山芋を食べた子供に異変が。。山芋アレルギーに注意!重度の場合は命の危険も

食欲が湧かない時や夏バテしている時などにトッピング・一品などにも使える山芋は、すりおろして「とろろ」・短冊切りにして和え物・千切りにしてサラダ・大きく切ってソテーなど、レシピも栄養素も豊富なうえに子供にも食べさせやすいので重宝しているご家庭も多いのではないでしょうか。

近年ではミキサーなどで簡単にすりおろすコツや冷凍保存の仕方なども人気で、調理に面倒なイメージも無くなりつつありますます身近に感じられる食材になっています。今回は、山芋を食べた子供の様子がおかしい時に考えられること・山芋アレルギーについて詳しくお伝えします。

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やまいもを食べた子供の体調に異変が

山芋に限りませんが、食品を食べた際に体調に異変を感じた時は悪化する場合もあるので注意が必要です。特にお子さんは身体が小さく、体調の変化に敏感なため経過をしっかり観ておく必要があります。

アレルギーの可能性

山芋アレルギーかどうかの判断は、血液検査で抗体を調べる必要があります。山芋に限らず食物によるアレルギーでは、原因である食物を食べた後に多くのケースでは、2時間以内に皮膚・粘膜・消化器・呼吸器・循環器・神経などにアレルギー症状が出ます。

特に呼吸器に関わる症状や複数の症状が急激に現れた場合は、命に関わる重い症状と言えますので、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

アレルギー以外の可能性も

食物アレルギー以外にも、食物アレルギーに似た症状が起きることのある仮性アレルゲンが原因の場合があります。山芋にはアセチルコリンという仮性アレルゲンがあり重い症状を起こすことは稀ですが、痒み・発疹などの症状が見られる場合があります。

一度に沢山食べない・体調不良の際には食べない・アク抜きや加熱調理をする・新鮮なものを選ぶなどの工夫で症状を防ぐことが可能とされています。ちなみに山芋アレルギーの場合は、調理法に関わらず起こりますので山芋を食べないようにする必要があります。

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やまいもアレルギーの症状

ここからは、子供が山芋アレルギーだった場合に考えられる症状について詳しく見ていきます。

食べる前のお子さんの体調によっては山芋アレルギーでなくても似たような症状が見られる場合がありますが、呼吸が苦しそう・意識がない・急激に色んな症状が見られるといった場合は、緊急性がある可能性がありますので速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

全身の蕁麻疹

山芋アレルギーの場合、全身・部分的に、痒み・赤み・蕁麻疹がみられます。部分的に症状が現れた場合は悪化しないか観察し、痒みがある場合は冷やすと良いでしょう。症状が悪化・症状が治まらない・皮膚に疾患がある・皮膚が弱いなどの場合は、医師に相談してください。

目のかゆみ・鼻水

粘膜を中心に症状が見られる場合もあります。口の中や周りの痒み・目の痒み・充血・鼻水・くしゃみなどの症状が考えられます。悪化しないかを観察し、痒みがある場合は冷やすと良いです。症状が治まらない・酷くなるなどの場合は、医師に相談しましょう。

咳・喘鳴

咳・ゼーゼー・声枯れ・息苦しさなどの症状も考えられます。特に息苦しさ・呼吸に関わる症状がある場合は、重症のケースも考えられますので、速やかに医師に診てもらうようにしましょう。また喘息・呼吸器に疾患があるなどの場合も、重症化するおそれがありますので症状の程度次第では医療機関に相談されることをおすすめします。

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血圧低下で顔色が悪くなる

血圧の低下・顔色が悪くなるなどの症状も見られます。複数の症状が急速に見られた際に、特に血圧低下・意識障害を伴うケースがあります。命に関わる可能性がありますので、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

重度の場合は意識がなくなることも

山芋が原因の食物アレルギーの場合、食後2時間以内に症状がみられることが多いですが色々な症状がみられた際に、更に悪化し意識不明などの重度な症状が起きることもあります。

また、食べてから症状が出るまでの時間が短ければ短いほど重症になる可能性が高いとも言われており、急激に悪化・心臓及び呼吸が停止するまではおよそ30分とも言われています。重症と感じたら、戸惑うことなく救急車を呼び応急処置を施す必要があります。

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やまいもアレルギー?と思ったら

もしかしたら子供が山芋アレルギーかもしれない…と感じた時にどうすれば良いのか詳しく見ていきます。山芋を食べると必ず調子が悪くなっている・急に様々な症状が見られる・アレルギー体質なので不安など、少しの変化でも不安のある方は、血液検査で調べることも可能ですよ。

食後2時間は要注意

山芋に限らず食物アレルギーの疑いがある場合は、食後2時間以内に症状が現れるケースが多いです。初めて食べさせる食物や気になる食物を食べさせるなどの場合は、食後の様子を見ておく方が良いでしょう。また山芋以外の食物アレルギーを持っているお子さんの場合なども、蕁麻疹などが出ていないか注意が必要です。

アナフィラキシーは命に関わる

アナフィラキシーとは複数の症状が急速に現れることを言い、更に血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックと言います。

蕁麻疹などの皮膚のアレルギー反応に加え、声枯れや息苦しさなどの気道の異常・ゼーゼーや咳などの呼吸の異常・血圧の低下や意識の低下・下痢や嘔吐や腹痛などの腹部症状の4つの症状が食後の短時間にみられる場合、アナフィラキシーの症状を疑う必要があります。

特に意識の低下・呼吸がまともでない場合などはアナフィラキシーショックの可能性があり、命に関わりますので直ぐに医療機関にかかるようにしましょう。

抗体検査で調べよう

山芋アレルギーかどうかは、IgE抗体を血液検査で調べる必要があります。抗体が高値であればアレルギーの可能性が高くなりますが陽性でも症状なく食べられる人もいます。確定診断には、食べて症状が出るかを確認する経口負荷試験が有効です。

山芋アレルギーかもしれない・他の食物アレルギーを持っており不安などの場合は、医療機関にて相談するようにしましょう。

まとめ

ここまで子供の山芋アレルギーについて詳しく見ていきました。

山芋にはシュウ酸カルシウムが含まれており、シュウ酸カルシウムの針状結晶が皮膚に付くことで、とろろなどを食べた際に口の周りなどに痒みや赤くなることがあります。しかし、アレルギーの場合は痒みや赤くなるだけでなく呼吸困難や全身に蕁麻疹が出るなどの症状が起きるとされています。

山芋アレルギーの場合、食後2時間以内に蕁麻疹・声枯れ・息苦しさ・ゼーゼー・咳・下痢・嘔吐・腹痛などが起きるとされていて、酷い場合は食後の短時間で色々な症状がみられアナフィラキシーの症状を疑う必要があります。更に重度の場合ですと、血圧の低下・意識の低下も起き、アナフィラキシーショックの可能性も考えられます。

そのような状況になった場合は、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

また山芋には仮性アレルゲンの原因であるアセチルコリンも含まれているので、痒み・発疹などの症状が見られる場合があります。部分的な痒みの場合は冷やすと良いとされており、経過をしっかり観察する必要があります。

お子さんが他の食物アレルギーを持っている・山芋アレルギーの不安があるなどの場合は、医療機関で抗体検査を受ける事も可能ですので医師に相談するようにしましょう。

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