割とオーソドックスな垣根のデザインとなっています。

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大岡玉垣に関わらず、「玉垣」というのは柵と柵の間に隙間のあるものを指す言葉で、「玉垣鳥居」もその例の一つです。

もともと垣根紋は神社の周りにある俗世と神聖な区域を区別するものをモチーフにしたものなので、このように鳥居と組み合わせたデザインのものもありました。

「鳥居」も家紋になっている!

現代でも神社は特別な場所ですが、かつては今よりも更に神聖な場所で、人々は神のいるものという信仰心を持っていました。

そんな神社を囲っていた重要な役割のある「垣根」ですが、神社には必ず「鳥居」もありますね。

この鳥居も家紋化されており、神に供える鶏の止まり木であったことが鳥居という名前に由来しています。

詳しくはこの記事をチェック!

垣根紋には、あまり他の紋と組み合わせたデザインのものがありませんが、「鳥居紋」は植物や鳥などと共に描かれた家紋の種類もあるのです。

上記の記事では「鳥居紋」について詳しくご紹介していますので、同じ神社関連として垣根紋と合わせてチェックしてみましょう。

 

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まとめ

現代ではあまり見ることのなくなった垣根をモチーフとした「垣根紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

垣根はただ仕切るためのものではなく、俗世と神聖な区域を区別するものであり、神社にとって大切で意味あるものであることがわかりました。

初詣などで神社に行く機会のある方は、ぜひどのような意味があったのかなど、神社にまつわる家紋をチェックしてみてくださいね。

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