梅干しのメリット・デメリットは?一日何個まで?むくみ解消?肝臓の効能は?

「一日一粒で医者いらず」と昔から言い伝えられている、日本の伝統的な健康食品「梅干し」。口に入れると思わず力がぐっと集まるような酸味。この小さい赤い一粒には、その酸っぱさ以上にすさまじい力を秘めています。そこで今回は、

  • 梅干しの特徴
  • 梅干しのメリット
  • 梅干しのデメリット
  • 梅干しの効果的な食べ方
といった内容でご紹介します。

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梅干しの特徴

梅干しの作り方。初心者でも失敗しない簡単な漬け方。手作りレシピを解説 | やまでら くみこ のレシピ「梅干しは体に良い」ということは、昔から言われています。では、梅干しにはどんな栄養が詰まっているのでしょうか。

梅干しの由来

梅の塩漬けが「梅干し」として初めて書物に現れたのは平安時代中期です。また、村上天皇が疫病にかかったときに梅干しと昆布を入れたお茶を飲んで回復されたという記録もあります。

カロリー

梅干しのカロリーは、大きめの1粒20gで約6kcalです。カロリーは非常に低いですね。

主な栄養成分

ほかの食材と大きく異なるのは、梅干しにはクエン酸をはじめ、リンゴ酸コハク酸、ピルビン酸などたくさんの有機酸が多く含まれている点でしょう。ほかには梅リグナンと呼ばれるポリフェノールの一種が豊富に含まれています。

これらの成分には強い抗酸化作用が認められており、体の各パーツが錆びつくのを予防してくれます。また、果実ということで、タンパク質・ビタミンE・カリウム・リン・鉄分・カルシウムなども豊富に含まれています。

梅干しの種類

実は梅干しには種類があります。製法別に分けると以下の3つです。

  1. 「梅干し」 … 黄色く熟した梅を塩漬けにした後に天日干ししたもの
  2. 「調味梅干し」 … その名の通り、調味液に漬けた梅干しのこと。梅干しを水やお湯で塩抜きしてから調味液で味付けします。スーパーなどで売られているほとんどの梅干しが調味梅干しという種類に属します
  3. 「梅漬け」 … 梅の実を塩漬けにしたもの。梅干しは天日干しをして柔らかくしますが、梅漬けは天日干しせず硬さを保っているのが特徴です

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梅干しのメリット

血液への効果

梅干しにはエネルギーの素となる糖も含まれており、これがクエン酸と結合することで、ムメフラールという成分が生成される。このムメフラールは血中コレステロールの減少に役立ち、さらに血流改善の効果も期待できる成分として注目されています。

ダイエット効果

梅干しには、栄養素をエネルギー変換しやすくする作用をもつクエン酸が含まれています。ダイエット効果も期待できるため、女性にもおすすめの食べ物と言えます。

また、食事をすることによる血糖値の上昇なども妨げるため、ゆっくりと梅干を食べながら摂る食事は、ダイエットにも効果があるのです。

むくみ解消

梅干しに含まれる豊富なカリウムが神経や筋肉の機能を促すため、体内の余分な水分を排出してむくみの解消に期待できます。

肝臓に良い?

梅干しにはクエン酸等の有機酸が多く含まれるため、肝臓のアルコールを解毒するスピードを速める効果があります。飲む前や飲みながら食べると悪酔いしてしまうため、飲酒後に梅干しを食べると二日酔いの防止に繋がります。

その他の効果

梅干しに含まれるクエン酸には、エネルギーの素を作り出す回路をスムーズに動かしてくれる作用があり、疲労を蓄積しにくくする効果が期待できます。また、クエン酸は、体内でエネルギー源を燃やすだけでなく、疲労の原因となる乳酸を体外に排出してくれます。

肩こりに悩む人筋トレに励んでいる人は、梅干しを食べる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

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梅干しのデメリット

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塩分過多

梅干しを昔ながらの製法で作ると、塩分が20%以上も含まれるといいます。1粒の大きさには色々違いがありますが、大きめの梅干し1粒は約20gだと塩分は2~3gあります。

健康な成人の1日あたりの塩分摂取量(目安)は、男性8g未満、女性7g未満のため、梅干し1粒で1/3~1/2の摂取量になってしまいます。

MEMO
味噌や醤油を好んで使う日本人は塩分が多すぎると言われていますので日頃から注意しましょう

血圧への影響

塩分の摂り過ぎによる最大のデメリットは血圧です。体内の塩分濃度が高くなると高血圧になり、高血圧の状態が続くと動脈硬化・腎臓障害・心疾患・脳障害などのリスクが高まります。

一方で、梅干しには血圧を下げる効果があることも確認されています。血管収縮作用のあるホルモンに働きかけ、動脈硬化の発生を抑制することで血圧の上昇を抑えるということです。 肝心なのは「適量を心掛ける」ということですね。 

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梅干しの効果的な食べ方

1日の適量は?

梅干しの種類や味にもよるので明確な線引きは難しいですが、1粒約20g・塩分8%の梅干しに含まれる塩分は1~2g。健康な成人の1日あたりの塩分摂取量(目安)は、男性8g未満、女性7g未満です。梅干し以外の食品からも塩分を摂ることを考えると、1日に1~2粒が適量になりそうです。

MEMO
塩分制限を行っている人はかかりつけ医に相談して適切な量を摂りましょう

食べるタイミングは?

梅干しを朝食で摂ると、殺菌力やデトックス効果があり朝いちばんでお腹の中をきれいにすることができます。また、夜寝る前に食べると脂肪燃焼効果で睡眠中でも消費される基礎代謝をあげることができ、太りにくくなります。

つまり、朝晩梅干しを食べると身体に良いということですね。

食べ合わせは?

梅干しと相性が良い食品は、緑茶(緑茶には血中コレステロールを下げる効果がある)、しらす(クエン酸はカルシウムの吸収を助け、しらすと一緒に食べると骨の強化に)、うなぎ(食べ合わせが悪いと有名ですが、実は梅干しが胃酸の分泌を促すことでうなぎの脂から胃を守ってくれるためむしろ好相性)

おすすめの梅干しは?

梅干しは製法だけでなく味付けでもたくさん種類があります。赤しそで色をつけた「しそ漬け梅干し」や、かつお節などで調味した「かつお梅干し」・昆布風味の「昆布梅干し」・甘くて食べやすい「はちみつ梅干し」があります。

ご飯のお供として選ぶなら甘みのない梅干しそのまま食べるならはちみつ梅もいいですね。食品添加物を気にするという人は、無添加の梅干しを選ぶといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 梅干しは平安時代中期には書物に登場していたほど昔から日本人に親しまれている食品
  • 梅干しは血流改善・むくみやダイエットに効果あり、飲酒後に食べると二日酔いの防止になる
  • 梅干しを食べ過ぎると塩分の摂り過ぎになり高血圧のリスクが高まる
  • 朝晩梅干しを食べると身体に良いが、大きめの梅干しだと1日に1~2粒が適量

古くから「梅はその日の難逃れ」という言い伝えがあります。「梅干しを食べれば、その日は災難に遭わずにすむ」という意味で、おまじない的な要素もあると思いますが、毎日食べることで元気に過ごせる食品だということを昔の人は実感していたのでしょう。ぜひ自分好みの梅干しを見つけてください。

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