【家紋】柊紋の意味・由来を解説!植物紋の一種を解説!

現代では冬にリースなどの飾りに使われる「柊」ですが、家紋にも「柊紋」というものがありました。

柊はクリスマスのイメージが強いので洋風の木に思うかもしれませんが、かつて日本では節分の日に飾る風習がありました。とげとげした葉が特徴ですが、どんな意味を持って飾られていたのでしょうか?

今回は、「柊紋」の意味や由来・種類などについてご紹介いたします。

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柊紋の意味・由来とは?

読み方 ひいらぎもん
家紋の分類 植物紋
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柊はモクセイ科の常緑小高木で、葉にトゲがあることから平安時代には魔除けとして使用されていました

柊という名は、このトゲに触れるとヒリヒリと痛むことから「ひいらぎ」となったと言われています。




柊は文様として用いられることは少なかったものの、魔除けとして知られていたため、その効力にあやかろうとして家紋に用いる家がありました。

戦国時代には安威氏や上原氏、江戸時代には大名の大関氏や市橋氏など60以上の幕臣の家で家紋に用いられていました。

また、節分の豆まきの際に戸に柊をさして魔除け効果を期待したそうです。緑の葉に赤い実をつける柊は、現代ではクリスマスの時期に飾られる植物ですね。

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柊の家紋の種類解説

抱き柊

丸に抱き柊

抱き柊に鳥居

糸輪に豆抱き柊

割り柊

子持ち割り柊

陰丸に陰抱き柊

折れ柊

では、柊紋をいくつかご紹介いたいします。1枚や複数枚の葉をモチーフにしたものなど種類は様々で、中には白抜きで描かれた「陰柊」もあります。

基本的には葉のみで構成される柊紋ですが、中には「抱き柊に鳥居」のように鳥鳥居と組み合わせた紋もあります。

「鳥居紋」という独立した紋があり、主に神社関係の家や神社の神紋に用いられていました。そのため、「抱き柊に鳥居」も、神社関係者や信仰により用いたものだと思われます。

また、「折れ柊」は中心で折れた葉を描いたものです。家紋では、すぐに散ってしまう花は不吉や縁起が悪いとされ家紋に用いない風習があったので、このように折れてしまった葉をデザイン化したものは珍しいのです。

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輪紋×柊紋

モチーフを囲むものに「輪紋」があります。輪の形をした紋ですが、線の太さや線タイプが様々あり、バリエーションが非常に豊富なものです。


丸に抱き柊」「糸輪に豆抱き柊」「陰丸に陰抱き柊」は全て輪紋と合わせたものです。それぞれ基本的な輪、糸輪、白向きした陰輪によって囲まれています。輪紋を合わせる目的はいくつかあり、

  • 本家と分家を区別するため
  • 囲むことで中の紋を強調するため
  • 全体的な紋のバランスを整えるため

などがあります。

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輪紋のいろいろ

その他の輪紋をいくつか見てみましょう。中には直線ではないものもあるのです!


鐶輪



唐草輪


三重輪



梅輪

 

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まとめ

冬の木のイメージが強い「柊紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

柊には魔除けの意味合いがあったのは意外でしたね。節分の際に飾っていた文化もあったようなので、その効果を信じ家紋に用いる家がありました。

今回プラスでご紹介した輪紋についても、別の記事でご紹介していますので是非チェックしてみてくださいね。

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