トマトを食べると医者が青くなるという言葉があるように、トマトは私たちにさまざまな健康効果をもたらします。
しかし、血糖値を気にしている方は、その甘さが気になるのではないでしょうか。実はトマトは血糖値を下げる効果が期待できます。
この記事では、トマトの効能やトマトジュースの糖質について紹介しています。血糖値が気になる妊婦の方に嬉しい効果も紹介しているので、トマトの栄養効果について知りたい方・妊娠中の方は、ぜひチェックしてみてください。
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目次
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トマトは血糖値を下げる!
トマトに含まれているリコピンは、血糖値の上昇を抑えるインスリンの働きを促す効果があると言われています。
糖尿病とは、インスリンが上手く働かないことで血糖値が上がる病気のことです。トマトのリコピンによってインスリンの働きを補助し、血糖値を下げられるのでトマトは糖尿病予防に最適の食材と言われています。
トマトは妊娠糖尿病にオススメ
妊娠糖尿病の予防や治療のひとつに食事療法があります。特に軽度の妊娠糖尿病の場合は、食事療法で血糖コントロールすることが可能です。
バランスの良い食事を心がけ、適切なカロリーを摂取しましょう。妊娠糖尿病はインスリンの働きが弱くなってしまい、血糖値が上がりやすい状態にあります。
そのため、インスリンの働きを促す効果のあるリコピンが含まれたトマトは、妊娠糖尿病におすすめの食材です。
妊娠糖尿病とは?
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて見つかった糖代謝異常のことで、妊婦の約7~9%がなると言われています。
胎児から出るホルモンの影響により、血糖値を下げるインスリンの働きがにぶくなってしまうのが原因で、妊娠中は血糖値が上がりやすい体質になってしまいます。
妊娠糖尿病になると母体や胎児に健康リスクを与える可能性があるので、注意が必要です。
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妊婦に嬉しいトマトの効能
トマトには、妊娠糖尿病以外にも、妊婦に嬉しい効能があります。
血圧を下げる
妊婦の20人に1人が妊娠高血圧症候群を発症すると言われています。いまだに発症の原因は特定されていないのですが、胎児や母体への健康リスクがあるため注意が必要です。
妊娠前から高血圧や糖尿病などの疾患がある方や、肥満体質の方は特に気をつけましょう。トマトにはGABAという成分が豊富に含まれています。
GABAはアミノ酸の一種で、アドレナリンの過剰分泌を抑制し、血管の収縮を防ぐことで、血圧の上昇が抑える効果があると言われています。
ダイエット効果
上手に摂取すればトマトはダイエットにとても良い食材です。トマトは1個30キロカロリーとエネルギーが低い食材なので、カロリーが気になる方にとってもおすすめ。
脂肪燃焼効果が期待されている13オキソODAという成分も含まれています。しっかり満腹感が得られるのもダイエットには嬉しいポイントです。
だからといって、トマトしか食べないなど、無理なダイエットは禁物。しっかり栄養バランスの取れた食事を意識しましょう。
美肌効果
トマトはアンチエイジングに最適の食材だと言われています。その秘密は、トマトに豊富に含まれているリコピン。
リコピンには抗酸化作用があり、紫外線ダメージによるメラニンの生成を抑制し、シミやシワを防ぐ効果が期待できます。
トマトジュースの糖質で太ることはない?
トマトジュースは生のトマトよりも多くリコピンが含まれているので、リコピンを効率よく摂取したい方におすすめです。
しかし摂りすぎには注意してください。トマトジュースを1リットル摂取すると、6枚切りの食パン1枚分より多い糖質を摂取することになります。
糖質の摂りすぎは肥満や血糖コントロールの乱れを引き起こす可能性があるので、トマトジュースはどんなに多くても1日に200ml程度に抑えましょう。
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妊婦さんがトマトを摂る際の注意点
トマトには身体を冷やす作用があります。妊娠中はホルモンバランスが不安定になり身体が冷えやすい傾向があるので、基本的にトマトは加熱調理して食べるのがおすすめ。
その他、トマトを摂取する際に妊婦さんが気をつけた方がいいことがありますので、紹介していきます。
ジュースは無塩を選ぶ
糖尿病は、高血圧を併発しやすい病気です。そのため塩分の摂りすぎにも気をつけた方がいいでしょう。一般的なトマトジュースには100mlあたりに0.3gの食塩が含まれています。
1日に推奨されている塩分摂取量は6gなので、トマトジュースは無塩のものを選ぶのがおすすめです。
1日の摂取量目安
いくら身体に良い食材でも、過剰摂取すれば悪影響を及ぼす可能性があります。トマトの皮には
食物繊維が含まれているので、食べすぎると腹痛や下痢を引き起こしてしまうことも。
元々お腹の弱い方は、皮を剥いたり加熱調理したりして食べるのがおすすめです。また、胆石や結石のリスクがトマトにはあります。
これはトマトに含まれているシュウ酸が原因。少量しか含まれていませんが、食べすぎには気をつけましょう。
その他、手足の裏が黄色くなる・アレルギー症状が出るなど、トマトの過剰摂取はさまざまな症状を引き起こします。
とは言え、極端な食べ方をしなければ安心して大丈夫です。リコピンの一日の摂取目安から考えると2個・ビタミンAの摂取目安から考えると3~4個・カリウムの摂取量だと6~7個、1日にトマトを食べてもいい計算となります。
まとめ
トマトの健康効果について紹介しました。トマトに含まれている栄養素は、美容や妊娠糖尿病の予防に効果が期待できます。
食べすぎには気を付けつつ、健康と美容に良いトマトを日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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