梅の正しい保存方法|日持ちさせるには?完熟梅の場合はどうする?

梅酒や梅干し作りに欠かせない「梅」は、梅雨の時期に旬を迎える人気の果実です。私も毎年梅酒を作っていて、和歌山県から青梅を取り寄せています。

そんな梅は、時間が経つとともに色が早く変化するもの。1日経ったら黄色やオレンジ色にすぐ変わってしまいます。みなさんも同じ経験をしたことはありませんか?今回は、

  • 梅の正しい保存方法
  • 梅を追熟させる方法
  • 梅を冷凍保存する方法

この3つのテーマをメインにご紹介いたします。きっと梅仕事に役立つ情報ですので、是非最後まで読んでみてくださいね。

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梅の保存方法

5〜6月の梅の時期になると、スーパーなどで沢山の梅が出回ります。梅酒や梅シロップなど色々なものにアレンジできる梅ですが、どの程度保存が効くのでしょうか?基本的な梅の賞味期限を見てみましょう。

梅の賞味期限

生の梅は常温で売られています。賞味期限は、緑色の青梅の状態でだいたい1週間ほどです。

注意

涼しい場所で保存しないと、どんどん熟してしまう

他の食材でも同じですが、熟したものはその分賞味期限も短くなります。1週間日持ちさせるには、涼しい場所で保存することが条件になります。

生の梅は傷みやすい!

梅を購入した方なら経験したことがあるかもしれませんが、「生の梅は非常に傷みやすい」です!その状態としては、

  • 梅同士が触れ合っている部分が茶色く変色してしまう
  • もともと傷が付いていると、そこから腐ってしまう
  • 熟すスピードが速いので、完熟を通り越して腐ってしまう

このようなことが挙げられます。生の梅はとても傷みやすいので、できるだけ早く消費するのがオススメなのです、

追熟させるか冷凍する

では、購入した梅をできるだけ状態よく保つにはどうしたら良いのでしょうか?そこでできる方法は2つです。

  1. あえて常温で保存し追熟させる
  2. 青梅の状態ですぐに冷凍してしまう

1は、黄色や赤色に変色した「完熟梅」を作りたい時にオススメの方法です。

完熟梅の特徴

香りがフルーティーで実は柔らかく、梅干し作りや梅ジャム作りに向いている

2は、青梅の状態をキープしたい時にオススメの方法です。

青梅の特徴

青梅は梅酒や梅シロップに向いている。一度冷凍することで梅の組織が壊れ、エキスが抽出しやすくなるといったメリットもある

このように、加工したいものによって保存方法を分けるのも良いですね。

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追熟させる場合

青梅を数日置いておくと「追熟」するとお話しましたが、その方法について簡単にご紹介いたします。梅の追熟はスピードが早いので、購入後気づいたら勝手に追熟していた!なんてこともあります。

風通しの良い冷暗所で追熟

青梅を追熟させる場所は、 「風通しが良い冷暗所」 が必須です。梅の旬の時期はちょうど梅雨の時期と重なるので、じめじめしてしまいがちです。湿気はカビや腐敗の元ですので注意しましょう。

直射日光はNG!

また、暖かい方が追熟するのが早そうだからと言って 「直射日光が当たる場所で保存するのはNG」 です!直射日光は上が傷みやすくなります。梅がぶよぶよしたり、茶色く変色してぐじゅぐじゅになったりするので避けましょう。

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冷凍保存する場合

次に「青梅を冷凍保存する方法」をご紹介します。冷凍保存するメリットとしては、

  • 梅酒や梅シロップ作りで、より梅エキスを抽出できる
  • 追熟するのを防げるので、すぐ梅仕事をしなくても良い

というようなことがあります。それではその手順を見てみましょう。

下処理を行う

梅を冷凍する前にしてた方が良い下処理は、この2つです。

冷凍前の下処理

①梅をよく洗い汚れを落とす

②梅のヘタを取る

ヘタは爪楊枝か竹串で簡単に取ることができます。

保存袋に小分けして冷凍

下処理が終わったら、保存袋に小分けに入れ冷凍します。手順としてはとても簡単ですよね。梅の量にもよりますが、2〜3kgであれば30時間以内にできてしまいますよ。

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完熟梅は冷凍保存できる?

「青梅の冷凍方法」についてご紹介しましたが、最後に「完熟梅を冷凍する方法」をご紹介いたします。完熟しきった梅は、冷凍保存可能なのでしょうか?

冷凍保存は可能

完熟した梅でも冷凍保存はすることができます。手順は同じで、よく洗いヘタを取ったら保存袋に入れて冷凍します。ただ、完熟梅を冷凍する上で注意することが1つあります。

ただし解凍時に皮が破れることも

それは「解凍した時に皮が破けてしまうこと」です。完熟梅は青梅よりも実が柔らかくなっています。冷凍することで組織が壊れるので、解凍した際はより一層梅が柔らかい状態です。

そのため、解凍後にぐずぐずになって皮が破けてしまうことがあるのです、梅ジャムなど実を崩してしまう場合は問題ありませんが、梅干しのように形を残したい場合にはオススメしません。

まとめ

梅の保存方法と追熟方法」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 梅は賞味期限が短いため、冷凍するか追熟するのがオススメ
  • 青梅も完熟梅も冷凍できるが、完熟梅はあまり向いていない

人によっては大量の梅を色々なものに加工するかと思います。できるだけ状態よく作るためにも、冷凍というワザはオススメですよ。年に1度の梅仕事を楽しんでみてくださいね。

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