豆乳アレルギーの人はバラ科の果物・カバノキ花粉症に注意!症状は

今までアレルギー症状が出なかったのに、豆乳を飲んだら口の周りがかゆくなってしまった。そんな経験ございませんか?非常に稀ですがカバノギ科の花粉と豆乳アレルギーには意外な関係性があります。そこで今回は、

  • 豆乳アレルギーとは
  • 豆乳アレルギーの原因①大豆アレルギー
  • 豆乳アレルギーの原因②口腔アレルギー
こちらをテーマに解説していきます。

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豆乳アレルギーとは

豆乳とは『大豆から熱水等によりたんぱく質その他の成分を溶出させ、繊維質を除去して得られた乳状の飲料(「大豆豆乳液」と言う)であって、大豆固形分が8%以上のもの』と定義されています。ちなみに、この大豆豆乳液に凝固剤(にがり)を入れて固めると「豆腐」になります

症状

豆乳等により皮膚や粘膜のかゆみ、赤み、腫れ、じんましん、呼吸困難等のアレルギー症状を発症したという事例が確認されています。 アレルギーのような症状が出た場合は、直ちに摂取をやめ、医療機関で受診しましょう。

食べてどれくらいで発症する?

口腔アレルギーの特徴として、原因となる食べ物が口などの粘膜に触れることでアレルギー症状が起きます。早くて15分以内、遅くても1時間以内に症状が出ます。場合によって、アナフィラキシーショックが起き、呼吸が苦しい、血圧が下がる、意識がもうろうとしたりするなどの症状が出るので、呼吸器官に異常を感じたら早めに医療機関に相談することをおすすめいたします。

どれくらいの時間で治まる?

多くの場合は食後しばらくすると自然に治ります。個人差もありますが鼻炎様症状、蕁麻疹などの皮膚症状、咽喉頭浮腫・喘息などの気道症状、腹痛・下痢・嘔吐などの腹部症状が出現することがあります。

アレルギーは自己判断すると二度目に重症化する危険がありますので専門家の意見を聞いて適切に対処したほうがよさそうですね。

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豆乳アレルギーの原因①大豆アレルギー

豆乳の元となる大豆は5大アレルゲンに含まれており、他のアレルゲンより数はすくないものの色々な食材に使用されているため注意が必要です。

避けるべき食品

大豆アレルゲンは多種類あるため、個人により食べられる食品が異なります。大豆アレルギーを発症したことがあるけれどもやしや枝豆、きなこを食べてしまったという声も聞きますので大豆が入っているかは商品表記やお店に確認してくださいね。乳化剤として使われるレシチンもアレルギーの例は少ないですが注意が必要です。

避けるべき食品
枝豆、もやし、豆腐
醸造過程で大部分の大豆タンパク質が分解されるしょう油やみそは食べられる場合が多く大豆油も問題なく使えます。精製され大豆タンパク質はほとんど残っていません。大豆アレルギーでも、他のひよこ豆や小豆の豆類は食べられる方が多いです。

対処法

大豆アレルギーは加熱すれば食べれる可能性もありますが、一度アレルギー症状が出た方は医師に確認してから食べるようにしてください。

アレルギーの対象となる食品に気づかず提供してしまう事例がみられます。対策としては、アレルギーの原因となる食材を口にしないことが重要なので、大豆に関わる食品を正確に把握することが大切です。

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豆乳アレルギーの原因②口腔アレルギー

カバノキ花粉症とは

カバノキ科の花粉症の方やりんご、ももを食べて喉がかゆくなる方は、今後豆乳による口腔アレルギーを発症する可能性がありますので、注意が必要です。豆乳等を摂取してアレルギー様の症状が出た場合は、直ちに医療機関を受診しましょう

理由としましては、カバノキ科のPathogenesis-related protein 10というたんぱく質に似たものを豆乳も持っているからだと考えられます。このたんぱく質は発酵や熱処理で活性を失いやすいので同じ大豆製品でも味噌や納豆では同じアレルギー症状は見られません。

対処法

果物や生野菜に含まれるアレルギー物質がくちびる・口の中・舌・のどに触れることで症状が出ます。花粉症と関連がある口腔アレルギーは他にもあり、以下の組み合わせが確認されています。

  • スギ花粉症…トマト
  • シラカンバ花粉症…リンゴ、モモ、サクランボ
  • イネ科花粉症…トマト、スイカ、メロン、オレンジ
  • ヨモギ・ブタクサ花粉症…メロン、スイカ、セロリ

これらは、花粉と食物のアレルギー物質の構造が似ているため、「交差反応」という現象により口腔アレルギーの症状が出現することが分かっていますが、花粉症があるからといって必ず口腔アレルギーになるとは限りません。

対処法

治療の原則は、原因となる食品を食べないということです。厳密には難しいことも多いのですが、豆乳を除いて一般的には、加熱または加工(缶詰など)すれば、食べることが可能な場合が多いです。

カバノキ科の花粉症の方やりんご、ももを食べて喉がかゆくなる方は、今後豆乳等による口腔アレルギーを発症するリスクがありますので注意が必要です。豆乳等を摂取してアレルギーの症状が出た場合は、すぐに医療機関に行き相談しましょう。

まとめ

この記事をまとめると

  • 豆乳アレルギーとはカバノキ科の花粉症の原因となるたんぱく質が類似しているために起きる
  • 大豆は形を変えて色々な食材として使われているので注意が必要です
  • 口腔アレルギーは軽度のものからアナフィラキシーショックのように重症化するケースもあるので医療機関への相談がおすすめ

いかがでしたでしょうか?今回は豆乳アレルギーの危険性についてお話ししましたが、牛乳アレルギーの方のための代用品としても活躍しています。

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