玉ねぎをスライスして食べたいけれど、辛くて食べられない…こんな経験はありませんか?玉ねぎは加熱して食べる家庭が多いと思いますが、加熱すると甘いのにそのままだとなぜ辛いのでしょうか。たまたま辛い玉ねぎだったのか、玉ねぎが全部辛いのか…どうしたら辛みがとれるのか気になりますよね。今回は、
- 玉ねぎが辛い理由
- 玉ねぎの辛味を取る切り方
- 玉ねぎサラダのアレンジ
スポンサードリンク
目次
|
|
玉ねぎが辛い理由
もともとは敵から身を守るために野菜に備わった防衛反応で、玉ねぎを切ると香りと辛みを生じさせます。玉ねぎを切ると涙が出ることがありますが、玉ねぎを切って細胞が破壊され辛み成分が発生し空気中に放出されることで目や鼻にはいるからなのです。にんにくの香りが強いのも同じ理由です。そうやって食べられないように野菜は自分の身を守っているのですね。
日本で一番流通している玉ねぎは「黄たまねぎ」という品種で、辛みを感じやすいという性質を持っています。生だとより辛さを感じます。
正体は硫化アリル
玉ねぎの辛みは硫化アリルという成分です。揮発性があるので、玉ねぎを切って目にしみるのもそれが原因です。
硫化アリルの効果
玉ねぎ独特の辛みと香りは、硫化アリルの働きでビタミンB1の吸収や効能を高め、体の新陳代謝を活発にして疲労回復を早める効果があります。また血液をサラサラにする働きがあることも有名で、高血圧や脳血栓、糖尿病、動脈硬化を予防してくれます。硫化アリルは加熱すると糖度が高いプロピルメルカプタンという物質に変化し甘みが増して食べやすくなりますが、血液サラサラ効果を得たいのであれば生のまま食べる方がいいでしょう。
スポンサードリンク
玉ねぎの辛味を取る切り方を
下準備:薄く切る
玉ねぎをスライスするときは、繊維を断ち切るようにできるだけ薄く切ると硫化アリルが抜けやすくなります。
方法1.酢水にさらす
300mlの水に対し小さじ1の酢を入れた酢水を作り、玉ねぎ1/4個分(約50g)を10分間さらします。酢水にさらすと辛みが抜けて食べやすくなり、食感もシャキシャキします。
方法2.電子レンジで加熱
玉ねぎ1/4個分(約50g)を耐熱皿の上に並べ、ラップをせずに600Wで30秒加熱しましょう。辛みが抜けていなければ10秒ずつ追加して様子をみます。合計で大体1分くらい加熱するのが良さそうです。
方法3.熱湯にくぐらす
沸騰したお湯をボウルに入れ、スライスした玉ねぎ1/4個分(約50g)を1分間さらし、その後氷水で冷やします。
春になると新玉ねぎが出てくるので、生で食べる絶好のチャンスです。辛さが気になる方は上記の方法をぜひお試しください。
スポンサードリンク
玉ねぎサラダのアレンジ
玉ねぎは和洋中問わず、どんな料理にも欠かせない野菜です。ここでは玉ねぎサラダを3つご紹介します。
和風オニオンサラダ
定番といわれるサラダです。甘酢とレモン汁、しょうゆを混ぜ合わせたドレッシングをまわしてかけ、仕上げにかつお節をたっぷりのせるだけ。
マリネ
お酢とオリーブオイル、塩少々と黒こしょうを混ぜ合わせておき、辛みを抜いた薄切りの玉ねぎとミニトマトを加えます。
カルパッチョ
玉ねぎはみじん切りにして粗びき黒コショウをかけ、醤油と酢、オリーブオイル、みりんで作ったカルパッチョソースに10分ほど漬けて味をなじませます。器にサーモンを並べて玉ねぎを乗せ、残りのカルパッチョソースもかけます。お好みでパセリを散らして出来上がりです。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 玉ねぎの辛さは硫化アリルという成分が原因
- 玉ねぎの辛味を取るには、繊維を断ち切るようにできるだけ薄く切る
- 玉ねぎサラダは和洋中問わずレシピも多彩
玉ねぎは旨味成分が多く、西洋料理のベースとしても使われるため「西洋のかつお節」とまで呼ばれています。玉ねぎの辛さは好みが分かれますが、辛みの減らし方を知って料理のレパートリーを増やしていただけたらと思います。
スポンサードリンク