スーパーや八百屋でも、ここ最近では「漢字での野菜の表記」が減りつつあります。漢字で書くと、実際は身近な野菜でも何かわからない…と思うのは、きっと私だけではないはず!それだけでなく読み方は知っていても「草かんむりに、無?」どうしてそんな漢字を書くの?と不思議に思ったことはありませんか?今回は、蕪の読み方だけでなく、蕪の意味や由来まで詳しくお勉強しましょう。知っておくだけで、ちょっとした会話のネタにもなること、間違いなしです!
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目次
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「蕪」と書いて何と読む?
「蕪」って漢字をあなたは読めますか?また読むだけではなく、実際に書けますか?実は「蕪」は、漢検準1級レベルの漢字ですよ!なので難しいとと思われて当然です。実際にどういう風に読むか?蕪を使った他の漢字も見ていきます。
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正解は「かぶ」
皆さん、読めましたか?蕪=かぶと読みます。訓読みで「かぶ」と読み、音読みで「ブ」「ム」と読みます。15画数あります。バランス良く書くのが難しそうですね。俳句などを詠まれる方には、冬の季語としてもよく用いられるので、知っていた方も多いかもしれません。
「かぶら」とも読む
かぶのことを、かぶらとも呼ぶように、蕪=かぶらとも読むことができます。食べ物の「蕪」は、正しくは「かぶら」と呼び、短い形の「かぶ」は後から正式に採用されたとも言われています。関西地方では、「かぶら」と呼ばれていることも多いとされています。「かぶら」と呼ばれる由来には諸説ありますが、室町時代頃から宮中に仕える女房たちが、衣食に関した隠語を使っていた時の名残りと考えられており、「おかぶ」という女房言葉が「かぶら」に変化したのではないかと言われています。
かぶ・かぶらの特徴とは?
かぶについてはスーパーなどでもいつでも並んでいるのでご存知の方も多いでしょうが、改めてカブの特徴を復習しておきましょう。
- アブラナ科の植物で、丸い根は“白いものと赤いもの”があります。
- 根の部分と葉の部分を、食べることができます。
- すずなとも呼ばれ、春の七草の1つとしても知られています。
- かぶの旬は冬から春と言われています。
- 消化を助ける働きだけでなく、ビタミンC、βカロテン、カルシウムと栄養豊富です。
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蕪(かぶ)の他の漢字は?
「蕪」以外にも、「かぶ」を意味する漢字があるのか確認していきましょう。
かぶを表す3つの漢字
- 蕪菁「ブセイ」または「wujing」
- 蔓菁「マンセイ」または「manjing」
- 扁蘿蔔「ヘンラフク」または「bianluobo」
3つとも、主に江戸時代に使われていた漢語での読み方です。全てかぶの意味の漢語だったそうです。かぶは、大陸から弥生時代頃に伝わってきたとされています。「万葉集」にも蕪菁についての記述があり、古くから一般的に食べられていたことが伺えます。「日本書記」によると、693年頃に持統天皇が栽培を推奨したとも記されており、日本においてのかぶの歴史は、とても長いと言えます。色々な呼び名があることからも、人々に好んで食べられていたことがわかりますね。
「蕪」の漢字の意味や由来は?
「蕪」に含まれる、「かぶ」以外の他の意味はないか見ていきましょう。意外と聞いたことがある言葉があるかもしれません。
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雑草が茂って荒れる
「荒蕪地(こうぶち)」などの言葉にも使われるように、「蕪」の漢字にはそもそも「雑草が茂って荒れる」「荒地」といった意味があります。
諸説ありますが、青森県八戸市にある「ウミネコ繁殖地」として有名な、国の天然記念物に指定されている「蕪島(かぶしま)」の名の由来も、島全体に草が生い茂っていたことからだそうです。意味を理解した上で「蕪島」と聞くと、侘しさを感じてしまいそうですが、希少なウミネコの繁殖地になっているとは、とても生命力を感じられますね。
粗雑で入り乱れている
「蕪辞(ぶじ)」や「蕪雑(ぶざつ)」の言葉にも使われるように、「蕪」の漢字には「粗雑な」といった意味もあります。
人気の家庭菜園などの中でも、比較的育てやすいと初心者にも選ばれるかぶの栽培は、土壌の適応性も高いと言われています。粗雑な環境ではいけませんが、少々の荒々しさにも耐えうるほどの、生命力を持った野菜といえるのかもしれませんね。
まとめ
蕪という漢字について詳しく見ていきましたがいかがでしたでしょうか?改めてここでまとめていきます。
- 蕪=かぶ、かぶらと読みます
- 蕪は、昔から一般的に食べられていました
- 蕪には、「雑草が茂って荒れる」や「粗雑な」の意味もあります
蕪、かぶ、かぶら、ぶせいなどの様々な呼び方で、冬の食卓に欠かせない「かぶ」について、詳しく知っていただけたでしょうか。「蕪」の意味も色々とあり、栄養として食べるだけでなく、知識の栄養にもなりましたね。
青森県八戸市のウミネコの繁殖で有名な「蕪島」にも、地名として使われてたりと意外と身近にある漢字かもしれません。「蕪」つながりで、訪れてみたいものです。
「万葉集」や「日本書記」の文中にも「かぶ」について記されていたとは、驚きですよね。古代から、現代においても長く愛されている「かぶ」の事を、深く知ると、甘くて淡白な味わい深い「かぶ」が、ますます身近に感じられ美味しさもひとしおなこと、間違いなしです。
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