タピオカはお腹を壊す?アレルギーで腹痛に?下痢嘔吐になる?対処法は?

日本でもタピオカがブームになりましたね。タピオカと言えば「タピオカミルクティー」が有名です。そんなタピオカですが、食べると腹痛が起こるなんて聞いた事はありませんか?そこで今回は

  • タピオカの特徴、カロリー、含まれる栄養素は?
  • タピオカで腹痛・下痢になる原因とは?
  • 腹痛・下痢にならないための対処法とは?
  • 1日の摂取目安とは?
これらのテーマについて紹介していきたいと思います。

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タピオカの特徴・カロリー

ここでは、タピオカの特徴とカロリー、含まれる糖質の量や栄養素について紹介していきたいと思います。

タピオカの特徴・原材料

タピオカの原材料は「キャッサバ」です。キャッサバとは、トウダイグサ科イモノキ属に分類される植物の根茎になります。キャッサバはブラジルやインドネシアなどの熱帯の地域で多く栽培されています。

気候や土壌の条件が厳しくても比較的簡単に生産でき、実は日本でも静岡県などで栽培されています。キャッサバの栽培技術は確立されてきており、大量に栽培する事も可能です。

タピオカの原材料であるキャッサバには有毒成分である「シアン化合物」が含まれます。食用にするためには毒抜きの処置が必要不可欠で、生食の状態では日本に輸入する事はできません。日本に輸入されたキャッサバは全て有毒成分を除去し、加工されたものになります。

カロリー・糖質

乾燥タピオカ100gのカロリーは355kcalと意外と高めです。ご飯100gのカロリーは168kcalですので、ご飯の約2倍もカロリーが高くなります。しかしこれは茹でる前のタピオカのカロリーですので安心してください。

茹でる事でタピオカは水分を含み3~4倍の大きさに膨らむため、100gあたり62kcalとなります。さらにドリンクに使用されるタピオカの量は大さじ1杯程度ですので、9kcalほどになります。

糖質の場合、乾燥タピオカは87.7g、茹でたタピオカは15.2gとなり糖質は少し増えます。思ったよりもカロリーも糖質も多くないように感じますが、私たちが食べているタピオカはタピオカ自体が甘く感じ、とても美味しいですよね。

それは茹でる時に砂糖や黒糖を入れているからです。黒糖タピオカを40g作った場合、濃厚な甘さを出そうとすると、タピオカのみで100kcal、糖質は20.0g以上になってしまいます。

私たちがタピオカを食べる時にはドリンクと一緒に食べる場合が多いと思いますので、カロリーも糖質もそれ以上と考えてください。

栄養素

タピオカの原材料は芋なので、摂取できる栄養素はほぼ炭水化物のみです。食物繊維は100g中に0.5g含まれますが、茹でる事で0.2gに減少します。ビタミンやミネラルも含まれていますが、製造過程でほとんど取り除かれてしまいます。

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タピオカで腹痛・下痢になる原因

下痢・腹痛

ここでは、なぜタピオカで腹痛や下痢の症状が現れるのかを紹介していきます。

糖分のとりすぎ

糖分には浸透圧を上昇させる作用があり、腸内では浸透圧を低下させようと腸管壁から水分を出します。そのため糖分の過剰摂取によって腸内の水分量が多くなり、浸透圧性の下痢を引き起こしてしまう可能性があります。

食物繊維のとりすぎ

タピオカには食物繊維も含まれています。便秘の解消には食物繊維が必須ですが、摂り過ぎてしまうと腸内環境が乱れ、下痢になる場合もあります。

難消化性デンプンの影響

キャッサバの粉は難消化性デンプンです。難消化性デンプンは「レジスタントスターチ」とも呼ばれています。この難消化性デンプンは食物繊維と同様に腸内環境を整える作用がありますが、非常に消化されにくいという特徴もあります。

過剰摂取によって消化不良が起こり、腹痛や下痢を引き起こす原因にもなってしまいます。ひどい場合、腸閉塞になってしまった例もあります。

体が冷える

タピオカには「カリウム」も含まれています。このカリウムには利尿作用があり、体の熱を排出させます。またタピオカを摂取する時にはドリンクと一緒に食べる場合が多く、体を冷やしやすくなります。

ドリンクに含まれる砂糖にも体を冷やす作用があるため、飲み過ぎは腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。

イモ類アレルギーの可能性

タピオカはキャッサバと呼ばれる芋が原材料ですが、芋類や豆類にアレルギーのある方の代替食品に使われる事もあります。しかしアレルギーの専門医の考え方によっては、「同じ芋類にアレルギーがある場合は避けた方が良い」と言う先生もいるため、心配な方は避けた方が良いでしょう。

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対処法・1日の摂取量

ここでは、腹痛や下痢を起こさないための対処法と、1日にどの位なら食べても良いのかを紹介します。

よく噛む

「少女の腹部のCTスキャンを行うと、腸や胃の中から大量のタピオカが見つかった」と言う中国のニュースを覚えていますか?タピオカドリンクを飲む場合、ストローで吸い込むため噛まずに飲み込まれている方も少なくはないでしょう。

タピオカは元々消化しにくい食材です。噛まずに飲み込むとさらに消化不良を引き起こし、便秘になりやすくなります。食べる時にはしっかり噛むようにしてください。

食事の代わりにしない

ベトナムのニュースでも、腹痛を訴えた男性の胃の中からタピオカの食べかすが見つかったと言うものがあります。この男性はタピオカの過剰摂取により腸閉塞を起こしていました。

なんと「食事の代わりにタピオカを飲んでいた」との事。過剰摂取はもちろんですが、タピオカの栄養素はほとんど炭水化物なので、タピオカばかりを摂取するのは栄養面でも心配になります。

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1日摂取量の目安

タピオカの食べ過ぎによって病院に搬送されたニュースは世界的にも話題になりました。タピオカの食べ過ぎは健康被害が起こる可能性があります。では、1日の摂取量の目安はあるのでしょうか?

実ははっきりとした摂取量の目安はありません。「1日1~2杯なら問題は無い」とされる意見や、「1日5~6杯飲んでいて、胃腸に違和感がある時は飲む量を減らすか、水を飲んだ方が良い」など、見解は様々です。

継続的に飲む事で、上手く消化できなかったタピオカが蓄積される事を考えると、毎日飲むのは控えた方が良さそうです。

まとめ

「タピオカの原材料・カロリー・含まれる栄養素とは、なぜタピオカを食べると腹痛・下痢になるのか、腹痛・下痢にならないための対処法、一日に摂取できる目安」これらのテーマについて紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 茹でたタピオカのカロリーは100gあたり62kcal、糖質は15.2g
  • タピオカの栄養素の多くは炭水化物
  • 腹痛・下痢の原因は糖分・食物繊維の過剰摂取や、芋アレルギーが原因の可能性がある
  • タピオカはよく噛んで食べ、栄養バランスを考えて食事の代わりにはしない
  • 1日摂取量の明確な目安は無いが、タピオカの消化不良を防ぐために毎日食べることは控える

甘くて美味しいタピオカドリンクは頑張った自分へのご褒美として、時々楽しむ程度が体のためには良さそうです。タピオカ自体は決して体に悪いものでは無いので、安心して食べていただけたらと思います。

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