鰻を柔らかくする方法を紹介!調理方法や鰻に合う調味料も

夏の土用の丑の日に鰻を食べる方は多いのではないでしょうか。暑い夏を乗り切るために食べる鰻は、脂の乗ったつややかなフォルムと、ぷっくりとした身の歯ごたえが楽しめます。

とはいえ、国産の鰻は効果で手が届かないとお悩みの方もいるでしょう。安価で購入できる鰻を柔らかく美味しくいただくことはできるのでしょうか。

この記事では、

  • 鰻を柔らかくする方法
  • 意外な鰻を柔らかくする素材2選
  • 鰻のおいしい調理法2選
  • 鰻に合う調味料は?

をテーマに紹介していきます。安い鰻もできるだけ美味しく調理したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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鰻を柔らかくする方法

鰻を柔らかくする方法を二つ紹介していきます。ただ、鰻の蒲焼を購入した場合、下準備が必要です。

安い鰻は、臭味をごまかすためにタレがたっぷりかかっています。そのたれを洗い落とす作業が必要なのです。

バットや縁のあるお皿に鰻を入れて熱湯をかけ、さっと湯洗いしたらすぐに引き上げてキッチンペーパーで水分を拭きとってください。

熱湯をかけることで臭味がとれ、皮の周りのコラーゲンもトロトロになって柔らかい食感に変わる効果も得られるそうです。

素早く丁寧に行うのがポイントです。この下準備が終わったら、蒸し焼きか揚げ焼きにしていきましょう。

蒸し焼きにする

まずは蒸し焼きにして柔らかくする方法を紹介していきます。

準備するもの

  • くっつかないアルミホイル
  • 酒 大さじ3
  1. アルミホイルに皮面を上にして鰻を乗せ、酒をふりかけてしっかりと包みます。くっつかないアルミホイルがない場合は、普通のアルミホイルに薄く油を敷いて使用してください。

  2. グリルで3分焼きます。
  3. ひっくり返して身に薄くタレをぬり、今度はアルミホイルを閉じずにそのまま1分焼いたら完成です。

ふっくらと柔らかく、高級鰻のようにとろけるような優しい食感が楽しめます。鰻本来の風味も強く感じられます。

揚げ焼きにする

次は揚げ焼で柔らかくする方法を紹介していきます。準備するものは油だけです。

  1. フライパンに多めの油を敷き、温まったら身を下にして1分ほど焼きます。焦げやすいので火加減に注意してください。
  2. 皮面も30秒ほど焼き、キッチンペーパーで油を拭き取ったら完成です。

臭味がまったくなく、サクッとした歯ごたえと、ふんわりとした身が楽しめます。

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意外な鰻を柔らかくする素材2選

ここでは、鰻を柔らかくするためにおすすめの食材を2つ紹介していきます。

緑茶

緑茶を使って煮るだけで簡単に身がふんわりと美味しくなります。緑茶がない場合は、ウーロン茶や無糖の紅茶でも代用可能です。

緑茶の量は、鰻が浸る程度入れてください。鰻が硬くなる原因のひとつに、コラーゲンが時間経過と共に固くなってしまうことがあげられます。

緑茶には、このコラーゲンを溶かすタンニンが含まれているのです。タンニンは鰻のたんぱく質と結合すると、渋みが弱まる性質があるため、緑茶で煮ても味が残ることはありません。

しかし、茶葉から入れた緑茶を使用すると、渋みが残る可能性があります。そのため、使用する緑茶はペットボトルのものがおすすめです。

料理酒

タレと一緒に酒を入れて煮ると、鰻の臭みが抑えられ、ふっくらした食感に仕上がります。

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鰻のおいしい調理法2選

鰻を使ったおすすめの調理法を紹介します。

蒲焼きがおいしい

鰻といえば蒲焼を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。鰻の定番の調理法で、しょうゆやみりんなどで作ったたれをつけながら焼きあげます。

しょうゆとみりんの甘辛い味つけと山椒の風味、焼き目の香ばしさが楽しめます。蒲焼は鰻だけでなく、あなごやいわしなどにも使われる調理法です。

江戸時代にぶつ切りにした鰻を串刺しにして焼き、味噌や塩をかけて食べていたそうです。その様子が蒲(がま)という植物の穂に似ていることから、蒲焼きと呼ばれるようになったといわれています。

ひつまぶしにする

ひつまぶしは、鰻料理の定番で、鰻の蒲焼を細かく刻んでご飯に混ぜた、名古屋の名物料理です。蒲焼さえあれば、特別な食材がなくても自宅で簡単に作れます。

鰻のたれは酒・みりん・水・しょうゆなどの調味料を混ぜ合わせて、とろみが付くまで煮詰めます。だし汁と塩昆布やのり・わさびなどの薬味も用意しましょう。

最初はそのまま、次は薬味を一緒に、残りはだし汁をかけてお茶漬けと、3段階の美味しさが楽しめます。

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鰻に合う調味料は?

ここでは、鰻に合う調味料を紹介していきます。

山椒がよく合う

鰻の蒲焼に欠かせない調味料のひとつが山椒です。鰻に山椒をかける文化は、室町時代には始まっていました。

栄養豊富で脂ののった蒲焼と、山椒との相性は抜群です。山椒のピリッとした辛さや爽やかな香りが、鰻の美味しさをより引き立ててくれるので、脂がのっているのにさっぱりいただけます。

山椒は漢方薬としても用いられ、胃腸を温め消化を助ける効果があるそうです。また、抗菌作用もあるため食中毒予防にも効果が期待できます。

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わさびやからしがとても合う

白焼きにはわさびをつけて食べるのが一般的ですが、通の方は蒲焼にもつけて食べるそうです。うなぎのからし和えも存在します。

まとめ

鰻を柔らかくする方法について紹介してきましたが、いかがでしたか?安くて固い鰻も工夫次第で柔らかく、美味しく食べられます。

今回紹介した方法を試して、ふわふわの鰻を自宅で楽しんでみてください。

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