鶏肉を常温で解凍するのは正解?より日持ちする保存方法も紹介!

鶏肉はからあげや親子丼など、日本の家庭料理には欠かすことのできないお肉ですよね。そのため、鶏肉をたくさん買っておいて冷凍保存される家庭は多いのではないでしょうか。冷凍保存をすることで、長期間保存することができて便利ですよね。

そこで皆さん、冷凍保存した鶏肉はどのように解凍していますか?多くの方は、常温解凍をしているのではないでしょうか。

しかし、本当に鶏肉は常温解凍しても大丈夫なのか。「食中毒の心配はない?」「他の解凍方法は?」そのような疑問をお持ちの方もいるかと思います。なので、今回の記事では「鶏肉の解凍方法」について解説をします。

  • 常温での解凍は大丈夫?
  • 1日放置した場合の対処法
  • 正しい解凍方法
  • 日持ちする方法

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常温での解凍は大丈夫?

はてな

そもそも、冷凍した鶏肉を常温で解凍するのは大丈夫なのか?という疑問についてです。結論から申し上げると、冷凍の鶏肉を長時間に渡って常温解凍するのは避けたほうがいいでしょう。ここでは、その理由について解説をします。

まず常温の定義について簡単に説明をしておきます。常温の温度の定義は様々ですが、基本的には「15~25℃」を常温としてみなすことが多いです。

基本的にはNG

鶏肉の長期間の常温保存は基本的にはNGです。なぜなら、鶏肉を長時間に渡って常温で解凍することによって下記のようなリスクがあるからです。

・食中毒菌の繁殖(カンピロバクター、サルモネラ菌、リステリア菌)

・寄生虫の繁殖(マンソン裂頭条虫、ブタ回虫)

それらの食中毒菌や寄生虫は、温かい場所であるほど活発的に活動するので、一気に繁殖してしまいます。なので、短時間(30分間~1時間)での常温解凍は問題はないですが、長時間(2時間以上)に渡っての常温解凍は避けるようにしましょう。

夏場は特に注意

特に夏場などの気温が高い時期は、鶏肉の常温解凍に注意が必要です。なぜなら、上記でもお伝えしたように、食中毒菌や寄生虫は気温が高いほど活発的になり繁殖しやすくなるからです。

また、鶏肉の中は凍っていても、表面の温度が上がると菌が繁殖しやすくなります。そのため、特に夏場は注意が必要です。

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1日放置した場合の対処法

「鶏肉を常温で解凍しているのを忘れてた」そんなときの対処法についてご紹介します。

基本的に食べない

基本的に1日放置した鶏肉は、食べないほうがいいでしょう。なぜなら、目には見えなくても菌が繁殖している可能性があるからです。なので、基本的には食べるのを避けて、廃棄するようにしましょう。

しっかりと火を入れる

もし、1日放置した鶏肉を食べる際は「しっかりと火を通す」ようにしましょう。また、明らかに鶏肉が変色していたり、臭いがする場合は、食べるのはやめて速やかに廃棄するようにしましょう。

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正しい解凍方法

では冷凍の鶏肉は、どのように解凍するのがいいのか?についてご紹介します。ここは重要なのでしっかりと確認しておきましょう!

流水で解凍

「急いで鶏肉を解凍させたい!」そんな時は、流水で解凍させるのがおすすめです。流水で解凍させる方法をご紹介します。

①ボウルに鶏肉が浸る量の水を入れる

②保存袋に入れた鶏肉をそのまま①のボウルに入れる

③水を入れたペットボトルを重しにして冷水を流しながら解凍させる

だいたい5~10分程度である程度解凍できるので、時間がない時は冷水で解凍するのがオススメです。

冷蔵庫に入れて解凍

解凍させる時間に余裕がある方の場合は、冷蔵庫に入れて自然解凍をさせるといいでしょう。だいたい「半日~1日」程度で解凍させることができます。また、解凍させると水滴が出てくるので解凍させる際は、皿などの上に鶏肉を置いて冷蔵庫で解凍させるようにしましょう。

氷水で解凍

氷水を使って解凍させることで、冷蔵庫に入れて解凍させるより速い時間で解凍することができます。また、氷水で解凍させる大きなメリットは「ドリップがあまり出ない」という点です。少し手間はかかりますが、鮮度を保ちながら解凍させたい場合は、氷水を使って解凍させるといいでしょう。

①鶏肉が浸る量の氷水をボウルに入れる

②保存袋に入れたままの鶏肉を①に入れる

③30分おきに氷水を取り替える

④解凍したのを確認できたらボウルからひきあげる

鶏肉の量にもよりますが、だいたい「1~1.5時間程度」で解凍することができます。

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日持ちする保存方法

鶏肉は傷みやすい食材なので「気づいたら腐ってた」なんてこともありますよね。ここでは、鶏肉を少しでも日持ちさせる保存のコツについてご紹介します。

必ずラップなどで密閉

鶏肉は「冷蔵保存・冷凍保存」にかかわらず「ラップやジップロック」に包んで空気に触れないようにしましょう。そうすることで、空気からの菌の繁殖を抑えることができます。その結果、鶏肉を日持ちさせることができますよ。

パーシャル室もおすすめ

冷蔵庫についているパーシャル室(パーシャルフリージング)に保存するのもオススメの方法です。パーシャル質の温度は日本工業規格(JIS)によって−3℃と決められています。パーシャル室を使うことで、鶏肉が完全に凍らない状態で保存することができます。

パーシャル室で保存することで、解凍の手間も省けるし、菌の繁殖も抑えることができるので、オススメです!

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まとめ

今回の記事は「冷凍鶏肉の常温での解凍は大丈夫なのか?」について解説をしました。

最後にもう一度、本記事の要点を振り返っておきましょう。

この記事をまとめると

  • 鶏肉の常温解凍は基本的にNG
  • 解凍させる方法は「流水、冷蔵庫での自然解凍、氷水」がオススメ
  • 保存する際は、空気に触れないようしっかりと密封しましょう

いかがでしたでしょうか?鶏肉の常温解凍には、思わぬ落とし穴があるのですね。これまで鶏肉を常温解凍していた方は、ぜひ本記事を参考にして正しい解凍方法を実践してみてください!