釣った魚を常温で放置すると?クーラーボックスなし?常温でどれくらいもつ?

魚釣りをする人にとっては、クーラーボックスは必須アイテムと言っても過言ではないですよね!ですが、これから釣りを始めようという方の中にはクーラーボックスをまだ持っていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?そもそも、釣った魚は必ずクーラーボックスに入れなくてはいけないのでしょうか?今回は、

  • 釣った魚を置いておくとどうなるの?
  • 季節によってちがうの??
  • 釣った魚の保存でのおすすめアイテムは?
についてご紹介させていただきます。「これから釣りを始めようと思っている!!」という方や、「釣りを始めてみたいけど、道具を何をそろえていいのかわからない…。」という方は、ぜひこちらの記事を読んで参考にしてみてください。

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魚を常温で放置して大丈夫?

釣った魚を常温で放置しても大丈夫なのでしょうか?以下に記載させていただきます。

どのくらい持つ?

魚自体が傷みやすい食材のため、釣った後に常温で放置することはおすすめできません。釣った魚は必ずクーラーボックスに入れましょう。

鮮度が落ちるとどうなる?

釣った魚を常温で放置しておくと、魚自体が乾いてしまいます。異臭がしてくることもあります。

季節によって変わる

釣った魚を常温で置いておくと、夏場であれば30分から1時間ほどでダメになってしまいます。冬場であれば短時間なら問題ないと言われていますが、涼しい場所であっても半日もすれば異臭がしてくることがありますので、釣った後に常温で放置することはやめた方が良いです。

クーラーボックスがない場合はどうする?

魚釣りをしている間は、釣り上げた魚は活かしたまま保存しておいて、帰る直前に〆るのがベストです。そのためエアーポンプなどを使用して保存したり、通常の水の中に入れて保存すると海水濃度が下がってしまいますので、保冷剤やペットボトルを凍らせたものを使用して保存したり、小さな入れ物にたくさんの魚を入れて保存すると、ストレスによって魚が死んでしまうことがありますので、なるべく大きめの入れ物に入れて保存するようにしましょう。

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釣った魚を放置するリスク

それではここからは「釣った魚を放置するリスク」についてご紹介させていただきます。

食中毒

魚の表皮に付着している細菌は実はは何種類もいます。その中でも、釣った魚を食べる場合に特に注意しなければならないのが「腸炎ビブリオ」という細菌です。この細菌は、3~4%の濃度を持つ海水を好む細菌で、海水中には当たり前にいる細菌です。食中毒というと、O-157などのイメージが強く、食中毒の原因としてほとんど認知されていないような細菌ですが、腸内ビブリオは海水が15℃以上になると活発に活動しだすので、暑い夏の時期には最も多く食中毒が発生します。その症状としては、激しい腹痛や嘔吐・下痢や発熱などになります。

ヒスタミン中毒

「ヒスチジン」という成分が青魚には多く含まれます。この成分自体は無害で、必須アミノ酸のひとつとされるものでサプリとして売られているほどなのですが、時間が経って内臓が傷むなどしてしまうと、魚の内臓やエラにいるヒスタミン産生菌の酵素によってヒスチジンが「ヒスタミン」に変わります。こうなると、食物アレルギーに似たアレルギー様食中毒を引き起こしてしまうのです。発疹・吐き気・発熱などの症状が起こる可能性があります。

寄生虫のリスク

海水魚の寄生虫の中でも特に気をつけなければいけないのが「アニサキス」という寄生虫です。アニサキスは、サバやサゴシなどの青魚類わスルメイカなどのイカ類に多い寄生虫です。対処法は火を通すことで、アニサキスは火を通せば死ぬため、煮たり焼いたり揚げたりなどして熱を通せば大丈夫でと言われています。しかし、アニサキス自体が食物アレルギーの原因になるということもあるため、その場合には熱を通しても防ぐことができません。

食中毒を予防する方法

食中毒を予防する方法を以下に記載させていただきます。

  • 釣った魚はなるべく早くクーラーボックスに入れて冷やしたまま保存すること。
  • 可能であれば釣り場内で内臓を抜いておくこと。
  • なるべく早く持ち帰って水道水で洗って、エラや内臓を取り除くこと。
  • 生の魚が触れたまな板や調理器具はこまめに洗うこと。
  •  

加熱すれば大丈夫?

「火を通せば大丈夫」という思い込みは禁物です。加熱は食中毒対策としては有効ではありません。確かに菌やウイルスの多くは熱で死にますが、だから安全かと言われると、そんなに単純なものではないのです。火を通したり凍らせたりが有効な場合もあれば、全く意味を成さない場合もあるということを覚えておきましょう。

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釣った魚の適切な保存方法

それではここからは「釣った魚の適切な保存方法」についてご紹介させていただきます。

速やかにクーラーボックスか冷蔵庫へ

釣った魚は常温で放置せずに、速やかにクーラーボックスもしくは冷蔵庫に入れましょう。

内蔵を除去する

アニサキスをはじめる食中毒の原因となる寄生虫の多くは魚が生きている状態で内臓に生息していると言われています。ですがその魚の鮮度が落ちてきてしまうと、寄生虫は内臓から身に移動してくると言われています。そのため魚がまだ新鮮な状態のうちに内臓を取り除いてしまえば、食中毒のリスクを下げられると言われています。ですが、魚が生きている段階でも身にアニサキスが移行している可能性はゼロではないので、内臓を取り除くのはあくまで食中毒の確率を下げる対策で、それさえすれば完全にリスクがなくなるというものではありません。

活かして保存する場合

釣った魚を活かして保存する場合には、クーラーボックスを使うと良いです。

締めて保存する場合

氷締めにして保存する場合でもクーラーボックスは必要になってきます。

保存におすすめの道具

  • クーラーボックス
  • 海水を汲むためのバケツ
  • 保冷剤や氷

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まとめ

この記事をまとめると

  • 釣った魚を常温で放置しておくと魚自体が乾いてしまう。異臭がしてくることもある。
  • 釣った魚を常温で置いておくと、夏場であれば30分から1時間ほどでダメになってしまう。冬場であれば短時間なら問題ないと言われているが、涼しい場所であっても半日もすれば異臭がしてくることがあるので釣った後に常温で放置することはやめた方が良い。
  • 釣った魚を保存するのにおすすめのアイテムはクーラーボックスである。