とろろ昆布の食べ過ぎはどれくらいから?適正量や効果も紹介!

近年、とろろ昆布はダイエットにいいとスーパーからなくなったなんて噂も耳にしますね。確かに栄養価も高く健康にもいいとろろ昆布ですが、食べすぎると体に異常をきたす可能性もあります。そこで今回は、

  • とろろ昆布の栄養素
  • とろろ昆布の適正量は?
  • とろろ昆布が余った場合の消費アレンジ
こちらをテーマに解説していきます。

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とろろ昆布の栄養素

便秘対策になる

とろろ昆布には食物繊維が含まれており便秘対策が期待できます。とろろ昆布のねばり成分は、「アルギン酸」や「フコイダン」といった水溶性の食物繊維です。水溶性食物繊維は便をやわらかくする作用があり、排便を促します。また、腸内環境を整えるはたらきが期待できますよ。

血糖値の上昇を抑える

水溶性の食物繊維には小腸における栄養吸収速度を緩やかにする作用があります。そのため、食後の血糖値の上昇を抑えるはたらきがあります。そのほかにも、コレステロールやナトリウムを体外に排出する作用もあり、コレステロール値の上昇や血圧の上昇を抑えるはたらきが期待できます。

カルシウムで体をを丈夫にする

とろろ昆布には牛乳よりも多くのカルシウムが含まれていて、またその吸収率も体内で80%ほど吸収されます。カルシウムで有名な牛乳は含有量が多くても、そこまで吸収率が高くないとの研究結果も出ています。他にも鉄分も含まれているので貧血などで悩まされている方にとろろ昆布はおすすめです。

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とろろ昆布の適正量は?

ヨウ素の摂取量から計算する

現在、人間のヨードの最低必要量は0.15mg/日位となっており日本人では成人の摂取上限値を3mg/日とされています。日本の乾燥昆布は100g当たり100~400mgのヨードが含まれているので10g位の乾燥昆布を摂取するだけで上限値の3倍以上もの量になります。

日本の食文化は、海藻をよく食べることや昆布からだしをとることから、ヨードを日常的に摂取しています。とろろ昆布は一日に10g程度にとどめ、毎日食べ続けることは避けるようにしましょう。

過剰摂取で起こる影響

手軽に食べることができるとろろ昆布ですが、日常的に多量に食べることはおすすめできません。とろろ昆布をはじめとする海藻類には、ヨードという成分が多く含まれています。ヨードは過剰に摂取すると、甲状腺の機能を低下させるはたらきがある成分です。

ヨードは、不足すると甲状腺ホルモンを産生することができず甲状腺機能の低下を引き起こしますが、ダイエットにいいとそればかり食べていると過剰摂取による甲状腺機能低下を引き起こし、ひどいときには甲状腺腫を発症させるという事例があります。先ほども話した通り、日本は世界に比べても海産物を食べる習慣が多く、昆布も食べる機会が多いです。

とろろ昆布も食べやすいからと、それだけを食べているとヨードのとりすぎになってしまうためバランスのいい食事を心がけましょう。

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とろろ昆布が余った場合の消費アレンジ

とろろ昆布おにぎり

日常的に、とろろ昆布に含まれる食物繊維やカルシウム、鉄分を摂取するためには簡単にできるおにぎりはいかがでしょうか?とろろ昆布で食物繊維を一緒に摂取することで血糖値の上昇や、便秘などの解消に繋がります。

ダイエットで食事制限するのもいいですが、本当は好きなものを食べても太らない体が理想ですよね。食物繊維は体の悪いものを外に出して、新しいものを取り入れる準備をしてくれるのでバランスの良い食事には欠かせない栄養素です。

とろろ昆布の佃煮を作る

  • とろろ昆布 1袋28g
  • 砂糖、みりん 各大さじ2
  • 醤油 大さじ1と1/2
  • 水 適量
  • ゴマ 大さじ1


とろろ昆布のバリエーションを作りたいという方におすすめです。少し濃いめの味付けなので、ご飯が非常にすすみます。カルシウムの栄養は熱処理によって失われることはなく、日本人にとって不足しがちな栄養素なので量は少なくとも日頃のご飯と一緒に食べれるのは嬉しいですね。

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とろろ昆布の正しい保存方法

保存・日持ち

冷蔵の場合

ほとんどの昆布加工品の裏表示の保存方法の欄には高温多湿をさけ冷暗所に保存と記載されているかと思います。とろろ昆布は水分を含まずふりかけなどと一緒に常温で保存しがちですが冷凍庫での保存をおすすめします。

冷暗所と言ってもご家庭の中では食器棚の引き出しや流しの下の棚など思いつきますが『暗』ではありますが、意外と『冷』な環境ではないのです。高温多湿な日本なので夏場などは特に冷蔵庫で保存するようにしましょう。

冷凍の場合

冷凍庫でも保存は一ヶ月程可能ですが、冷凍庫内はとても乾燥しているため早めに食べることをおすすめします。とろろ昆布はある程度湿度がありふんわりとした食感が持ち味の一つなので、もちろんパリパリではおいしくありません。食感や風味が大切なのでおいしいものは、おいしいうちに食べるのが一番ですね。

まとめ

この記事をまとめると

  • とろろ昆布には「アルギン酸」や「フコイダン」といった食物繊維が豊富で便秘解消の効果が期待できます
  • とろろ昆布に含まれるヨードは不足しても過剰摂取しても甲状腺ホルモンに異常をきたすので適量を心がけましょう
  • 不足しがちな食物繊維、鉄分、カルシウムも摂取できるのでご飯のお供におすすめです。

いかがでしたでしょうか?とろろ昆布の栄養素は非常に魅力的ですが、味噌汁など日本人は定期的に口にする機会がありますので食べすぎには注意しましょう。

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