春になると楽しみなのが山菜ですね。気温も暖かくなってピクニックやハイキングで山菜取りに出かけるのもいいですよね。「山菜の王様」と呼ばれるタラの芽が好きな人も多いと思いますが、スーパーで並んでいるタラの芽とウドって見分けがつきにくく感じたことはありませんか?そこで今回は、
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ウドとタラの芽って同じもの?
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どんな味?
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見分ける方法は?
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目次
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ウドの芽について
ウコギ科タラノキ属の多年草
ウドと山ウドという植物は同じもので、ウコギ科タラノキ属の多年草です。タラとの違いは木にはならず、草であるという点です。食用とされるのは、土から目を出したばかりの新芽や、成長したものの茎や若葉の部分です。
味の特徴
ウドの味わいは、山菜特有の苦みと、独特の香り、タラの芽と比べるとアクを強く感じるとこです。また食感は、もっちりとしているタラと違い、シャキシャキとした歯ごたえがあります。
天然物のウドは緑色ですが、スーパーで売られているウドは白い色のものがありますよね。これは、日が当たらないように栽培された「軟白ウド」と呼ばれます。通常、ウドは日光に当てて育てると、緑色の青々としたウドに成長します。
軟白ウドは苦みが少なく、クセや香りも少なめなので食べやすいです。一方「山ウド」と呼ばれるものは もともとは山で取れたもののことを言いましたが、現在ではハウスなどで日光に当てて緑化栽培されたウドのことです。軟白ウドと比べるとクセや香りが強く、シャキシャキの歯ごたえが特徴的です。
産地と旬は?
ウドの原産地は日本です。もともとウドは京都で栽培が始まったとされています。やがて全国に広がり、東江戸時代からは京を中心とした関東でもウド栽培は盛んになりました。
ウドの生産量日本一は、なんと東京なんですよ!東京都立川市で栽培され、「東京うど」という名前で販売されています。旬の時期は、関東・本州・中部では春~初夏である3月~5月が旬で、東北は少し遅れて 5月~6月初旬くらいが旬の時期です。
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タラの芽について
ウコギ科のタラノキの新芽
タラの芽は、ウドと同じウコギ科タラノキ属に分類される「タラノキ」の新芽です。タラノキは草であるウドと違い、木になる植物です。タラノキにはオダラとメダラの2種類があり、オンダラには硬い棘があり、オダラのタラの芽は赤いポツポツがあるので山菜取りをする際に目印になります。
一方メダラには棘が無く、栽培しやすいのが特徴です。そのためスーパーなどで手に入るタラの芽はメダラのものであることが多いです。
味の特徴
山菜の中ではタラの芽が一番好き!という方も多く、タラの芽は「山菜の王様」として知られています。タラの芽には山菜らしい苦みがあり、もっちりとした食感があります。
天然ものに多いオンダラは独特の風味や苦みが強く、スーパーで手に入るメダラは風味や苦みが少ないという特徴もあります。初めて食べる人やお子様にはメダラの方が食べやすいかもしれないですね。
タラの旬は?
タラの芽の旬はウドとほぼ同じく、天然のものだと4月~6月ごろまでで、早い地域だと3月から収穫できます。なお、日本で生産量が多いのは山形県です。
ハウス栽培の場合だと12月頃~3月にかけてが収穫の時期となります。タラの芽が好きな方は、ハウス栽培のものと天然のものと両方食べることで長い期間楽しむことができそうですね。
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見分け方
うどは3m程の草に成長する
ウドとタラの芽は収穫してしまうとそっくりでほとんど見分けがつきません。ですが、生えているところを見ると一目瞭然なのです。タラノキは木に成長するのに対して、ウドは成長してもせいぜい3M程度の草です。
ウドは育ちすぎると固く苦みや悪が強くなって食用に向かないことから、図体だけ大きくて役に立たないという意味で「ウドの大木」なんていうことわざも存在しますが、実際は成長しても木にならない植物なのです。
タラの芽はm程の木に成長する
タラの芽がなるタラノキはオダラとメダラがありますが、両方とも木に成長します。収穫するために、1.5Mくらいに剪定することがほとんどですが、手を加えないでいると5Mにまで成長することもあるようです。
山菜取りに行く場合は、メダラよりもオダラの方が見つけやすいです。天然物のタラを見つけるポイントは、
- 棘がある木を探す
- タラの芽にツブツブと赤いものがある
ということを目印に探してみてくださいね。また、山菜取は私有地などで行わないように気を付けましょう。
タラノキにはとげがある
タラノキの特徴でもお伝えしましたが、オダラには棘があります。細長い木の幹にバラよりもずっと太く鋭い棘が無数に生えています。うっかり服や皮膚を傷つけないように注意しましょう。
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まとめ
いかがでしたか?春になると食べたくなる山菜、暖かくなってきたら山菜取りに出かけて、天然物のウドやタラを食べるのもいいですよね。今回の内容をまとめると、
この記事をまとめると
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ウドとタラは違う植物
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ウドは草、タラは木になる
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ウドの生産地は東京都
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タラにはメダラとオダラがある
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天然物よりもハウス栽培のものはクセが無く食べやすい
ということをご紹介してきました。スーパーに売っているものはどれもハウスで栽培したものが多く、苦みが少ないのでお子様でも食べやすいのがいいですよね。お子さんと一緒に山菜取りに行って、てんぷら作りなどをしても食育や季節を味わう貴重な体験になること間違いなしです!ぜひ挑戦してみてくださいね!