お刺身や煮つけ、照り焼きなど様々な場面で活躍している「ぶり」ですが、少し生臭いのがネックですよね。調理後も料理を食べて「あんまり美味しくない」と感じたことはありませんか?そんな悩みですが、実は「下処理」を行えば解決できるんです!今回は「ぶりの臭み取り」について以下の内容に沿ってご紹介していきます。是非活用してみて下さいね!
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目次
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ぶりの臭みの原因
では、ぶりは一体なぜ「臭い」のでしょうか?
結論を言いますと、生臭さの原因は「トリメチルアミン」という成分のせいです。この成分は内蔵や血合い、皮のぬめりなどに発生しやすい性質があります。ぶりは他の魚に比べて血合いが多いため、しっかりと下処理をしないと生臭さが残ってしまうというワケなんです。
普段の調理で「下処理をしているのに、生臭いのはなぜ?」という方。実はこの「トリメチルアミン」は鮮度が落ちれば落ちるほど大量に作られてしまうため、購入してから時間が経ってしまうと処理をしたとしても、生臭さが残ってしまう可能性があります。なるべく鮮度が良い状態で調理をするようにしましょう!
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ぶりの臭みの取り方
では、この「生臭さ」は一体どうやったら取り除けるのでしょうか?下処理には様々な方法があるので、1つずつ紹介していきます。
熱湯・湯引き
手順
- ぶりの切り身に塩を振る
- 表面が白くなる程度まで熱湯をかける
- 冷水で全体を洗う
- 血合いやウロコ、ぬめりをキレイに洗い流す
- キッチンペーパーで水分をしっかりとふく
塩をふることで、水分と一緒に臭い成分であるトリメチルアミンや余分な脂が出てきます。これを熱湯を使用し十分に落としていきます。表面だけ火を通すのでぶりの旨味は逃げません。
冷凍
まず前提として、購入してきたパックのまま冷凍保存してはダメです…。既述したように下処理をしないと解凍した時に、生臭さがとんでもないことになります。
また、パックのまま冷凍してしまうとぶりが乾燥し、水分がほとんど奪われてしまいます。解凍時にパサパサな状態となり、いくら調理人の腕がよくても美味しくは感じられないでしょう。以下の手順に沿って冷凍をすると解凍後も美味しく食べられる状態になりますよ。
冷凍手順
- ぶりの切り身に塩を振り10分ほどおく
- トリメチルアミンや余分な水分が出てくるのでふき取る
- 一切れずつラップで包む
- 冷凍用保存袋へ入れる
- バットに並べて冷凍庫へ
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今日の献立はぶりの照り焼き!
子供が苦手なものと言えば、野菜と魚ですよね…。でもぶりの照り焼きであれば味がしっかりとついているのでお子さんも美味しく食べてくれるのではないでしょうか?美味しく食べられるレシピをご紹介しますね。
ふっくらとさせて固くならない方法
- ぶりの切り身を醤油洗いする
- 片栗粉を少量まぶす
- フライパンにサラダ油を熱し、皮目から焼いていく
- 裏返し、さらに2分程度焼く
- キッチンペーパーでフライパンの油を拭き取る
- タレを加える
- 煮汁をかけながら煮立たせる
※醤油洗いとは、ぶりの表面に醤油をたらし、ふき取る方法。ぶり特有の臭みが抑えられます。
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パサパサにならないぶりの塩焼き
フライパンで焼いているうちに水分が抜けすぎてしまって、出来上がったらなんかパサパサしていて美味しくない…。といった経験はありませんか?せっかく美味しく食べられるよう下処理をしたのに、調理で失敗してはもったいないですよね。パサパサにならない調理方法を紹介していきます。
ふっくらさせる方法
パサパサの悩みは「みりん」を使うことで解決します。※下処理をしたぶりを使用します
塩を軽く振ったぶりをフライパンで両面焼きます。酒を入れてフタをします。中まで火が通ったらみりんを回し入れ、アルコールを飛ばしたら完成です。調理時間を短くするとパサパサせずに美味しく食べられますよ。
トースターで作る
フライパンの調理だと、少し面倒に感じる方へ。トースターがあればぶりの塩焼きが簡単にできます。
- 天板にアルミホイルを敷き、油をひく
- 下処理をしたぶりを天板にのせ、軽く塩を振りかける
- トースターで5分焼く
- その後裏返して2分焼く
- 完成
トースターであれば、余分に調理時間がかかることなく作れるので、忙しい方にもおススメですよ。少し温度が高いため焦げる可能性があるので、心配な方は表面にもアルミホイルをかぶせてあげると、表面が焦げつかずに上手に出来上がりますよ!
まとめ
この記事をまとめると
- 生臭い理由は「トリメチルアミン」という成分
- 生臭さを取るには下処理が必須
- 下処理の方法は塩を振ったのち熱湯or冷凍
- ぶりの塩焼きはトースターを使うとらくちん
いかがだったでしょうか。生臭さを取り除くためには「下処理」がとても大切なんですね。5分もかからないひと手間でぐんと美味しくなるなら、少し時間を使ってでも処理を行ってから調理をしたいですよね。旦那さんやお子さんから笑顔で「美味しい!」と言ってもらえることを想像すると、面倒な下処理も楽しく感じられるかもしれません。
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