山芋は生で食べられる?山芋を生で食べて体調が悪くなることってあるの?

夏バテ気味・お疲れ気味・食欲不振な時などに、喉越し良くて食べやすいうえに、冷やしても温めても美味しく頂ける山芋は、皆さんも一度は食べたことがあるのではないでしょうか?

代表的なネバネバ食材でも知られ、お蕎麦やご飯にトッピング・粉もの料理の繋ぎ・サラダや和え物・炒めて煮てとどんな調理法にもできるだけでなく栄養価も高いので、お料理される方は買う事が多いかもしれません。

漢方薬にも使われている万能・山芋を、今回は生で食べた時に注目して詳しく見ていきます。余り知られていない山芋を生で食べた時に起きる体調不良なども併せてお知らせしますので、是非知っておいてくださいね。

スポンサードリンク

やまいもは生で食べられる?

まずは、山芋の基本的な食べ方について見ていきます。知っている方も知らなかった方も、基礎知識として知っておいてくださいね。

イモ類では珍しく生食可能!

実は「山芋」という品種はなく、山芋とはヤマノイモ科に属するイモ類の総称です。ヤマノイモ科には、長芋・いちょう芋・大和芋・つくね芋などがあります。

全般に粘り気が強いのが特徴的で、世界でも珍しく生食できるイモ類です。生食しても山芋には消化酵素・ジアスターゼを含んでおり、でんぷんの一部が分解される働きがあるので胃もたれの心配がありません。

スポンサードリンク

生と加熱の食感の違い

ここでは、山芋を生で食べた時・加熱して食べた時の食感の違いを見ていきましょう。食べたことがある方は、それぞれの食感の違いや味わいをご存知かも知れませんね。

生は粘りとサクサク食感

山芋はすりおろすことで特徴的である粘り気ある食感が生かされ、喉越し良い味わいとなります。すりおろしたものだけでなく拍子切りなどに切ってサラダや和え物にすると、サクサクとした食感になりみずみずしい味わいになります。

加熱するとホクホクに

山芋は加熱すると生とは違う食感・味わいになります。山芋の主成分であるでんぷんに熱が加わることで食感が変化し味わいも更に豊かになるからです。

加熱の仕方によって、サクサクとした食感・コリコリとした食感・ホクホクとした食感などになります。またすりおろしたものを加熱すると、とろみのある食感がフワフワ・モチモチになりますよ。

スポンサードリンク

生を食べると体調に異変が。。

山芋の代表的な生での食べ方は、すりおろしたとろろですよね。とろろ状になった山芋は、特に粘り気が強く痒くなりやすいイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。ここからは山芋を生で食べた際に考えられる体調の異変について詳しく見ていきます。

シュウ酸カルシウムが原因

山芋にはシュウ酸カルシウムが含まれており、このシュウ酸カルシウム結晶の針のような形状をした結晶が肌に付着すると刺激・痒みを感じることがあります。特にすりおろした「とろろ」にするとシュウ酸カルシウムの細胞が壊れ、針状の結晶が飛び出しやすくなるため刺激を感じやすいとされています。

かゆくなる

特に山芋の白い部分が肌に付くと、手や口の周りなどに痒みが出る場合があります。アレルギーなどでない場合は、部分的に痒くなるケースが多いので痒い部分を冷やす・酢を付けて洗い流すなどが良いでしょう。

ピリピリする

山芋の保存期間が長くなったり温度が高くなると、袋の中で山芋が呼吸をし炭酸ガスを出します。特に真空パックにされている場合は炭酸ガスの逃げ道がないため、調理して食べるとピリピリとした刺激を感じることがあります。

食べても問題はありませんが、気になる場合は購入後に袋・真空パックから出して新聞紙などで包み冷蔵庫保存するのが良いでしょう。

加熱すると刺激は弱まる

山芋による肌の刺激・痒みの原因であるシュウ酸カルシウムの針状結晶は、加熱することで溶解するとの報告もあります。そのため、山芋の加熱調理をすることで肌への刺激・痒みを感じにくくなる場合があります。

炒め物・煮物・味噌汁やスープ・すりおろして焼くなど、調理方法も豊富なのでお試しくださいね。

スポンサードリンク

生食におすすめの食べ方

ここからは、山芋を生で美味しく味わえる3つの食べ方をご紹介致します。山芋には、消化促進・胃もたれ解消・便秘改善の効果の他に、滋養強壮・美肌美容効果など様々な嬉しい効果が期待できます。是非、こちらを参考に食べ馴染みの無かった方もお試ししてくださいね。

とろろ

生の山芋をすりおろしたとろろは、そのままお醤油をかけて・だし汁でのばして・加熱してなど様々な食べ方で美味しく味わうことができます。すりおろす際に肌への刺激・痒みが気になる方は、酢水にさらしてから調理すると良いです。

特徴的な粘り気と喉越しの良さが魅力的なとろろは、お蕎麦・ご飯のトッピングだけでなく、和え物やグラタン・お好み焼きのつなぎなどにしても頂けますよ。

サラダ

山芋のサラダは、色々な切り方によって食感を楽しむことができます。切った山芋をそのままサラダにするのはもちろん、マッシュしてポテトサラダ・角切りにしてフルーツと和えたサラダ・野菜サラダの上にとろろにしてトッピングとしても美味しいですよ。

漬物

お漬物に山芋?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、生の食感が癖になる山芋のお漬物はお酒のアテ・ご飯のお供にぴったりです。ご自宅でも、調味液に漬けておくだけでお好みの味付けのお漬物を作ることができますよ。切り方も半月切り・拍子切りなど、お好みの形で楽しんでくださいね。

スポンサードリンク

まとめ

ここまで山芋を生で食べた時に起きる肌の痒み・刺激の原因や、山芋を生で美味しく頂ける魅力について見ていきました。

山芋にはシュウ酸カルシウムが含まれており、このシュウ酸カルシウム結晶の針のような形状をした結晶が肌に付着することで刺激・痒みを感じることがあります。特にとろろにすると、針状の結晶が飛び出しやすくなるため刺激を感じやすいとされています。

また山芋の保存期間が長くなったり温度が高くなると袋の中で山芋が呼吸をし炭酸ガスを出すため、食べても問題はありませんがピリピリとした刺激を感じることがあります。加熱調理・調理前に酢水にさらすことで、肌への刺激・痒みなどを軽減することができます。

世界でも珍しい生食できるイモ類の山芋は栄養豊富な上に様々な食感・味わいも楽しめるので、山芋に食べ馴染みが無かった方も是非この機会に一度食べてみてくださいね。

スポンサードリンク