日本人にとってもっともポピュラー薬味と言っても過言でないのが、わさびです。家庭で使うのはチューブわさびが多いのではないでしょうか。手軽で便利ですが、すりおろしたわさびに比べてチューブわさびはおいしくない、と感じている人も少なくないはず。そこで今回は
- チューブわさびってまずい?
- チューブわさびの正体は実は…
- 粉わさびとは
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目次
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チューブわさびってまずい?
チューブわさびがまずい。おいしいわさびとは何が違うのでしょうか?
おいしいわさびってどんな味?
手軽なのでチューブわさびを使っているけど、どうもおいしくない。
そんなふうに感じたことはありませんか?
そもそも、多くの人がわさびというのはツーンとするものだと思っているのではないでしょうか。
本来すりおろしたわさびは、実はそんなに辛くありません。
むしろ甘みを感じることすらあります。驚きですか?
わさびを実際にすりおろしてすぐに食べると、なんと辛みは感じないのです。
これは、わさびの辛みというのはしばらく空気に触れさせないと辛みが出ないため。
しかもこの辛みは持続しません。
栽培にも手間と時間がかかります。わさびはとても繊細な植物なのです。
チューブわさびはどんな味?
本来わさびとは上記のような味なのですが、市販のチューブわさびはいつまでもずっとツーンと辛いですよね。
これはどうしてでしょうか?
その答えは、添加物が含まれているため。
わさび本来の辛みは持続しないため、これをとどめておくための添加物が使われているのです。
また本わさびはすりおろしたあと、置いておけば当然乾燥しますよね。
チューブわさびはチューブから出続けなければならないので、この状態をキープするための添加物も含まれています。
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チューブわさびの正体は実は…
チューブわさびはおいしくないと言いますが、その原材料にはいったい何が使われているのでしょうか?なぜおいしくないのでしょう?
ホースラディッシュ
西洋にはホースラディッシュという西洋わさびが存在します。
ホースラディッシュは、ステーキやローストビーフに付け合わせるのが一般的です。
なんと日本で販売されているチューブわさびには、このホースラディッシュが使われているというのです。
市販のチューブわさび製品の中に「本わさび」という製品があることに気付いていますか?
なぜ「本」と表現されているのかと言えば、西洋わさびであるホースラディッシュと日本古来のわさびを識別するためなのです。
このチューブわさび、本わさびの割合が50%以上ならば「国産」と表示できるという決まりがあります。
つまり
- 国産わさび 51%
- 西洋わさび 49%
という割合であっても、国産表記は可能なのです。
ホースラディッシュは繊細な国産わさびとは違い、栽培が非常に簡単です。
また収穫できるサイズも大きいので、効率的に量産が可能なのです。
しかしホースラディッシュをすりおろしたものは、白色をしています。
わさびと言えばやはり緑色。つまりこれに近づけるために、結局は着色料を使用することになるのです。
おいしいチューブわさびってある?
おいしいチューブわさびはそのほとんどが本わさびでできており、着色料や保存料・香料が使われていないものを選ぶのがよいでしょう。
製品に記載してある原材料表記を確認しましょう。
国産の本わさびのみを使用し、添加物をできる限り減らした製品が存在します。
かつ遺伝子組み換えでない食品を使っており、その安全性も期待できます。
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粉わさびとは
粉わさびという製品をご存知ですか?あまり聞きなれないかもしれませんが、意外にもとても素晴らしい製品なのです。
特徴
実はどこでも簡単に手に入る、粉わさびという製品があります。
あまり知られていないかもしれませんが、白いサラサラとした粉末が缶に入っており、これがわさびなのです。
チューブわさびはその状態をキープするために、様々な添加物が使われています。
その点粉わさびは粉状なので、状態キープの必要性が薄いのです。
粉わさびのデメリットとして一番にあげられるのは、作り置きができないこと。
慣れてくると作りすぎてしまったりするのですが、作り置きはおすすめできません。
なぜなら、時間が経つほど粉わさびは辛みと風味が飛んでしまうのです。
おいしい状態のわさびを食べたいなら、食べる分だけを作ること。
これさえ守れれば、チューブわさびに比べて圧倒的においしいわさびを食べることができますよ。
使い方
なんとなく想像はできると思いますが、粉わさびの使い方をご紹介します。
- 粉わさびを皿に出す
- 同量~少し多めの量の水を足し、混ぜる
- しっかり練って色が変わったら、完成
- そのまま数分置いてから食べる
粉末の色は白いのですが、練っているうちにわさびらしい緑色に変化していきます。
本わさびはすりおろしたあと、数分置いておくことで辛みが増します。
粉わさびも同じ。数分置くだけで辛みが強くなり、より一層わさびの風味を楽しむことができます。
チューブわさびに比べれば手間ですが、ただ練るだけなので非常に簡単です。
この作業をするだけでおいしいわさびを食べられて、かつ価格も優しいとなれば使わない手はありません。
どんな味?
わさびの辛みととても強い香りが特徴。
市販のチューブわさびにはないわさび本来の香りを、しっかりと感じることができるのです。
また缶は小さいですが粉末なので、想像以上に量があります。
チューブわさびの軽く5倍くらいは入っているような印象。
つまり味や風味が格段にいいのに、価格は安い。素晴らしい製品ではないでしょうか。
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まとめ
チューブわさびがまずいと言われる理由についてご理解いただけましたか?
この記事をまとめると
- チューブわさびの中身は日本古来のわさびではなく、西洋わさびであることがほとんど
- 本来わさびというのはただ辛いだけでなく、爽やかな風味や甘みも感じるもの
- チューブわさびはその状態をキープするための添加物や香料が使われており、体に優しくない
わさびはメインの添え物に過ぎない、なんて思っていませんか?
そんな人にはぜひわさびを実際にすりおろして食べてみていただきたいです。このおいしさを知ったら、回転ずしのわさびは使えなくなるかもしれませんね。
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