わらびは春を代表とする山菜の一つですよね。春になると日本の山々にたくさんのわらびがなり、かごいっぱいに収穫している人を見かけることがあります。
そんなわらびですが少し苦味が強い食材なので苦手な人が多いとも言われています。そしてその苦み成分は、結構危険な成分でもあったりするのです。
今回の記事ではわらびとはどのような食材なのか、わらびの味、苦味成分の正体、あく抜きの方法、苦味を感じずに食べることができる方法について解説していきたいと思います。
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目次
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わらびってなに?
わらびは、日本全国の山などに自生している山菜の一つです。長い茎は地中にも伸びており、根っこは「わらび餅」の原料として使われています。
先端はくるくると巻いているのが特徴で、葉は柔らかく緑色をしています。わらびには強いアクが含まれており、生のまま食べると食中毒を起こしてしまうほどと言われています。春の時期を旬とする季節の野菜です。
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わらびが苦いとき
わらびはしっかりとアク抜きをしないと苦味が強くて食べにくいといわれています。一回のアク抜きではアクを取り切れない場合がおおいので、少し余分かな?と思うくらいアク抜きをするとよいでしょう。
わらびのアクは危険?
わらびにはたくさんの栄養素が含まれており、非常に健康効果が高い食材といわれていますが、一方で「アクが残っていると危険」といわれているんです。そのアクの原因は「わらびに含まれる天然毒」です。
わらびには『プタキロサイド』という天然毒が含まれています。“プタキロサイド=アク”なのですが、あくは植物が虫などの外敵から身を守るために生成している天然の毒性分です。
プタキロサイドは、調理前の下処理(あく抜き)によって取り除くことが可能ですが、そのまま食べると食中毒症状を起こしてしまいます。通常の食用わらびであれば問題はないとされています。
わらびに含まれるアクによる食中毒症状には、このようなものがあります。
下痢 腹痛 嘔吐 倦怠感 死亡(大量摂取した場合)
わらびのアクには、主に下痢や嘔吐・腹痛といった食中毒症状を起こす危険性があります。
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わらびのアク抜き方法
わらびをあく抜きせずにそのまま食べてしまうと危険だという事がご理解いただけたと思います。次はわらびのアクを抜く方法を解説していきますね。
アク抜き方法手順
わらびのあく抜き方法は、重曹を使うのが一番効果的です。
水1リットルに対して小さじ1/2の重曹を用意する 沸騰させたら火を止めてわらびを入れる 浸けたまま半日そのまま放置する →わらびがお好みの柔らかさになったら完了!
重曹なし・お湯のみ
重曹を使うあく抜きが一番効果的な方法ですが、重曹がなくお湯だけで茹でるのはあまりオススメではありません。肝心なアクを抜くのにはお湯だけだとパワーが弱いからです。
その場合、代わりに塩を入れることでお湯だけで行うよりも効果的になります。
あく抜き失敗した時は…
上記でご紹介したあく抜き方法を試してみても、それでもまだわらびが苦い・えぐみがあることがあります。あく抜きを失敗した時の対処法としては、「小麦粉を使う」方法があります。
あく抜きに失敗したわらびを再度、小麦粉を入れたお湯で茹でることでアク抜きすることができます。小麦粉のアクをどんどん出させ吸着させる成分のおかげで、短時間で簡単にアク抜きできるようです。
小麦粉の代用として片栗粉は使える?という疑問があるようですが、小麦粉と片栗粉は成分が違うので代用できません。小麦粉を使ってアク抜きしましょう
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苦味が気にならないわらびおすすめ料理
わらびは悪を抜いたとしても少しだけ苦味が残ってしまうことがあります。そういった場合は「苦味を感じにくい方法」で調理するということもとても大切になってきます。
次はわらびの苦味を感じずに食べることができる方法について解説していきたいと思います。
わらびと厚揚げの煮物
わらびを茹でたものをそのまま食べると苦味をダイレクトに感じてしまい安いので、甘辛く煮込んだ煮物に入れるのがおすすめです。
厚揚げとの相性がとても良いので、だしをきかせた醤油、砂糖、酒、みりんを合わせた煮汁でしっかりと煮込んでみてください!とても美味しいわらびと厚揚げの煮物になりますよ!
わらびの炒め煮
わらびは炒めながら煮込んでいく炒め煮にするとしっかりと甘辛く味をつけることができるのでとても美味しくなります。
炒め煮にするときにはわらび単体だけでももちろん美味しいのですが、にんじんやこんにゃくなどを入れて炒めることで食感の違いやにんじんの甘味なども感じることができるので美味しくなりますよ!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- わらびは、日本全国の山などに自生している山菜の一つ
- 苦味がつよいのでしっかりとしたアク抜きをしなければならない
- わらびのあくはプタキロサイドと言う天然毒である
- わらびのあくは重曹を使って抜くのが基本
- 茹でるだけではアク抜きが十分ではない可能性があるため注意
- 苦味が気になるときは甘辛く煮込んだり炒め煮にすると美味しく食べることができる
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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