ヤーコンが黒くなるのはなぜ?たくさん食べても太らないって本当?下処理手順を解説

ヤーコンという食材をご存知ですか?ヤーコンはまるで果物のナシのようなシャキシャキ感を持つ根菜のことで、独特の軽い歯ざわりは熱を通してもなかなか崩れることがないため様々な料理に使われています。あまりメジャーな食材ではないのですが、知らないところで実はヤーコンを食べていたということもあるかもしれませんね。

今回の記事ではヤーコンとはどのような食材なのか、味や特徴、ヤーコンの下処理方法について解説していきたいと思います。

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ヤーコンってどんな食材?

ヤーコンはアンデス原産のキク科の根菜で、根や茎を食用にする他、葉をヤーコン茶に加工して飲用します。一見するとサツマイモのように見えますが、味やシャキシャキした食感が特徴的です。炒めものや揚げ物、生でサラダに入れたりと様々な調理法で楽しめます。

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ヤーコンの栄養と効果

ヤーコンはでんぷんが少なく、カロリー控えめでほとんどが水分ですが、カリウムなどのミネラルやそのまま腸まで届く、フラクトオリゴ糖を含んでいます。 

  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • フラクトオリゴ糖:フラクトオリゴ糖は、グルコースにフルクトースが2~4個結合した多糖体です。複数結合しているため、虫歯菌で分解されない他、お腹の調子を整えてミネラルの吸収を助ける働きがあります。免疫を改善し、分解されないため血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。

フラクトオリゴ糖が凄い!

先ほども紹介しましたがフラクトオリゴ糖は「糖として吸収されない」という特徴があります。なぜ糖として消化吸収されないかと言うと、人の消化酵素では分解されない性質を持つことが原因として挙げられます。

糖として吸収されない食材というのは、なんとなくネガティブなイメージがあるかもしれませんが、実は糖として吸収されないというのはとても大きなメリットです。糖として吸収されないということは血糖値を上げないということでもあります。食品により血糖値が急上昇や急降下すると、体の中のインスリンというホルモンが余分に出てしまい脂肪を蓄えようとする働きが強くなります。

ですが血糖値を上げない食品は、満腹感や栄養素をしっかり吸収することができるのに加えて、脂肪を蓄えようとする働きを促進しないので肥満の原因になりにくいというメリットがあるのですヤーコンにはこのような身体に吸収されない糖が多く含まれますので、たくさん食べたとしても血糖値の急上昇や、肥満の原因になりにくい食材であることがわかります。

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ヤーコンの美味しい食べ方

ヤーコンには優秀な栄養素がたくさん含まれていることが分かっていただけだと思います。ではそんなヤーコンをおいしく食べる方法について解説していきます。まずは根を食べる前に必要な下処理があります。それは「アク抜き」です。

どうしてアク抜きが必要なの?すぐに黒くなるのはなぜ?

ヤーコンは調理する前に必ずアク抜きをする必要があります。これはヤーコンに含まれている成分のポリフェノールが、黒く変色してしまう性質を持っているからです。特に新鮮な奴はポリフェノールが豊富に含まれているので、えぐみが強くアクが強いので、アク抜きしてからでないと食べることができません。

生で食べるのもおすすめなのですが、生で食べたい場合は収穫してから1週間~10日ほど経ったものを使用するのがおすすめです。

ヤーコンのアク抜き方法

アク抜きの具体的な方法は以下を以下にまとめてみました。

<ヤーコンのアク抜き方法>

  • ヤーコンをしっかり洗う
  • ヤーコンの皮を厚めに剥く(ポリフェノールは皮に多く含まれているため)
  • 適当な大きさにヤーコンを切る
  • ボウルにヤーコンを入れて、かぶるくらいの水を入れる
  • 5分くらい水にさらすと完成!

この方法では水だけでアク抜きをする方法なのですが、少しだけ酢を入れるとよりしっかりアクを抜くことができるといわれています。また早めにアクを抜きたい場合は熱湯で茹でるという方法もあります。

しっかりアク抜きしたヤーコンは生でも調理してもシャキシャキとした食感とほのかな甘みがとっても美味しいんですよ!

ヤーコンの保存はできる?

ヤーコンは基本的に保存が難しい食材と言われています。なぜかと言うと他の芋類に比べて水分量が多く、傷みやすいという事が原因です。なのでそのまま保存するのは控え、密閉できる保存容器に入れて乾燥を防ぎながら保存するようにしましょう。

もし自宅で栽培している場合は、必要な部分だけを収穫して保存したい分のヤーコンは土からほり出さずそのまま埋めておくというのが一番良いと言われています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?生で食べてもおいしいですし、炒め物に使ってもとっても美味しいヤーコンは、食べても脂肪になりにくい優秀な食品だということがわかりましたね!少しだけ処理が面倒な食材ですが、食べてみるとクセになる味わいなので是非ヤーコン料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!

この記事をまとめると

  • 薬効はキク科の根菜で、果物の梨のような食感を持つ不思議な食材
  • フラクトオリゴ糖と言う血糖値を変化させない糖類をもつ
  • 収穫したてはアクが強いので調理する前にアク抜きが必須
  • ヤーコンは水分量が多いので保存する際は乾燥を防ごう!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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