私たち日本人にとってもかなり馴染み深い飲み物となった牛乳は、非常に栄養価に富んだ飲み物ですので子供の成長になくてはならない飲み物です。
そんな牛乳ですが、そのまま何も加工していない牛乳の他にも低脂肪乳や無脂肪乳などの種類が販売されるようになりました。ただ様々な種類の牛乳はあるものの、賞味期限の違いについてはあまり詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
今回の記事では牛乳と低脂肪乳の違い、賞味期限はどれくらいなのか、正しい保存方法について解説していきたいと思います。
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目次
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牛乳・低脂肪牛乳の違いは?
牛乳には普通の牛乳と低脂肪牛乳の2つがあります。価格の違いもありますが、中身は何が違うのかわからない方もいますよね。では始めに牛乳と低脂肪牛乳、無脂肪牛乳は何が違うのか詳しくみてみましょう。
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牛乳
牛乳はその名の通り牛から搾った乳のことで、末殺菌のものであれば生乳と呼ばれます。生乳自体はバター、チーズ、クリーム、脱脂粉乳に使われます乳製品の原料です。
生乳は牛乳工場へと運ばれて牛乳となります。原料が生乳100%だと牛乳の本来の美味しさをそのまま感じられるものとなっています。
低脂肪牛乳
低脂肪牛乳は、原料が生乳のみとなっていて乳脂肪分の一部を減らした低脂肪にしたものです。
乳脂肪分は0.5%以上1.5%以下と定められており、牛乳よりも脂肪分が低めです。そのため、カロリーを抑えたい方にぴったりです。しかし一部ではまずいとの声もあるので、味にこだわる方は牛乳がいいでしょう。
無脂肪牛乳
無脂肪牛乳は生乳のみを使用して、脂肪分を取り除いたものをいいます。低脂肪牛乳よりも脂肪分がさらに少なく、カロリーも低くなっています。0.5%未満に減らした牛乳のことで、脂質が少なくタンパク質も多いのでトレーニング中の方にも愛用されています。値段も安いので購入しやすいのが特徴です。
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牛乳に含まれている栄養成分は?
牛乳はいわずもがな、非常に栄養価に優れた食品です。カルシウム、たんぱく質、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6など)が豊富に含まれています。栄養バランスに優れ、「準完全栄養食品」と呼ばれています。
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- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- カゼイン:カゼインは、骨のカルシウムの吸収を助けるカゼインホスホペプチドの元になるたんぱく質です。カルシウム、鉄やナトリウムと結合し吸収を助けるだけではなく、体への吸収が遅いため高いアミノ酸濃度を維持ができるため、筋力トレーニングの後のプロテインの成分としても人気の高い栄養素です。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
- トリプトファン:トリプトファンは、脳内物質メラトニン、セロトニンの材料です。メラトニンは人間の睡眠の質に関わる物質で、セロトニンは脳内を穏やかにする働きがあります。不足すると睡眠の質が低下やいつもイライラすると言った症状が現れます。摂取することで冷静で穏やかな思考を保ちます。
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低脂肪乳・無脂肪乳の正しい保存方法と保存期間の目安
低脂肪乳と無脂肪乳の保存期間は以下のようになっています。ちなみに無加工の牛乳と比べても大きな違いはありません。
- 未開封…約1週間
- 開封済…約3~4日
牛乳パックには消費期限が記載されていますが、未開封の場合の期限は大抵1週間ほどです。開封後は3~4日間を目安に消費するようにしましょう。
保存方法は?
牛乳の保存方法は、みなさんもご存知の通り冷蔵庫保存になります。ちょっとした時間室内に置いておくのも腐敗の原因となりますので、カップに注ぐ時以外は冷蔵庫に入れておきましょう。
消費期限が切れても飲める?
消費期限は「その日までなら安全に飲むことができる」という期限のことです。消費期限が1日以上過ぎているともう飲むことができないと思っていただいた方が安全なのですが、それでも飲みたい場合は以下のような特徴が無いかチェックしてから「加熱して」飲むようにしましょう。
<腐った牛乳の見分け方・特徴>
- 黄色っぽく変色している
- とろみがある
- チーズのような腐敗臭がする
- カビが生えている
- 分離している
牛乳は腐ると酸っぱくなる以外に、白から黄色に変色していきます。そしてチーズのような腐った臭いを発したり、分離してとろとろトロミが出たりすることもあります。
酷い場合には牛乳パックの中にカビが生えていることもあるので注意しましょう。腐った牛乳は食中毒のもとですので、廃棄するようにしましょう。
酸っぱい牛乳は加熱しても飲んではダメ!
腐って酸っぱくなった牛乳は、加熱して飲むのもNGです!腐った牛乳の中にいる菌たちは、加熱で死滅しないものもあります。腹痛や下痢・嘔吐などの食中毒症状を起こすことになるので、酸っぱい牛乳は絶対に飲まないでください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 牛乳には生乳をそのまま殺菌しただけのものと脂肪分を取り除いた低脂肪乳や無脂肪乳などの種類がある
- 基本的には牛乳はどの種類も保存期間は同じ
- 消費期限が切れた牛乳は飲むことができない
- どうしても使いたい場合は加熱してから使うようにしよう
- 腐っている特徴がある場合は加熱しても飲んではいけない
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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