最近話題を集め始めて、その香味、辛みからやみつきになる人は続出の壺ニラ。料理レシピサイトでも、多数レシピがアップされており、巣ごもり生活の中で、お家でもお店の味を楽しもうという人が増えているのが分かります。
しかし、この壺ニラ、食べすぎると下痢を起こしてしまうなど、意外な性質を持っていることを知っていましたか?ということで、今回は
- 壺ニラとは?
- 壺ニラを食べて下痢に?
- 壺ニラの効果的な食べ方は?
について、紹介していきたいと思います。
スポンサードリンク
目次
|
|
壺ニラとは?
特徴
ラーメン屋さんの付け合わせ等で、良く置かれている、ニラを香辛料などで漬け込んだものです。材料としては、ニラに、白いりごま、醤油、ごま油、豆板醤、すりおろしたニンニク、鶏ガラスープの素、一味唐辛子、砂糖で味付けしたものになります。ニラは加熱せず、生のまま切り、ジップロックやタッパーなど、漬け込めるものに材料を全て混ぜ合わせて半日程度置くだけでできます。お漬物の容量で手軽にできる付け合わせかと思います。
栄養
にらは緑黄色野菜の1つであり、ビタミンAを多く含むほか、そのほかのビタミンやミネラルも豊富に含む野菜です。カリウムや食物繊維を豊富に含むので、デトックスにもいいでしょう。
そのほか、食物繊維を豊富に含んでいたり、血液を作るのに役立つ成分「葉酸」や、血液凝固を促進する効果があるビタミンKを多く含みます。
また、硫化アリルという、コレステロールの代謝を促進する成分もまた、血液をサラサラにする効果をもち、こちらもニラには豊富に含まれています。
スポンサードリンク
壺ニラを食べて下痢に?
食べ過ぎが原因
そんな体に良さそうなニラですが、どうして壺ニラを食べすぎると体調を崩してしまうのでしょうか?
実は、先ほど説明した、硫化アリルに原因があります。ニラには、硫化アリルや食物繊維を豊富に含んでいます。本来これらは体に良い成分です。しかし、これらが実は食べ過ぎると逆効果になってしまうのです。
しかし、なぜレバニラのニラを食べすぎても下痢になる人は少ないのに、壺ニラは食べすぎると良くないのでしょうか?それは、硫化アリルの性質と、壺ニラの作り方に関係があります。
硫化アリルは熱に弱いという特徴を持っています。高温で炒めて加熱するレバニラは、調理の過程で硫化アリルが減ってしまいます。では壺ニラの場合はどうでしょうか?
壺ニラは先程紹介したように、生のまま調味料に漬け込みます。そのため、硫化アリルは熱で分解されずに、多量に残っていることになります。体にいい成分なので、余すことなく取り入れることができることはメリットですが、逆に食べ過ぎによるデメリットが起こる可能性も大きくなってしまうのです。
また、食物繊維も、腸内環境を整えるためにとても大事な物ですが、摂りすぎはこれもまた逆効果です。ニラに含まれる食物繊維は不溶性なので、とりすぎるとお腹が張ってしまう可能性があります。
実は本来、ニラの摂取量目安は一日24g~36g。それ以上は、硫化アリル、食物繊維の過剰摂取となるので、あまりお勧めできません。スーパーではおおよそ一束100gで売られているので、本来は一束丸ごと食べてしまうのはあまりよくありません。適量を食べるようにしましょう。
食べ過ぎによる症状
壺ニラを食べすぎると下痢になってしまうとのことですが、他にも食べ過ぎによる症状はあるのでしょうか?実は下痢以外にも引き起こされると考えられている症状はあります。腹痛や吐き気などです。
硫化アリルは刺激成分の1つで、胃や腸を刺激します。適量であれば腸を刺激してくれるので食物の消化を助けてくれるのですが、食べ過ぎると刺激が過剰になり、胃が痛くなったり、胃酸の分泌が高まりすぎて胸やけを起こしたりしてしまいます。これが、腹痛、吐き気の原因です。
また、体が匂うといった恐ろしい症状も、食べ過ぎによって出てしまう可能性があります。くれぐれも、どんなに美味しくてもほどほどの量を食べるよう、気をつけましょう。
スポンサードリンク
壺ニラの効果的な食べ方は?
細かく刻んで食べる
食べ過ぎは何かと厄介な壺ニラですが、食べる量に気をつければ、とても美味しく、健康にいいメニューである壺ニラ。どうせなら、より効果的に食事に取り入れたいですね。
ニラの健康効果をアップさせる食べ方があります。お金は一切かかりません。それは「ニラを細かく刻んで食べる」ことです。たったそれだけ?と思われるかもしれません。しかし、これにより、血管を広げ、体を温める作用を持つ「アリシン」が増えます。これにより、温活の効果が期待できるのです。実際、細かく刻んだニラを食べることで、体温が1℃程度も差が出て、体感温度もぽかぽかと感じられるようになったという実験結果もあるほどです。
しかも、アリシンは、「旨味を増やす」効果もあるので、刻むことで風味も増して、まさに一石二鳥です。
スポンサードリンク
アレンジレシピは?
壺ニラはラーメンの付け合わせだけと思い込んでいませんか?調べてみると、色々な料理に合うそうです。その中でも、同じ中華である「チャーハン」と壺ニラの組み合わせがとても美味しいそうですよ。チャーハンに一緒に混ぜ込んだウィンナーや焼き豚などの肉の旨みと、壺ニラのニンニクや豆板醤の風味がよく合います。
また、ちょっと変わったレシピとして、壺ニラとそうめんの組み合わせがあります。
いつも通り茹でたそうめんに、ごま油を絡ませて混ぜます。それをお皿に盛り付けたら、中央のてっぺんに壺ニラを乗せ、その上に卵黄をトッピングし、好みで醤油を垂らします。クセになる辛みは、食事にしてもお酒のお供にしてもとてもよく合います。ごま油と卵黄が良いコクを演出してくれます。
まとめ
「壺ニラの食べ過ぎによる症状とおすすめの壺ニラアレンジレシピ」などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 壺ニラに含まれる硫化アリルは健康にいい反面、食べすぎると下痢や吐き気などにつながる
- 生のまま漬け込む壺ニラは硫化アリルが多く含まれるので、適量にとどめて食べることが大事
とはいえ美味しくてついついやみつきになリ、もう一口と口に運んでしまう壺ニラ。適量を食べれば、とても健康に良い食べ物であること、適量のトッピングとして、美味しい食べ方があることがわかりました。
ぜひ、お読みいただいて興味を持たれましたら、お家でも壺ニラを作ってみて、ラーメン屋さんの味を体感してみてはいかがでしょうか?
スポンサードリンク