お刺身としても寿司ネタとしても大人気で、日本人のソウルフードと言っても過言ではない、マグロ。スーパーでも手に入りやすいので、ご飯のおかずとしても定番ですよね。そこでパパ・ママが気になるのが、子供にはいつから食べさせても良いの?ということ。そこで今日は、
- なぜマグロの刺身に気をつけるべきなの?
- 何歳くらいから与えても大丈夫?
- 食べさせるときの注意点
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目次
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マグロの刺身に気を使うべき理由
まず、なぜマグロの刺身に気をつけるべきか?その理由を調査します。
食中毒の可能性
生の魚に気をつけるべき第一の理由は、食中毒です。
東京福祉保健局によると、魚介類は毎年70人前後もの食中毒を引き起こしています。その中にはスーパーやレストランで提供されたマグロの刺身も含まれており、注意が必要です。
主なものとしては、生のマグロに寄生するアニサキス、クドアなどの寄生虫が挙げられます。このアニサキスやクドアは下痢や嘔吐などの食中毒症状を引き起こします。
虫とは言っても目には見えない小さなものですので、肉眼で発見することは不可能ですが、冷凍や加熱などの処理で死滅します。刺身や、漁船直送などの冷凍処理されていないマグロには注意が必要です。
また、別の主な原因はヒスタミンです。これは加工段階で常温に長時間置かれていたり、 凍結・解凍が繰り返されることによって、アレルギー症状を起こすヒスタミンが発生し、それを食べることによって食中毒を引き起こすというものです。
残念ながら加工状況は消費者からは見えにくい部分のため、なるべく信頼できる販売元から購入したいものです。
咀嚼の問題
小さな子どもは咀嚼機能が未発達です。
マグロは比較的柔らかめの魚ですが、それでも小さな子供に与える場合は、奥歯が生えているか、咀嚼機能が十分かしっかり確認した上で食べさせましょう。
奥歯が生えていてもかみ合わせが悪く、十分に咀嚼できないこともあります。年齢や口の大きさに適した食事を心がけましょう。
塩分の問題
マグロそのものの塩分含有量はそれほど気にするものではありませんが、マグロの刺身を食べる際に欠かせないのが、醤油。言うまでもなく醤油のつけ過ぎは、塩分過多になります。
塩分の取り過ぎは高血圧や脳卒中、心臓病の原因となってしまいます。大人はもちろんのこと、小さな子供のうちから気をつけて注意してあげましょう。
まだ自分で加減ができない子供のうちは大人が醤油を少しだけかけてあげるなどの工夫が必要です。
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生ものはいつぐらいから食べられる?
では、一体いつ頃から食べさせるのが良いのでしょうか。
3歳過ぎから少しずつ
子供は大人と比べて、免疫力や体力が弱く、もし食中毒を引き起こした場合に重症化してしまうケースもあります。
マグロの刺身は離乳食後、だんだん口腔が発達し体力がついてくる3歳過ぎくらいから徐々に始めるのが一般的です。
ただ、個人の体質や好き嫌い、また咀嚼能力の成長には差がありますので、様子を見ながら少しずつが良いでしょう。問題ないようであれば徐々に量を増やしていきましょう。
12歳過ぎなら安心
人間は12歳になると、食中毒などの細菌に対して大人と同じ抵抗力を持つようになると言われていますので、12歳を過ぎれば、あまり心配することなく安心して食べさせることができますね。
12歳を過ぎていても、初めての場合はやはり少し食べさせてみて様子を見てからにしましょう。
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マグロの刺身を食べさせる時の注意点
先に白身魚を試してから与える
一般的に、白身魚は赤身魚よりも食中毒の恐れが少ないと言われています。また、白身さかなのほうが柔らかめのものが多く、子供向けです。
まず、ヒラメ・スズキ・タイなどの白身魚の刺身を試してみて、問題が無いようであれば新鮮なマグロの刺身を与えましょう。
前述したように、食中毒の危険もあります。必ず生食用の新鮮なものを購入しましょう。(「加熱用」などもありますので購入時に注意しましょう。)
体調がいいときに
これは子供に限ったことではありませんが、体力や免疫力が落ちている時にアレルギー反応を起こすと重症化してしまう可能性があります。逆に体力や免疫力が十分な場合、アレルギー反応を起こしても軽症で済む可能性があります。
体調が悪いときや病み上がりに与えるのは避けましょう。
病院が開いている時間に
万が一アレルギー反応や食中毒を起こしてしまった際、病院が開いていれば、すぐに対処することができ安心ですね。逆に病院が閉まっていて対処が遅れたりすれば、最悪の事態にもなりかねません。初めての際は、夜間や休日などの病院が閉まっている時間ではなく、念の為平日の日中などの病院が開いている時間にしましょう。
リスクはなるべく減らすに越したことはありません。
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まとめ
子供にマグロの刺身を与える際の注意事項などをまとめてみました。
この記事をまとめると
- マグロの刺身の食中毒には注意
- 3歳から徐々に与えるのが安心
- 様子を見ながら始めよう
DHAなど、嬉しい栄養素もたくさん摂れるマグロ。特に日本人であるからには、やっぱりおいしい刺身を子供にも食べてもらいたいもの。少し工夫しながら、初めての刺身を子供と一緒に楽しみましょう。
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