あなたは「アニサキス」という虫をご存知でしょうか?青魚などに生息する「寄生虫の一種」です。そんなアニサキスが、美味しいたらこについていたら、あなたはどう対応するでしょうか?今回の記事では、たらことアニサキスの関係を以下のような内容で詳しく解説していきます。
- アニサキスとは一体どんな寄生虫なのか?
- アニサキスを排除する方法は?
- 明太子にもアニサキスは生息しているのか?
たらこは非常に美味しい食べ物ですが、よく気を付けて食べないと、アニサキスも一緒に体内に取り込んでしまうかもしれません。この記事を最後まで読んで、アニサキスの危険から身を守りましょう。
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目次
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アニサキスとは
アニサキスとは、青魚に生息する「寄生虫」です。ここ近年、アニサキスを食べて中毒になったという事例が多発している、非常に危険な寄生虫の一種なのです。
特徴
アニサキスの特徴としては「白い筋のような形状をしている事」です。青魚の内臓部分に寄生していて、魚が死ぬのと同時に、身の部分に移動していきます。
食べたらどうなる?
アニサキスを人間が食べてしまうと、「アニサキス症」という中毒症状に襲われてしまいます。アニサキス症とは、アニサキスが人間の胃の中に張り付き、胃の壁や腸の壁を攻撃してしまう食中毒です。
アニサキス症になると、猛烈な腹痛に襲われ、立っていられない状態になります。アニサキスを体内に入れてから、十時間程度で発症し、治療薬は現段階ではありません。お医者さんに胃の内視鏡などで見てもらい、直接胃の中からアニサキスを取り除くしか対処方法が無いのが現状です。
なので、一番いいのはアニサキスを発見した場合は、食べない事です。
加熱や冷凍で死滅する?
とはいえ、アニサキスは「加熱」や「冷凍」で死滅する虫です。-20℃以下で24時間冷凍するか、60℃以上の温度で1分間加熱すると死滅させることが出来ます。なので、アニサキスに注意するのは「生ものを食べる時だけ」ということが言えるでしょう。
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たらこにアニサキスの心配は?
たらこの食べ方としては「生」と「加熱」があります。アニサキスに注意しないといけないのはこの「生で食べるパターン」のみです。加熱されているたらこには、生きたアニサキスはいません。では、具体的に解説しましょう。
生食用を食べる
たらこと一緒にアニサキスを食べないためには「生食用」と書かれているたらこを選びましょう。生食用のたらこは、事前にプロが確認している食材なので、かなり安心して食べられます。「生食用」の表示がないたらこに関しては、絶対に生で食べないでください。
念のため確認して食べる
それでも、食べる際には自分でも目視確認しながら、白い筋の生き物がいないかをよく見て食べるのが絶対です。プロもきちんと確認はしていますが、当然見漏れることもあります。不安になった場合は、すぐに食べずに、加熱するなどして対処しましょう。
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心配なら加熱か冷凍をする
どんなに「生食用」と書かれていても、不安な場合もあるでしょう。そういう場合は、前述した通り「-20℃の温度で24時間以上冷凍」するか、「60℃以上の温度で1分以上加熱」して下さい。そこまでして食べると、アニサキスが生きたまま体内に入ることはあり得ません。
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明太子にアニサキスの心配は?
たらこと同じ形状ですが、ちょっと違うものに「明太子」があります。こちらは、唐辛子にたらこを漬け込んで作った物になります。なので正確には「辛子明太子」というのが正しい呼び方です。この明太子にも、アニサキスが付着していることはあるのでしょうか?
冷凍工程があるので大丈夫
辛子明太子には基本的にアニサキスは生きていません。なぜなら、辛子明太子の原料となるたらこは、船で水揚げ後に一旦急速冷凍されるためです。鮮度を落とさないように冷凍をし日本国内まで運ばれているため、アニサキスが生きている可能性はほぼないでしょう。
また、辛子明太子に使われる唐辛子は、非常に殺菌作用が強い香辛料です。そのため、雑菌などが繁殖しにくくなっているので、その他の食中毒も発生する可能性がかなり低いです。辛子明太子は、基本的に生で販売されているはずですが、その生のままで食べても安全なので、特に気にせずに食べるようにしましょう。
死骸は取り除けば大丈夫
ただ、辛子明太子には「アニサキスの死骸」が稀についていることがあります。基本は、工場で人間の目で見て取り除かれていますが、死骸がついたままになる場合もあるのです。この場合も、特に気にすることなく、簡単に取り除けば、安心安全に食べられるので、目視で確認してから食べるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、たらこを食べる時にアニサキスからの害を受けない食べ方などを詳しく解説してきました。最後に、記事内容を振り返っていきましょう。
この記事をまとめると
- アニサキスは生きたまま人間の体内に入ると、アニサキス症になってしまう
- アニサキスは-20℃の温度で24時間冷凍するか、60℃以上の温度で1分加熱すると死滅する
- 生たらこを食べる時は、「生食用」を選ぶことが大切
こういった感じの記事内容となっていました。たらこを食べる時に、どんなことに気を付ければいいのかが、よくお分かりいただけたはずです。もし、たらこを食べられる機会があれば、アニサキスに十分注意して食べましょう。
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