茹でタコの冷凍方法とは?生ダコの適切な下処理方法や保存方法・保存期間を解説

私たちの身の回りにある海産物というのは、非常の多くの種類がありますが、その中でも「タコ」はかなり面白い特徴を持った食材ですよね。タコを使った料理といえば、タコ焼きやお刺身などが有名でしょうか。どれも噛み応えがあるコリコリとした食感が美味しいですよね。

そんなタコですが、やはり海産物なので気になるのが「日持ち」だと思います。今回の記事ではタコはどのような食材なのか、タコに含まれる栄養とは?、タコの日持ちやオススメの保存方法について紹介していきますね。

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タコってどんな食材?

タコは、兵庫県を始めとする瀬戸内海沿岸や三陸で収穫されている海の生き物です。日本でタコといえば「マダコ」を指します。タコの表面は色素細胞で覆われており、周囲の環境に合わせて体の色を変えるのが特徴です。近年は国内での収穫量が少なく、モーリタニアやモロッコなど北アフリカ西側からの輸入物が増えています。

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タコの栄養

タコはとても面白い生態をもっているのですが、それだけでなく栄養成分やカロリーなどもとても優秀なんです。

<タコのカロリーと糖質量>

タコの刺身一人前(70g):50kcalで糖質0.1g

ゆでだこの足一本(150g):149kcalで糖質0.2g

タコはイカやエビ、ホタテなどの有名な海産物に比べてカロリーも糖質もぐっと抑えられています。ダイエット中の人でも安心して食べることができる食材なんですよ。

タコに含まれている栄養成分

タコはカロリーや糖質量が優秀なだけでなく、栄養成分もとても優秀です。 

タコは豊富に含まれるアミノ酸が特徴です。アミノ酸は旨み成分であり、体に嬉しい効果のある栄養素です。グルタミン酸・アスパラギン酸などのアミノ酸が詰まっており、高タンパクなのでヘルシーな食材でもあります。

  • グルタミン酸:グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。
  • アスパラギン酸:アスパラギン酸の働きは、アンモニアの分解の働きや代謝によって出来た乳酸をエネルギーへ変換する助けを担います。カリウムとマグネシウムの吸収を助ける働きがあるため水分のむくみ改善効果もあり、セットに摂ることがおすすめです。人間の舌が感じる旨味の元のアミノ酸です。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。

<タコを食べて期待できる効果>

美肌効果

悪玉コレステロール抑制

高血圧予防・改善

二日酔いの緩和

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タコの正しい保存方法とは

ここまではタコとはどのような食材なのか、どんな栄養成分があるのかについて解説してきました。次はタコを保存するにあたってどのような点に注意しなければならないのかについて解説していきます。

タコはデリケートな食品

タコは生でも茹でても味がとても持ちやすいデリケートな食品と言われています。ですので調理しないで保存しておく場合は茹でる下処理をしたうえで、保存するのが良いと言われています。

保存する前の下処理方法

ではタコの下処理方法について解説していきます。

<生タコの下処理手順>

  • ①タコの足の部分を中心に、たくさんの塩を使って揉みこんでぬめりを取る
  • ②20~30分ほどゆっくり時間を使って揉む
  • ③水で洗い流す時は足の付け根部分や吸盤部分にゴミが入っている可能性が高いので注意して洗う
  • ④キュッキュという音がするくらいまでぬめりを取ったらOK
  • ⑤鍋にお湯を沸かす
  • ⑥塩をひとつかみ投入し、タコ足の方から沸騰したお湯に少しずつ浸けていく
  • ⑦タコを頭までお湯につけたら3~5分ほど茹でる
  • ⑧箸や竹串などが通るくらいまで茹でたらお湯から取り出す(茹ですぎ注意)

冷蔵保存の方法

先ほど説明した方法で下処理を行ったら、熱を冷まして表面の水分を拭き取ってから冷蔵保存しましょう。水分が残っていると傷みやすくなってしまうのでしっかりキッチンペーパーで拭き取ってください。

冷蔵庫に入れる前にタコの頭と足に切り分けて、さらに足を一本ずつ分けるとよいでしょう。足はそれぞれラップにしっかり包んで保存袋に入れてから冷蔵庫に入れます。冷蔵庫に入れる場合は「3~5日」以内に消費するようにしてください。

冷凍保存の方法

冷凍保存がとあまり日持ちがしませんので、おすすめは冷凍保存です。タコは冷凍することによって食感と風味が変化しない食品なので、冷凍保存との相性がとても良いと言われています。冷凍保存の方法も冷蔵保存の時と同じく、しっかり水気を取ったら部位ごとに分けてラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れてから冷凍庫に入れるだけです。

冷凍することによって「2~3カ月」まで日持ちが伸びます。今後たこ焼きなどに使う予定がある場合は茹でたタイミングで小さくカットしておけば、より使いやすいのでおすすめです。

〇解凍方法は?

タコ解凍する時は、使う半日ぐらい前に冷凍庫から冷蔵庫に移動させておく自然解凍がおすすめです。なお、煮物やスープなどに冷凍のタコを使う場合は凍ったまま入れてもOKです。

冷蔵庫を使った自然解凍はどうして良いの?
低温で解凍する方法なので、常温解凍や流水解凍などの他の解凍方法に比べて時間が掛かってしまいますが、 一方でゆっくりと解凍するぶん、余分な水分はでなくなり、食品の水分を保った状態で解凍できるというメリットがあります。

 

その結果、衛生的で味を守りやすいという特徴があります。 また、食材を低温で保つので、細菌の繁殖を防ぎながら解凍することができるので、様々な場面でおすすめされています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?タコは保存方法によってかなり日持ちに差が出る食品だということがわかりましたね。とてもヘルシーで使い勝手の良い食品なので、是非保存方法を覚えていただき日々の料理に活用してみてください。

この記事をまとめると

  • タコは糖質が非常に低くとてもヘルシーなのでダイエット中の方におすすめな食品
  • タコには様々な栄養素が詰まっており、食べることでたくさんの効果を期待できる
  • タコを保存する時は茹でてから保存しよう
  • 冷蔵保存よりも冷凍保存の方がおすすめ

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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