冬の魚介類の代表的な存在の「カニ」。その美味しさから、冬の時期のカニをメインにしている旅行プランがたくさんあるくらい日本人に愛されている魚介類の一つですよね。
カニ鍋、蟹のしゃぶしゃぶ、お刺身など様々な食べ方があります。皆さんはカニをどのように食べるのがお好きですか?カニは足の先から頭までとても美味しい食材ですが、一つ気になるのは「食中毒」です。カニの食中毒って実は結構怖いんです。
今回の記事ではカニを食べた時に生じる食中毒や、その原因、対処方法や予防方法について紹介していきたいと思います。
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目次
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カニの食中毒の原因って?
カニの食中毒で多いのは腸炎ビブリオ菌によるものです。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。カニに限らず魚介類には腸炎ビブリオ菌が繁殖しやすく、毎年7~9月に食中毒が多発します。現在は食中毒に関する注意喚起が盛んになってきており、ここ数年で腸炎ビブリオによる食中毒は減ってきているようです。
食中毒を招く細菌が増殖しても、食べ物の見た目や味は変わらず、匂いもしません。そのため、食事の準備をするときには、細菌を「つけない」「増やさない」、加熱等で「やっつける」を心がけ、食中毒を防ぎましょう。※全国保険協会HPより
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腸炎ビブリオってどんなもの?
腸炎ビブリオ菌は海中に生息する細菌です。解散の魚介類の体の表面やエラ、内臓などに付着しており、かなり増殖速度が速いという特徴があります。気温が30℃になると8分間に1回増殖するのであっという間に腸炎ビブリオだらけになってしまいます。気温が4℃以下になると増殖することができなくなるので、夏場の魚介類は冷凍されたり氷で冷やされたりして腸炎ビブリオ菌の繁殖を防いでいます。
どんな症状を引き起こすの?
カニを食べて食中毒に当たったことがある人は経験したことがあるかもしれません。いかに腸炎ビブリオの症状をまとめてみます。
- 激しい腹痛
- 37~38℃の発熱
- 吐き気や嘔吐
- 水溶性の下痢(ひどい場合は血便が出る可能性がある)
腸炎ビブリオ菌には平均12時間前後の潜伏期間があります。カニを食べた後数時間後に上記の症状が出た場合はまず腸炎ビブリオ菌の食中毒を疑いましょう。症状がひどい場合はすぐに医療機関の受診をお勧めします。
下痢が続いた場合、下痢止めの薬を飲みたくなるかもしれませんが、自己判断で市販薬を使うのはおすすめできません。食中毒の原因である細菌やウイルスが体外に出るのを邪魔し、症状を悪化させてしまうことがあるからです。同様に、市販の解熱鎮痛剤なども使わないほうがいいでしょう。ただし、下痢が1日10回も続く、血便がある、あるいは、激しい嘔吐や呼吸困難、意識障害などの重い症状がみられる場合は、医療機関を受診してください。※全日本病院協会HPより
カニの食中毒はどのくらいで治るの?
食中毒の症状は様々ですが、基本的に若い健常者の場合は「1日前後」で改善するといわれています。ただし高齢者や小さな子供の場合は悪化してしまうことがあり、長く症状が続いてしまう場合があるようです。
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食中毒を予防しよう!
ここまで腸炎ビブリオの怖い情報を載せてきましたが、食中毒は原因となる腸炎ビブリオ菌などが口に入らないようにすれば防ぐことが可能です。次は食中毒の予防方法について紹介していきます。
熱湯でしっかり殺菌する
腸炎ビブリオなどの細菌は75℃以上の熱湯で1分以上の加熱処理を行うと死滅すると言われています。夏場の魚介類に限らず冬の蟹料理もしっかり火を通して食べる料理を選ぶほうが安全です。
冷凍することで活動停止させる
腸炎ビブリオなどの細菌は冷凍保存で管理すれば活動を完全に停止させることができます。なので茹でガニなどを食べたい時は冷凍の蟹を選ぶと良いでしょう。包丁やまな板などについた腸炎ビブリオ菌が調理器具を通して口の中に入ってしまうということもあり得ますので調理前後に調理器具を水でしっかり洗うことも重要になってきます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?食中毒は非常に強い症状のひとつです。ですが予防さえしっかりしてしまえばあまり恐れることはありません。美味しくブリの旬の蟹を食べるためにも、しっかり食中毒予防を行うようにしましょう。
この記事をまとめると
- 蟹における食中毒の主な原因菌は腸炎ビブリオ菌!
- 腸炎ビブリオ菌は海水に潜み、温度が高くなると一気に増殖する
- 食中毒は工夫をすれば完全に防ぐことが可能!
- 安全にカニを食べたいなら加熱処理をして食べる調理法を選ぼう!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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