食欲をさそう匂いが特徴的なにんにくは、美味しいだけではなく健康にもいい万能の食材です。しかしにんにくはすりおろしや刻まれた状態で出てくることが多く、生で食べる機会は比較的少ないですよね。にんにく好きなら一度は生ニンニクを食べてみたい!と考えると思いますが、実際にんにくは生で食べても大丈夫なのでしょうか?そこで今回は生のニンニクの食べ方からその注意点までをまとめてみました。
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目次
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ニンニクは生で食べられる?
にんにくは健康にいい食材ですが、食べ方を間違えると逆に健康を損なってしまう場合もあります。食べ方や食べる量には注意しましょう。
生で食べられる!
ニンニクは生でも食べられます。生ニンニクは疲労回復や免疫力アップ、感染病の予防や殺菌作用、また冷えの改善から美肌・アンチエイジングまで幅広い効果が期待されます。
毒性はないが殺菌効果が強すぎる
毒性はない生ニンニクですが、殺菌効果が強すぎるため一度にいっぱい食べたり長期間食べ続けるとよくありません。一度にたくさん食べてしまうと胃や腸が荒れてしまい胃痛や腹痛、下痢を引き起こしたり、ひどい場合には肝臓障害にまで至る可能性もあります。また長期にわたって食べ続けると、腸内でビタミンを作ってくれる菌などの「良い菌」まで殺してしまい皮膚炎や口内炎を引き起こす可能性もあります。
1日どれくらい食べていい?
健康な体を作ってくれるにんにくですが、食べ過ぎは良くありません。生のニンニクは1日あたり1片までにとどめることをおススメします。連続して食べることもあまり良く無いので、2・3日の間隔をあけるようにしましょう。ちなみに加熱したものであれば1日に3片程度食べても大丈夫だと言われています。あくまで個人差があるので薬のように厳密に決まっているものではありませんが、食べ過ぎないようにだけ注意しましょう。
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生と加熱の栄養の違い
生のニンニクと加熱したニンニクでは、実際どのような違いがあるのでしょうか。
生ニンニクは抗菌作用が強い
ニンニクは加熱によって殺菌作用が弱まります。つまり生ニンニクは抗菌作用が強いのが特徴で、食べ過ぎによって引き起こされる弊害はこの「強い抗菌作用」によるものなのです。加熱によってニンニクの抗菌作用が弱まるのは、アリシンという成分が深く関わっています。
ニンニクには主成分として有名なアリシンが含まれていて、これはにんにくの匂いのもとでもあります。もともとはアリインというアミノ酸の一種で、それが酵素の働きによって変化したのがアリシンです。つまりニンニクが皮を剥いた状態では匂わず刻んだりすりおろしたりすることで強い匂いを放つようになるのは、アリシンが発生するためなのです。アリシンにはもともと、動物が嫌がる強烈な匂いを放つことで野生の動物たちから食べられないように身を守る役割があります。この外敵を除去する力は対動物に限ったことではなく、カビや細菌などにも該当します。そのためアリシンには強い殺菌効果や抗菌効果が備わっているのです。
加熱すると抗がん作用
生ニンニクを加熱すると、前述したアリシンがアホエンという物質に変化します。アリシンの抗菌作用は弱まってしまいますが、このアホエンには抗がん作用があるとされています。しかしこれは低温で加熱することが条件なので、低温の油や火で生ニンニクを調理するとよいでしょう。
テストステロン値に違いが出る
テストステロンとは男性ホルモンの一種で、男性の二次性徴や性欲と深く関わりのある成分です。よく「ニンニクを食べて精力をつける」という言葉を聞きますが、これはつまり「ニンニクを食べることでこのテストステロン値をあげる」ということなのです。しかしテストステロン値をあげる働きがあるのは加熱したニンニクのみで、生のニンニクは逆にテストステロン値を下げてしまうのです!
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生で食べるときの注意点
生でも食べられるニンニクですが、その場合には注意が必要です。改めて生で食べる場合の注意点をまとめてみました。
食べすぎない
生のにんにくには強い殺菌作用が含まれていて刺激が強いです。そのため一気にたくさん食べたり長期にわたって食べ続けるのはやめましょう。
空腹時には食べない
生ニンニクには消化を促進する効果があります。そのため空腹時に生ニンニクを食べると胃の粘膜をしすぎてしまい胃痛や腹痛に繋がる恐れがあります。生ニンニク単体を空腹時に食べるのは避け、ほかの具材と一緒に調理したものやほかの料理と一緒に食べるようにしましょう。
長期間の摂取は注意
生ニンニクは殺菌効果が強いので長期間摂取し続けると体の中の善玉菌まで殺してしまいます。長期間連続で生ニンニクを食べ続けるのは控えましょう。
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にんにくの食べすぎには注意!臭いの副作用と対処法をまとめて解説
にんにくは後を引く美味しさで、ついつい食べ過ぎてしまう魅力がありますが食べすぎには注意が必要です!
ニンニクの食べすぎ・食べ方には注意しよう
炒め物などに少量入っている場合は問題ありませんが、ホイル焼きやラーメンなどで大量に食べる時は副作用に気をつけましょう…!食べ過ぎて胸焼けした経験はありませんか?
にんにくに含まれる硫化アリルという成分により、口内炎や腹痛・下痢が起こる可能性もあります。粘膜や胃腸が弱い方は食べ過ぎないよう調整しましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
どうしても気になる食べた後の口臭・おなら・尿・体臭
にんにくは食べている時は美味しくて仕方がないものですが、食後に気になるのが口臭や体臭です。にんにくなどの口臭には食前か食後に牛乳と飲むと効くと言いますが、尿やおならにも影響があるんです!
おならが臭くなるのは、にんにくに含まれる硫化成分が作用していて、消化器官が「硫化物」に分解することで臭いが発生します。後からそうならないための対処法がいくつかありますので、にんにく好きの方は各記事でチェックしてみてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
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まとめ
今回は生にんにくについてまとめてみました。「酒は百薬の長」と言われることもあるように、何事も限度が大切です。体にいい影響をもたらしてくれるニンニクですので、節度を守って美味しく食べましょう。
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