つくねの生焼けを食べてしまったら?食中毒は大丈夫?生焼けの判断方法は?

つくねを食べて食中毒になったと言うニュースを聞いた事はありますか?これは生焼けのつくねを食べてしまった事が原因です。どうして生焼けのつくねを食べて食中毒になってしまうのでしょうか。この記事では

  • 食中毒のリスク
  • カンピロバクターの潜伏期間とは
  • 生焼けの判断方法とは
  • 生焼けの対処法とは
これらのテーマについて紹介していきたいと思います。

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つくねの生焼けを食べてしまったけど大丈夫?

ここでは、食中毒のリスク、カンピロバクターの潜伏期間について紹介します。

食中毒のリスク

食中毒を起こす病原体には「細菌」「寄生虫」「ウイルス」の3種類あります。それぞれの感染源となる食品や治療法は異なりますが、梅雨時期から夏にかけて湿度や気温が高くなると、細菌が増えやすい環境になります。

つくねの生焼けなどの生の食肉が原因で食中毒を起こす病原体には「病原性大腸菌(O-157等)」「カンピロバクター」「サルモネラ菌」が挙げられます。いずれも主な症状は「腹痛」「下痢」「発熱」「嘔吐」等が見られます。

カンピロバクターの潜伏期間

カンピロバクター食中毒の主な症状には「下痢」「腹痛」「発熱」等が見られます。カンピロバクターが付いている食品を食べてから症状が出るまでの期間は1~7日間と幅広くなります。

また、カンピロバクターに感染した数週間後に手足の麻痺、呼吸困難などを引き起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合もあります。

生やタタキ料理など、加熱不十分な肉料理を食べると「カンピロバクター食中毒」にかかる可能性があります。特に鶏肉には安全に生で食べる事ができる衛生基準が定められていないため、鶏肉を食べる時には十分に注意する必要があります。

過去に厚生労働省は行った調査では、市販されている鶏肉から10~20%と高い割合でカンピロバクターが見つかっています。カンピロバクターは少量でも菌が付いていれば食中毒を引き起こす可能性があるため、新鮮な鶏肉であっても生や加熱が不十分な状態で食べるのは危険です。

むしろ「新鮮な鶏肉ほど、カンピロバクターが生き残っている可能性が高い」事が報告されています。

子供・赤ちゃん・妊婦は特に注意

子供は大人と比べて免疫力が低いため、食中毒にかかりやすく重症になりやすいので注意が必要です。鶏肉のさしみだけでなく、鍋料理などでも可熱が十分かどうか大人が確認するようにしましょう。

調理の際に生の鶏肉についていたカンピロバクターが子供の口に入らないように、鶏肉に触れた手やまな板などはすぐに洗うように心掛けてください。

カンピロバクター感染症について、厚生労働省などは胎児への影響についての発表はされていません。

妊婦がカンピロバクター感染症にかかってしまった場合、「早産」「敗血症」「髄膜炎」を引き起こす可能性があるかもしれませんが、胎児がこれらを発症する確率は低いと考えられています。ですが、妊娠中は生の肉は避けた方が安心ですね。

生焼けの判断方法

ここでは、生焼けの判断方法を紹介します。

加熱温度・加熱時間の目安

カンピロバクター菌は内臓などの内部にまで入り込んでいます。中心部の色が完全に変わるまで加熱しましょう。カンピロバクター菌は60度で1分間加熱すると死滅すると言われていますが、調理の際には70度以上で1分以上を目安に加熱すると安心です。

竹串でチェック

つくねを竹串でさして、出てくる肉汁が透明になるまで加熱してください。中心部の色が褐色に変われば十分に加熱された状態になります。

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生焼けの対処法

オススメの料理は?

ここでは、生焼けになってしまった場合の対処法を紹介します。

フライパンで焼き直す

つくねを焼くときに、初めに強火で焦げ目をつけて後から弱火で中まで火を通す方法では、中は生焼けになってしまう可能性があります。つくねを焼く時には中火でじっくり焼く方法がおすすめです。

もし焦げ付いてしまって中まで火が通らなかった場合は蒸し焼きにしましょう。

レンジで加熱する

食べようと思ってつくねを齧ると中が焼けていなかったなんて事がありますよね。この場合、もう一度フライパンで焼くのは手間なので電子レンジを活用しましょう。

500Wで1分から、様子を見ながら加熱してください。ただし、電子レンジではつくねがパサパサになってしまうなどデメリットもあるので注意してください。

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まとめ

「食中毒のリスク、カンピロバクターの潜伏期間、生焼けの判断方法、生焼けの対処法」これらのテーマについて紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • つくねの生焼けなどの生の食肉が原因で食中毒を起こす病原体には「病原性大腸菌(O-157等)」「カンピロバクター」「サルモネラ菌」がある
  • カンピロバクター菌が付いている食品を食べてから症状が出るまでの期間は1~7日間
  • 調理の際には70度以上で1分以上を目安に加熱するとカンピロバクター菌は死滅する
  • つくねを焼く時は中火でじっくり焼くのがおすすめ

生の肉を焼く際は専用の箸やトングを使ったり、調理に使った包丁やまな板等は使用するたびに消毒して下さい。そして、調理前・調理後の手洗いを徹底すれば食中毒の予防になります。

つくねは生の食品と言うイメージは少ないですが、これから梅雨に入ると加熱前から食中毒のリスクは高まりますので、十分に気を付けて調理してくださいね。

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