あなたは1年間で温州みかんをどれくらい食べるでしょうか?温州みかんとは、日本で一般的に「みかん」として親しまれている品種の柑橘類です。そんな温州みかんは「収穫時期によって名前が違う」とされていますが、本当なのでしょうか?
今回は、温州みかんの名前の違いについて、以下のようなことを解説していきます。
- 温州みかんは収穫時期によって名称が違う?
- 温州みかんの栽培の現状とは?
- 温州みかんの栽培方法とは?
こんな内容になっています。記事をしっかりと読み込んで、温州みかんについて徹底的に理解を深めてみましょう。
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目次
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温州みかんは収穫時期によって種類が違う?
中国の浙江省原産の温州みかん。日本でみかんと呼ばれている柑橘類はこの「温州みかん」のことです。さらに、その温州みかんは収穫される時期によってさらに名前を細分化されています。一体どんな名前になっているのか、見ていきましょう。
極早生みかん
温州みかんの中でも9月中旬から10月にかけて収穫されるのが「極早生みかん」です。外側の皮の色は緑色をしていて、爽やかな酸味が強いみかんとなっています。温州みかんの中でも最も早く収穫されます。
早生温州
次に11月ごろに収穫されるのが「早生温州」です。早生温州は、極早生みかんよりも甘みが増しています。ただ、普通の温州よりも収穫時期は早いので、まだまだ酸味は残っているでしょう。酸味と甘みのバランスがいいのがこのみかんになります。
中生温州・普通温州
12月に入って収穫されると、「中生温州」や「普通温州」と呼ばれるみかんになります。この頃の温州みかんは十分に糖度も高まり、形もいいので贈答用などに使用されたりします。
晩生温州
12月を過ぎて3月ごろまで収穫されるのが「晩生温州」と呼ばれるみかんです。晩生温州は酸味が少なく甘みが強いのが特徴。一般的にみかんと言われてイメージするのは、この晩生温州でしょう。
大きさによっても味が異なる
温州みかんは、大きさでも2Sから3Lまでのサイズ規格があります。大体、小さいサイズの方が味が濃いと言われていて、大きいサイズの方がすっきりした味をしています。ただ、小さいサイズのみかんでも酸味が強い個体もあり、どのみかんがいいのかははっきりとはわかりません。
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温州ミカンの栽培の現状とは?
温州みかんは、海外からの別の柑橘類の輸入の影響などで、年々環境が変わってきています。一体どんな変化が起こっているのでしょうか?
早生品種へシフトした?
温州みかんは実はここ近年「早生温州」にシフトしています。なぜなら、あまり量が出回りにくい早摘みのみかんにシフトしたほうが市場価格が高くなるからです。
後継者不足や高齢化が問題に
その他、温州みかんの農家では「後継者不足」が大きな問題になっています。みかんは外国の品種の流入などで、需要が年々減ってきているのです。なので、若者の従事者がなかなか見つかりません。
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みかんの植え付けから収穫までの仕方!
温州みかんはどのように植え付けされて、栽培されているのでしょうか?詳しい内容を解説していきます。
植え付け
温州みかんは3月から4月ごろに植え付けを行います。日当たりと水はけがよく、風当たりが強くないところに植えるのが基本です。
仕立て方
春から9月ごろまでは苗が乾かないように、たっぷりと水やりをするようにしましょう。10月から12月ごろには、土を乾かし気味にした方がみかんの甘みが強くなります。なので、10月以降は水の量を控えめにします。
剪定
柑橘類の剪定は2月から3月ごろに行います。
肥料は?
温州みかんの肥料は基本的に年2回となっています。粒状肥料を200g程度まくのが一般的です。追肥として100gもまきます。
ミカンの葉が黄色くなったら?
収穫は「みかんの色がしっかりと黄色くなってから摘んだ方が」美味しくなります。熟れ始めで収穫し追熟させてもいいですが、甘みは完熟の物よりは劣ります。
摘果について
みかんのサイズをコントロールするために、摘果の作業も必要です。十分に育成が進みそうにない実を見極めて、摘果の作業を行います。
収穫について
みかんの実が色づいてきたら収穫します。前述した通り、早生の時期に収穫して市場に出した方が高値で売買されやすいです。とはいえ、本格的に味が付いてくるのは、12月以降なので、贈答用の品種も残しつつバランスを見ながら出荷していく必要があります。
病害虫への対処は?
温州みかんには様々な害虫や病気が発生します。
- アブラムシ
- カイガラムシ
- アゲハチョウの幼虫
- うどん粉病
- かいよう病
こんな感じの害虫がついたり、病気が出たりするので、それぞれの状態に合わせた農薬の散布が必要になってきます。状況に応じて対策しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「温州みかんの収穫時期に寄っての違い」について徹底的に解説してきました。最後に記事内容をざっくりと振り返っておきましょう。
この記事をまとめると
- 温州みかんは、「極早生」「早生」「中生温州」などのように、収穫時期で名前が異なる
- 温州みかんは12月ごろに甘みが強くなる
- 温州みかんは生産者の高齢化が問題になっている
こんな内容になっていました。みかんを購入する際は、自分の好みの時期に合ったみかんを購入し、早めに食べきるようにしてしまいましょう。
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