鶏肉を冷凍で2ヶ月保存する方法|ぬめりは洗えば食べられる?

手軽な価格かつ様々なメニューに活用できることから、食卓に欠かせない存在である鶏肉。そのため、ついつい買い過ぎて余らせてしまうこともありますよね。

  • 鶏肉の賞味期限について解説
  • 腐敗した鶏肉の特徴は?
  • 鶏肉のぬめりは洗えば大丈夫って本当?
  • 鶏肉の便利な冷凍保存方法

今回は、こちらについて詳しく解説していきます。

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鶏肉の賞味期限はどれくらい?

まず最初に覚えておきたいのは、食品の期限表示には「賞味期限」と「消費期限」の2種類が存在するということです。

賞味期限

賞味期限とは、製品の品質が保たれる目安の期限です。そのため、賞味期限を過ぎたとしてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限

対して消費期限とは、製品が腐敗したりすることなく安全に食べることが出来る期限の日付のこと。賞味期限と違い、消費期限は1日でも過ぎてしまうだけで食中毒などが発生するリスクが高くなります。そのため、消費期限は賞味期限よりも短い日数が付けられており、期限を過ぎてしまったものは食べずに廃棄することが望ましいでしょう。

このことから、生の鶏肉に記載される正しい期限印字の種類としては「消費期限」が正解となります。

冷蔵保存

鶏肉を冷蔵庫で保存する場合、おおよそ3日以内が期限となります。また、鶏肉の部位によって日持ちする日数は異なります。

鶏肉の部位ごとの具体的な期限は以下の通りです。

もも肉 むね肉

鶏肉は豚肉や牛肉と比べると含まれる水分が多いため、そもそも長く日持ちさせることが難しくなっています。中でも、もも肉やむね肉の消費期限は2日程度であると覚えておきましょう。

ささみ 手羽先

鶏肉の部位の中でも脂肪分の少ない部位であるささみや手羽先は、もも肉などと比較すると多少日持ちさせることが可能です。具体的には3日程度が消費期限となります。

冷凍保存

一方、正しい手順で冷凍保存を行う場合、鶏肉の部位を問わず約2ヶ月間の保存が可能になります。なお、鶏肉の正しい冷凍手順については後ほど詳しく解説します。

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鶏肉は腐るとどうなる?

常温帯での放置や、冷蔵庫の中で長期間忘れてしまった場合などの理由で鶏肉が腐ってしまった場合の特徴を知っておくことは非常に重要です。

また、万が一腐敗に気付かずに鶏肉を食べてしまうと、腹痛や嘔吐を始めとした食中毒を発症してしまうリスクも生じます。

腐敗が進行した鶏肉の特徴は以下の通りです。

ぬめりが出る

鶏肉の表面を触るとヌルヌルとしたぬめりが発生していた場合は、腐敗が進行しているサインです。このぬめりの正体は、鶏肉に付着している雑菌が繁殖したことによるもの。

また、ぬめりが発生するほどに腐敗が進行した鶏肉は外観にも変化が生じた状態になります。具体的には、鶏肉の表面が白っぽく変色したり、場合によっては綿毛のようなカビが生え始めます。

このような外観上の変化を見逃さないようにすることが、鶏肉の腐敗を見抜くためには重要になります。

変な匂いがする

たとえ外観上に大きな変化が起こらない場合であっても、鼻をつくような酸っぱい臭いや、カビや土のような臭いがする場合も腐敗が進行していると判断しても良いでしょう。

この臭いの原因も、鶏肉内部の雑菌が繁殖したことによる影響です。

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鶏肉のぬめりは洗えば食べられる?

腐敗を原因とするぬめりが鶏肉に発生した場合は、洗って食べることは絶対に避けましょう。ぬめりは、鶏肉内部の雑菌が繁殖したことが原因であるため、たとえ外側のぬめりを除去したとしても意味はありません。

賞味期限切れはいつまで食べられるの?

鶏肉は、原則として記載された期限内に調理することを心がけましょう。どうしても使い切れない場合は、以下の手順で冷凍保存を行うことで2ヶ月程度長持ちさせることが可能です。

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鶏肉は冷凍保存が便利!

保存・日持ち

冷凍方法

  1. 鶏肉をカットして1度に使用する量に小分けする
  2. キッチンペーパーで、鶏肉表面の余分な水分を拭き取る
  3. 小分けした鶏肉を1食分ずつラップで包み空気を抜く
  4. ラップをジップロックに移し入れ、空気を抜きチャックする
  5. ジップロック表面に冷凍実施日を記入する
  6. ジップロックを冷凍庫に保存する

解凍方法

冷凍した鶏肉は常温で解凍してしまうと、水分とともに旨味も一緒に流れ出てしまうため、おすすめできません。

細菌の繁殖を防止するため、冷凍した鶏肉は出来る限り低温下で解凍することが大切です。

具体的には、以下の解凍手法がおすすめです。

氷水解凍

ジップロックに入れた状態の鶏肉を氷水を張ったボウルに入れてゆっくり解凍します。鶏肉1kgにつき約2時間が目安となります。

冷蔵解凍

ステンレスのバットなどにジップロックに入れた状態の鶏肉を乗せて、冷蔵庫内で約半日かけて解凍します。解凍された鶏肉からはドリップが流れ出るため、冷蔵庫の中では下段に置くと他の食材を汚染するリスクが低くなります。

電子レンジ

時間がない場合は、調理に使用する分の鶏肉をレンジで短時間加熱しましょう。目安は、あくまで鶏肉が解凍されるまで。鶏肉全体に火が通ってしまわないように少しずつ加熱すると良いでしょう。

なお、どの解凍方法を使用した場合も一度解凍した鶏肉を再度冷凍することは避けましょう。これは急激な温度変化を繰り返すことによる食材の品質劣化を避けるためです。

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まとめ

 

この記事をまとめると

  • 鶏肉には消費期限が記載されているため、原則としてきの期限に従って調理を行う
  • 腐敗が進行した鶏肉は、ぬめりやカビが発生したり鼻をつくような異臭が発生するのが特徴
  • 鶏肉のぬめりは雑菌が繁殖したことが原因で発生するため、たとえ洗い流したとしても食べてはいけない
  • どうしても使い切れない鶏肉は、購入後出来るだけ早く冷凍保存を行うことで約2ヶ月間は美味しく調理することが可能

いかがだったでしょうか。調理する頻度の高い鶏肉だからこそ、調理前にしっかりと品質状態を確認することが大切です。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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