さわやかな香りとほのかな苦み、そしてシャキシャキとした歯ざわりが特徴のウド。春の山菜の代表格でもあり、時期が来るとスーパーなどで見かけることも多いのではないでしょうか。
ただ、ウドは収穫したそばから鮮度が落ちていってしまうほど傷みやすい野菜でもあるのです。今回は、
- ウドの保存方法
- ウドの下ごしらえ
- ウドのアレンジレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。これを機に、春の料理のレパートリーを増やしてみるのもいいかもしれません。
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目次
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ウドの下ごしらえ
ウドは山菜であるため、 アクがとても多く苦みやえぐみもあり、生ではとても食べられたものではありません 。面倒に感じるかもしれませんが、必ず丁寧に下ごしらえして下さい。
- まずは根本を厚めにそぎ落とします。そして太い茎、やわらかい脇の茎、穂先に解体していきます。
- 太い茎はさらに節ごとに切り分け、厚めに皮を剥きます。このとき、皮も食べられるので捨てないようにしてくださいね。
- 切り分けたウドを酢水に10分程度さらします。
※長時間水にさらすと水っぽくなるので注意しましょう。酢水の濃度は、水400ccに小さじ1杯が目安です。
ウドは穂先から茎、皮までほとんど全てが食べられるため、部位にあった調理がしやすいように、下ごしらえの段階で分けておきましょう。
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ウドの保存方法
ウドは鮮度が落ちるのが早い野菜なので、食べきれないときは正しく保存をしましょう。乾燥を防いで冷蔵すると2~3日、下処理して冷凍保存する約1か月保存が出来ます。
冷蔵保存
- 野菜室に入る大きさにカットし、切り口に酢水をつけてラップします。
※酢水の濃度は下ごしらえの時と同じです - 湿らせたキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れます。ポリ袋の口は軽く閉じて野菜室に入れましょう。
冷凍保存
下ごしらえをした後、部位ごとに小分けにラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。下ごしらえの際、酢水につけるのではなく酢水で茹でるとすぐに使うことが出来ます。
ウドの長期保存方法は?
ウドの一般的な保存方法や保存できる日数は上で述べた通りですが、もっと保存期間を長くすることは出来ないのでしょうか?
日本には古くから漬物という保存方法があります。これは 塩の力を借りることで、浸透圧により腐敗菌の活動を抑制し保存性を高める というものです。日持ちしないウドもこの方法を用いると、ぐっと保存期間を長く出来るのです。色々な漬け方がありますが、塩分を25%以上にすると長期保存が可能です。
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塩漬け
作り方はとても簡単です。深さのある容器にラップを敷き、そこに下ごしらえをしたウドを入れます。その上から塩をたっぷり振りかけ、重しをして出てきた水分を捨てるだけで、1年は保存することが可能です。
醤油漬け
- ウド2本に対して醤油100cc、水100cc、酢15cc、砂糖25gを用意して鍋に入れてひと煮立ちさせて冷まします。
- 下ごしらえをしたウドは食べやすい大きさに切り、保存袋に入れます。
- ②の保存袋に①の調味液を入れて密封して1晩以上は漬け込みます。
ウドのアレンジレシピ
ウドは捨てるところがないと言われるほど、万能な食材です。今回は下ごしらえの段階でも分けた、穂先、茎、皮の部位ごとにレシピをご紹介します。
穂先を使った天ぷら
- 穂先・・・100g
- 卵・・・1個
- 小麦粉・水・・・適量
- 揚げ油・・・適量
- 下ごしらえを済ませたウドを水でさっと洗い、水気を取ります。
- 卵、小麦粉、水をさっくりと混ぜ合わせ、衣を作ります。
- 油は170~180度に調節し、衣づけしたウドをカラリと揚げます。
穂先はほろ苦さと香りが際立つ部分なため、塩で頂くとありのままの美味しさを感じることができます。
ウドの皮を使ったきんぴら
- ウドの皮・・・1本分
- 唐辛子・・・1/2本
- ごま油・・・大匙1杯
- 醤油・・・大匙1杯
- 酒・・・大匙1/2杯
- フライパンにごま油を入れて熱し、輪切りにした唐辛子を加えて炒めます。
- 唐辛子の香りが出たらウドの皮を加え、強火で一気に炒めていきます。
- 全体に油が回れば、醤油と酒を加えて汁気がなくなるまで加熱したら完成です。
皮の部分は最も苦みやアクの強い部分なので、きんぴらにしてしっかりと味を付けると食べやすくなります。
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ウドの茎を使ったわかめの酢の物
- ウドの茎の部分・・・60g
- 生ワカメ・・・30g
- 出汁・・・小匙2杯
- 酢・・・小匙2と1/2杯
- 砂糖・・・小匙1と1/3杯
- 塩・・・0.60g
- 醤油・・・小匙1/6杯
- ウドは皮を厚めに剥いて3cmの長さに切り、短冊切りにしたのち酢水(分量外)にさらします。
- 生ワカメは熱湯を回しかけて、冷ましたあとに食べやすい大きさに切ります。
- 調味料をボウルにいれて混ぜ合わせ、その中にウドとワカメをいれて和えたら完成です。
ウドを加熱せずに使うことで、シャキシャキとした食感を楽しむことができます。
まとめ
この記事をまとめると
- 保存する際に塩の力を活用すると保存期間を格段に伸ばすことが可能!
- ウドは万能な食材で、その全てを余すことなく食べることが可能!
ウドを一度に食べきることのできない場合は、しっかりと下ごしらえを行った上で冷蔵もしくは冷凍で保存をするようにしましょう。
部分別にその特性に合った調理をするとより美味しくウドを頂くことができるので、ぜひ試してみてくださいね。