つぶ貝には毒がある?取り方は?めまいの直し方・治療法は?失明する?

あなたは「貝」がお好きですか?酒の肴などに頂くのにはピッタリの海産物です。そんな貝の種類に「つぶ貝」があります。今回はつぶ貝を食べる際の注意点などについて詳しく以下のような事をまとめていきます。

  • つぶ貝にはどんな特徴があるのか?
  • つぶ貝の毒とは一体何?
  • もし毒で食中毒になってしまったら?

こんな内容になっています。記事を最後まで読んで、つぶ貝の毒について徹底的に詳しくなってしまいましょう。

スポンサードリンク

つぶ貝の特徴

まずは、つぶ貝の特徴について簡単にまとめてみました。

つぶ貝とは?

つぶ貝とは「アヤボラ」「ヒメエゾボラ」「エゾボラモドキ」などの巻貝の総称になります。居酒屋などにいってつぶ貝を注文することがあるかもしれませんが、実はつぶ貝という貝自体は存在しないのです。コリコリとした食感が美味しく、酒の肴にはピッタリの貝になります。

カロリー・栄養素

つぶ貝には100gあたり86kcalのカロリーが含まれています。カロリー面で見ると、そこまで高くないのでダイエット中の方でも安心して食べられる貝です。その他、つぶ貝には以下のような栄養素がたくさん含まれています。

  • たんぱく質
  • ビタミンE
  • マグネシウム
  • ビタミンB12

特にたんぱく質やビタミンB12は沢山含まれているので、体が疲れやすいと感じられる方には、おすすめの貝になっています。ビタミンEのお陰で、アンチエイジング効果も見込めるかもしれません。

スポンサードリンク

つぶ貝には毒がある?

非常に美味しくて栄養もあるつぶ貝ですが、実は「毒があります」。それは「テトラミン」という毒です。一体テトラミンとはどんな毒なのでしょうか?

テトラミンについて

テトラミンとは肉食の巻貝の「唾液腺」に含まれる毒です。肉食類の巻貝は、海の中のエサを捕獲して食べて生きていますが、このエサを捕獲する際に「相手をマヒさせる」ために、毒を使います。この毒が「テトラミン」なのです。人間が食べても何らかの症状が出ることがある、危険な毒です。

テトラミンの症状

テトラミンを人間が取り込んでしまうと、以下のような症状が出ることがあります。

  • 物が二重に見えるなどの視覚異常
  • めまい
  • 頭痛
  • 船酔い感

こんな感じで、脳や三半規管に影響がある毒の様です。沢山食べないと発症しない事もありますし、1個のつぶ貝を食べただけで発症してしまう事もあります。毒の含有量は、貝の個体によって様々です。

発症時間・症状が続く時間

テトラミンを食べて発症する食中毒は「数時間で回復する」のが一般的です。なので、つぶ貝を食べて発症した食中毒は、そこまで気にする必要はありません。ただし、この症状が続く時間も個人差があり、中には長時間症状が続く人もいます。

もしつぶ貝を食べて食中毒が発症し、長時間治らないのであれば、病院を受診されることをおすすめします。

スポンサードリンク

対処法・治療法

では、つぶ貝を食べる際に、毒で食中毒にならないようにするには、どうすればいいのでしょうか?毒の除去方法なども併せてご紹介していきます。

唾液腺の除去方法

つぶ貝の毒は、前述した通り「唾液腺」の部分に含まれています。つまり、唾液腺をきちんと除去さえすれば、つぶ貝は安心して食べられるのです。どうすれば、つぶ貝の唾液腺を除去できるのか?簡単な方法をご紹介しておきます。

  1. 貝をボイルして、殻から身を取り出す
  2. 内臓と肉の部分を切り分ける
  3. 貝の蓋になる部分を下にし、肉の真ん中に切り込みを入れる
  4. 肉の真ん中に「白いひも状のもの」があるので取り出す
  5. 肉に白い物が残っていないかを確認して食べる

この「白いひも状の物質」がつぶ貝の唾液腺です。唾液腺をきちんと除去できたことが確認されれば、安心してつぶ貝を食べられるでしょう。一般的な居酒屋などではきちんと唾液腺が除去されているので安全に食べることが出来ます。

自然回復を待つ

では、つぶ貝の唾液腺を誤って食べてしまい、食中毒になった場合はどうすればいいのか?前述した通り「体を安静にして自然回復するのを待ちましょう」。つぶ貝の毒による食中毒は、通常数時間で治まります。

めまいや吐き気などがした場合は、無理をせず一旦横になって症状が治まるのを待ってください。

吐き気止め・めまい止めを服用

数時間しても症状が治まらない場合や、吐き気が辛い場合には「吐き気止め」や「酔い止め」などの薬を服用するのもおすすめです。簡単に吐き気を止めることが出来ます。さらに時間が経過しても全く症状が治まらないのであれば、病院を受診してお医者さんの指示を仰ぎましょう。

つぶ貝の毒で「死亡した事例」はありませんが、つぶ貝には毒があることを理解して責任を持って調理をすることが大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はつぶ貝の概要についてや、つぶ貝の毒について詳しく解説してきました。最後に記事内容をざっくりとまとめたので、振り返っていきましょう。

この記事をまとめると

  • つぶ貝とは「アヤボラ」「ヒメエゾボラ」「エゾボラモドキ」などの巻貝の総称
  • つぶ貝には唾液腺に毒がある
  • つぶ貝を食べる時は、唾液腺を取り除いて食べるのが大切

こんな内容になっていました。もしあなたがつぶ貝を手に入れられた場合、きちんと唾液腺を除去して食べるようにしましょう。また食中毒になっても慌てずに、適切な処置をすれば大丈夫です。

スポンサードリンク