トマトの保存方法まとめ|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?

トマトはそのままで食べても美味しいですが、加熱料理にも使えて料理のレパートリーも幅広いですよね。サラダに入れても美味しいですが、イタリア料理・スペイン料理で加熱してトマトのおいしさを引き出すこともできます。

トマトの赤色は彩が良く、食卓を華やかにしてくれます。トマトの赤色の元になっている「リコピン」の栄養成分は、活性酸素を除去する作用があり、視覚だけでなく、美容や健康にうれしい作用がありますよ。

安価でスーパーで手に入りやすいのも、トマトのメリットの1つですよね。今回はトマトの長い歴史や保存方法についてまとめました。上手に保存して毎日の料理にぜひトマトを取り入れてくださいね。

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トマトってどんな野菜?

分類 ナス科ナス属
原産地 南米
由来 アステカ文明の言葉「トマトゥル(ふくらんだ果実)」に由来。
英語でいうと  tomato
別名 唐柿 赤茄子 小金瓜(こがねうり)、珊瑚樹茄子(さんごじゅなす)

トマトは有史以前から栽培されたとされているとても歴史が古い野菜で、原産は南米ペルーのアンデス高原です。16世紀末にヨーロッパに観賞用植物として伝えられ、野菜として本格的に栽培され普及したのは19世紀以降のことです。

日本には17世紀ごろに観賞用として入ってきており、文献にも記録が残っています。その後、欧米から新しい品種が導入されましたが、日本人にはなじみが薄い匂いや酸味が定着せずあまり普及しませんでした。第二次世界大戦後、需要が増大していき、現在では熊本県・北海道・茨城県などで多く生産されています。

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現在日本で販売されているトマトの大半が「桃太郎」とよばれる品種です。日持ち・栽培しやすい特徴があり、完熟してから栽培しても傷みにくいメリットもあります。適度に甘みと酸味があり、果肉がしっかりしているのでサラダなどの生食に向いている品種でもあります。

トマトの旬は6~9月ですが、気温が上がる夏場は糖度が上がりにくく、涼しい時期に比べて甘みが少ないと感じることがあります。夏場にトマトを購入する際は栽培方法を確認して、完熟してから栽培されたものや、気温の低い高地で栽培されたトマトを選ぶとよいでしょう。

トマトは豊富なビタミンが含まれています。ビタミンC、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンB群など、栄養価が高いです。トマトの赤い色のもとになっている「リコピン」も有名ですよね。抗酸化作用が強く、美容・健康にも役立ちます。

 

トマトの見分け方

トマトの上手な見分け方を紹介します。真っ赤に熟しているものの方が栄養は高いです。

  • 表面にハリとツヤがある
  • 赤みが濃く、皮に色ムラがない
  • ヘタの緑色が濃く、ピンとしてしおれていない
  • おしりを見た時、八方に白い筋が見える

品種にもよりますが、おしりの先からヘタに向かって筋が出ているものは、糖度が上がっている傾向があります。栽培時に与える水分を減らすなどした、ファーストトマト系の品種によくみられる特徴です。

トマトの形からも見分けることができます。角ばっていて凸凹が目立つトマトはゼリー状の部分が多い傾向があり、果肉部分が少ないです。果肉部が多く食べ応えが多いトマトが欲しい場合は、丸みのある凸凹が少ないものを選びましょう。

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冷蔵保存の方法

冷蔵保存期間の目安

熟したトマトは傷みやすいので注意が必要です。保存期間は約2週間です。

ペーパータオルにトマトを1個ずつ包んだら重ならないようポリ袋に入れます。軽く口を閉じて野菜室で保存してください。

ポリ袋に入れる時トマトはヘタを下にして置くと、安定してキズを付けずに保存できます。

冷凍保存の方法

冷凍保存期間の目安

トマトは冷凍でも保存可能です。保存期間は約1か月です。

  • 丸ごと冷凍する

    ヘタを下にして冷凍用保存袋に入れてそのまま保存します。

    解凍する時に皮がスムーズにむきやすくなるため、スープやソースなどの煮込み料理に適しています。

    解凍する時は電子レンジを使用すると早くて便利ですよ。
  • カットして冷凍

    適度なざく切りにし、冷凍用の保存袋に汁ごと入れて冷凍します。種の周りにうまみ成分の「グルタミン酸」が多く含まれているので、捨てずに利用しましょう。

    カット後冷凍する前に調理し、トマトソースにしてから冷凍することも可能です。

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常温保存の方法

常温保存期間の目安

青く熟しきっていないトマトや、真夏の気温が高い場合以外は常温保存もできます。保存期間は2~3日です。

1つ1つ新聞紙で包み、ヘタを下にして風通しのよいカゴやザルにならべて冷暗所で保管します。新聞紙は余分な水分を吸収し、トマトが傷みにくい、適度な湿度を保ちやすくなりますよ。

熟していないトマトを買って、自宅で追熟させることもできます。長めに自宅で保存したい場合は、あえて完熟していないトマトを選ぶのもおすすめですよ。追熟する場合、常温保存と同様に保存し、15~25度を保ちます。

まとめ

トマトはスーパーで手に入る、身近な野菜の1つですよね。安売りで多めに買ってしまったものの、傷むのが早くて困った経験がある方も多いのではないでしょうか。

熟しているものは傷みやすいので、すぐに食べる・冷凍するなど早めに消費することをおすすめします。

サラダなどで生食されることも多いですが、加熱して使用したり、加工してソースとして利用すると料理のレパートリーがぐっと増えるのでおすすめです。

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