コーンスターチの保存方法・保存期間の目安を解説!常温・冷蔵・冷凍保存のまとめ。

お菓子のレシピによく登場するコーンスターチ。サクサクとした食感を出すことができ、クッキーやショートブレッドを作るときに買った方もいるのではないでしょうか。

しかし、普段の手料理になかなか登場機会がなく、キッチンの棚にしまいっぱなしにしていませんか?コーンスターチは正しく保存をしないと、品質の劣化や、ダニ・カビなどのトラブルも発生しやすくなります。そこで!この記事では、正しいコーンスターチの保存方法・保存期間の目安を解説します!

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コーンスターチってどんな食材?

コーンスターチとは、トウモロコシから作られたデンプンです。見た目は白くサラサラとしており臭いもありません。コーンスターチに使われるトウモロコシは、私たちが普段食べるスイートコーンや、ポップコーンの材料となるトウモロコシとは異なり、デントコーンやワキシーコーンといった品種が使われています。

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コーンスターチの特徴

コーンスターチは小麦粉と違い、水と混ぜてもグルテンを形成せず、粘りが出ません。そのため、お菓子作りなどの際に、小麦粉の一部をコーンスターチに置き換えるとサクッと軽い食感になります。また、コーンスターチには「とろみ」を出す効果もあります。例えば、カスタードクリームなど、滑らかなとろみをつけたいときに重宝します。

コーンスターチと片栗粉の違いは?

コーンスターチも片栗粉もデンプンでできていますが、何か違いはあるのでしょうか?それぞれの違いと特徴、用途をまとめました!

コーンスターチ

 原料  トウモロコシ
 とろみの色  不透明
 特徴  粘度は低いが、温度が低くなってもとろみが持続する

片栗粉

 原料 じゃがいも
 とろみの色 無色透明
特徴 粘度は高いが、温度が低くなるととろみが失われる

とてもよく似たコーンスターチと片栗粉ですが、原料をはじめ、まったく違うということがわかりましたね。コーンスターチは冷えてもとろみを保てるので、冷たくして食べるお菓子に向いています。片栗粉は、冷えるととろみがつかなくなってしまうので、暖かいまま食べるあんかけやスープに向いていますね。それぞれの特徴を理解した上で向いている料理に使いましょう。

コーンスターチの主な栄養素

コーンスターチの栄養素は?

コーンスターチはデンプンでできているので、含まれる栄養はほぼ炭水化物脂質です。わずかながらたんぱく質も含んでいますが、栄養源としてはあまり期待できません。

  • 炭水化物炭水化物はブドウ糖・果糖などから構成されているものを総称です。大きく分類すると体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分類できます。
  • 脂質:脂質は、1gあたり9kcalのエネルギーを生み出す三大栄養素の中での一番のエネルギー源です。人間の体内では、取り入れた糖質をグリコーゲンとして保存するだけではなくて脂質にすることで、生体維持に必要なエネルギーが無くならないようにしています。細胞膜やホルモンの材料になり、コレステロールや中性脂肪として存在しています。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。

コーンスターチの使い方

ご家庭でコーンスターチをもっと活用したいとき、どんな場面で使うと良いのでしょうか?オススメの使い方をまとめてみました!

  • 焼き菓子を作るときに小麦粉に混ぜる・・・コーンスターチには、お菓子をサクッと仕上げる効果があります。クッキーやドーナツを作るときに、小麦粉の分量3分の1程度(お好みで調整してくださいね!)をコーンスターチに置きかえると口当たりが軽く仕上がります。
  • メレンゲを作るときに加える・・・メレンゲを作るときに、コーンスターチを加えると泡立ちがしっかりします。
  • 片栗粉の代わりに使う・・・片栗粉をきらしているときに代用品として使ってみましょう。片栗粉よりもとろみが弱いので、使う量は多めにします。注意点として、コーンスターチは片栗粉のように透明にならないため、入れすぎないように気をつけましょう!
  • 天ぷらの衣に使う・・・天ぷらを作るときに、小麦粉にコーンスターチを混ぜるとサックリと揚がります。天ぷらがべたっとしてしまう原因の1つに小麦粉のグルテンがあります。グルテン形成を少なくするという意味で、コーンスターチは有効です。

コーンスターチの特徴を利用して幅広い調理法に活かせますね。お菓子づくりでも、普段の食事にも、ぜひ活用してください!

 

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コーンスターチを間違った方法で保存するとどうなる?

正しいコーンスターチの保存方法をご紹介する前に、間違った保存方法をするとどうなるのか?を見てみましょう。

湿気やニオイが移る

コーンスターチは他の粉類同様、湿気やニオイを吸ってしまいます。ニオイの強いものの近くで保存したり、湿気がたまりやすいところや梅雨時期に密閉しないで置くのはやめましょう。

虫の発生

コーンスターチを開封後密閉していないと、ダニの一種が湧くことがあります。ダニ自体に毒性はないものの、アレルギー反応の原因になります。コーンスターチを開けて、クリップや輪ゴムで止めただけの保存方法は危険です。

カビの発生

コーンスターチを湿度と温度が高いところで保存するとカビの原因になります。また、温度変化が大きい場所も、結露の原因になり、カビが発生しやすくなります。

それでは、どのように保存するのがベストでしょうか?次の項で解説します!

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コーンスターチを常温保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

  • 常温で1〜2ヶ月です。

保存方法は?

開封したコーンスターチを密閉できるタッパーなどに袋のまま入れ、直射日光の当たらない涼しい場所で保存しましょう。

使用頻度が高い場合は常温で保存しても大丈夫です。タッパーに入れることで虫の侵入や湿気を防ぐことができます。

コーンスターチを冷蔵保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

  • 冷蔵庫で1〜2ヶ月です。

保存方法は?

  • 開封したコーンスターチをタッパーや冷蔵用保存袋などに入れてから冷蔵庫へ

湿気が高い季節は冷蔵保存がオススメ。低温で保存することで虫の侵入・繁殖のリスクを減らせます。冷蔵庫の中はニオイが移りやすいので、ニオイの強いものと離して保存したり、タッパーや保存袋の中に入れて保存しましょう。また、冷蔵のコーンスターチは使ったらすぐに冷蔵庫に戻しましょう。温度差があると結露の原因になります!

コーンスターチを冷凍保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

・冷凍庫で6ヶ月です。

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保存方法は?

  • 冷凍用保存袋やタッパーに入れて冷凍庫へ

あまりコーンスターチを使う機会がなければ冷凍保存してしまいましょう。冷凍しても固まらないので問題ありません。冷凍の場合も、常温に出しておくと結露しやすくなるので注意が必要です。

まとめ  

コーンスターチの保存方法と保存期間の目安をお伝えしてきました。最後にこちらに保存期間の目安をまとめます。

コーンスターチの保存期間の目安は

  • 常温で1〜2ヶ月
  • 冷蔵庫で1〜2ヶ月
  • 冷凍庫で6ヶ月

上手に保存しながら、お菓子づくりや普段の料理、片栗粉の代わりなど、活用してみましょう!

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