「完熟した梅」を食べたことはありますか?梅と言えば梅干しとして食べるのが一番メジャーな食べ方ですが、5月の下旬頃になると生の梅が出回り始めます。
はじめは緑色をした青梅でも、数日経つとあっという間に完熟し、黄色やピンク色に変色しますよね。完熟した梅ってそのまま食べることはできるのでしょうか?今回は、
- 完熟梅の味と食感とは?
- 梅に含まれている毒成分とは?
- 青梅は食べられるの?
この3つのテーマに沿ってご紹介いたします。梅の季節には家庭で梅シロップや梅干し・梅酒を作る方も多いかと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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完熟梅はそのまま食べられる!
熟してくると緑色から黄色や赤色に変色する梅ですが、生のままでも食べることはできるのでしょうか?香りの特徴としては、「熟すほどに甘い香り」がします。
私も去年梅を和歌山県からお取り寄せしたのですが、数日部屋で放置していたところ色づいて香りがとても甘くなりました。
さてさて、気になる「完熟梅はそのままでも食べられるの?」という疑問テーマですが、答えはYESです!完熟した梅は、生のままでも食べることができます。その味と食感をそれぞれ見てみましょう。
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素朴な甘味
完熟梅の味ですが、「素朴な甘み」があり、とても甘い!というわけではありません。香りがとても甘く変化するので、味も甘く熟しているのでは?と思ってしまうのですが、 味はそこまで甘くありません 。
見た目は小さな桃のようですが、ほんのり甘みがある程度で、素朴な味わいです。
杏のような食感
そして食感は「杏(あんず)」によく似ています。少し柔らかく、ぶにっとしたような食感です。青梅の状態ではシャリシャリしていて固いのですが、完熟することで少し柔らかくなります。
毒成分・青酸は大丈夫?
ところで、梅に含まれている「青酸(せいさん)」という成分をご存知ですか?「青酸カリ」という言葉はご存知かと思いますが、それとはまた別物の成分です。梅には「糖と青酸が結合した青酸配糖体」という成分が含まれています。
青酸は人の体内に入ると、呼吸困難やめまいなどを引き起こす悪い物質です。梅にはごく少量ですが、この成分が含まれています。それなのに生で食べても大丈夫なのか、不安になりますよね。
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完熟すると分解される
実は 梅に含まれている青酸配糖体は、完熟すると分解される性質を持っています 。熟す前の梅でも、含まれている量はごく少量なのでほとんど心配はいらないのですが、梅は完熟することで青酸配糖体が分解されます。そのため、完熟梅は生のままかじっても問題ないのです◎
青梅は生はNG
しかし、少なからず青梅には青酸配糖体が含まれているので、 生のまま食べようとするのはNG です。完熟した梅には素朴な甘みがほんのりありますが、青梅に甘さはありません。
青梅は生のままかじっても美味しくない上に、青酸配糖体が微量含まれているので食べないようにしましょう。梅酒や梅シロップに加工すれば、青梅でも問題なく食べることができますよ◎
ちなみに、青酸配糖体は果肉よりも種に含まれており、その量はなんと果肉の10〜20倍!種を食べることはあまりないかと思いますが、実は毒成分が潜んでいるのです。
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まとめ
「完熟した梅は生のまま食べてもいいの?」という疑問テーマに沿ってご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 完熟した梅の味は素朴な甘さ・食感は杏に似ている
- 青梅には「青酸配糖体」という毒成分が含まれているが、完熟すると分解されるので問題ない
以上のことがわかりました。梅干しなどに加工する際、生のまま食べても完熟していれば問題ありませんので、自然の味を試しにかじってみてくださいね。
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