鶏レバーの生焼けを食べてしまった!体に起きるかもしれない症状や対処法は?

皆さんは鶏肉はお好きですか?鶏肉と言っても様々な種類がありますが、特に個性が強いのはレバーですよね!好き嫌いがはっきりしているとも言われていますが、栄養価が高いわりにカロリーが低いとても優れた食品なのです!ですが鶏レバーは少し扱いに気を付けた方が良い食品でもあります。今回は鶏レバーを生で食べてしまったときに体にどんな症状がおこるのか、生焼けかどうかを見分けるコツを紹介します!

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生の鶏レバー潜む怖い細菌!

生の家畜には食中毒を引き起こす細菌がいる

引用:愛知県衛生研究所

皆さんが夏場になるとよく聞く単語に「食中毒」というものがあると思います。食中毒の主な発生源は「アニサキス」「カンピロバクター」「ノロウイルス」「腸管出血性大腸菌」などがあります。私たちが普段口にしている鶏肉や豚肉、牛肉などの胃や腸の内部に潜んでおり、口にすると様々な症状が出てしまいます。

アニサキスとは?
アニサキスは魚介類に寄生する寄生虫と呼ばれるものの一種です。約15ミリ程度のの白い糸状の体を持ちます。近年、芸能人たちがアニサキス被害にあったことを公表してから様々なニュースなどで取り上げられるようになり、日本中で認知されるようになりました。アニサキスは、オキアミというプランクトンの一種を食した魚介類に寄生します。その寄生された魚介類を食べた人間にも感染し悪さをします。軽い腹痛を伴うケースから、激痛、腸閉塞(腸が詰まってしまい、食物が移動できなくなる事)に至るケースなど、症状は様々です。アニサキスはヒトの体内に入ると約1週間で死んでしまいますので、全くの無症状で済むこともあります。通常の治療として「内視鏡による除去」を行います。除去するとすぐに、症状は治まります。除去が難しい場合も、薬で症状を抑えることが可能になっています。

アニサキス症って?
アニサキスが寄生して引き起こされる症状の総称をアニサキス症と言います。アニサキスが寄生する場所で胃アニサキス症や腸アニサキス症、消火器外アニサキス症など名前が異なります。胃アニサキス症は、アニサキスが口から体内に入り、胃の壁に突き刺さることで発症します。アニサキスが寄生して3~4時間後に、上腹部痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れるといわれており、これらの症状は、胃の壁にアニサキスが突き刺さったことによる直接の痛みではなく、胃壁とアニサキスに対するアレルギー反応なのです。治療はアニサキスの除去が有効といわれています。腸アニサキス症は、アニサキスが口から体内に入り腸に食いつくことで発症します。胃アニサキス症よりも奥に寄生している状態なので、治療がしにくく厄介です。腸に寄生してから十数時間~数日後に、強い下腹部痛、吐き気、嘔吐、発熱などの症状が現れるといわれています。ごくまれに腸閉塞や腸穿孔(腸に穴が開く)に至るケースも見られ、入院加療が必要となる場合があります。

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鶏肉に多いのは「カンピロバクター」

特に鶏肉に多く潜んでいるのがカンピロバクターと言われる細菌です。食肉処理後の市販の鶏肉は高確率でカンピロバクターに汚染されています。たった数百個の少ない数で食中毒を引き起こす力を持つ非常に感染力の高い菌であり、新鮮な生肉ほど増殖しやすいと言われています。

カンピロバクターが引き起こす食中毒の症状

下痢・腹痛

食中毒の症状としては、下痢・腹痛・発熱・ギランバレー症候群を発症することがあります。カンピロバクターはおなかの中で増えることで発症するため、症状が出るまでに時間がかかる潜伏期間があります。ほとんどの場合、2日から7日のうちに症状が現れ始めます。症状が出た場合はすぐに医療機関に相談したほうが良いでしょう。

ギランバレー症候群とは?
呼吸困難や手足に痺れ顔面の麻痺歩行困難などの神経症状のことです。

夏は以下の鶏肉食品に注意しよう!

夏場に様々な場所で食べられる鶏肉食品ですが以下のものには注意しましょう。

  • 鶏肉の刺身
  • とりわさ
  • 鶏レバー

鶏肉の刺身や、とりわさは生で食べる食品です。外食での食事に関してはお店側で徹底的に殺菌処理をしているのですが、自宅で食べる際は非常に注意が必要です。鶏のレバーに関しては、生焼けのままになっていると非常に危険です。

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鶏レバーが生焼けかどうか見分けるコツ!

鳥の生肉を食べるとたくさんの危険性があることが分かったと思いますので、次は生焼けかどうかの見分け方について紹介します!

鶏レバーの弾力で見分けよう!

生の鶏レバーは指で押すと、ある程度押したら潰れてしまいそうな感触です。ですが火を通してタンパク質が固まった鶏レバーに関しては弾力が出てきます。出来上がった鶏レバーを少し押してみて、押し返されるような感覚があればしっかり火が通っているサインです。一方で押してみても弾力を感じられないのであれば、まだ中が生焼けの状態であることが多いです。

肉汁の色で見分けよう!

鶏レバーを加熱すると肉汁が出てきます。この肉汁も加熱されているかどうかを見分けるポイントになります。肉汁が赤や薄いピンク色をしている場合は、中の状態はまだ生焼けです。鶏レバーは加熱すると肉汁の赤みが消え透明や灰色がかった色になります。

断面や質感で見分けよう!

鶏レバーは下処理をした後食べやすい大きさに切ります。この際に中身がピンク色だったり赤い色をしていたらまだ生焼けです。切った時に灰色がかった茶色になっていれば火が通っているサインです。

鶏レバーに関しては扱いが少し難しい食品ですので、しっかり火が通ったかどうかを確認してから食べるようにしてください。

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この記事をまとめると

  • 鶏肉にはカンピロバクターという食中毒を引き起こす細菌が潜んでいる。
  • 夏場に関係なく鶏レバーにはしっかり火を通そう!
  • 火が通ったかどうかの際には弾力・肉汁・色で判断しよう!

今回のように食品についての様々な知識をシェアしております。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方はぜひ他の記事もご覧になってみてください。

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