常温の卵を生で食べるのは危険?食べ方に関わらず保存と加熱が大切!

日本では生卵を食べますが、世界的に見れば生卵を食べる国は少ないことを知っていますか?日本では衛生管理が徹底されているので食中毒を起こす危険性は低いですが、卵にはサルモネラ菌が付着することがあり食中毒を引き起こす危険があります。日本でも食中毒が起こる可能性はゼロではないので、生で食べる場合には正しい保存方法で、賞味期限を守ることが大切です。そこで、今回は

  • 卵の賞味期限と保存方法
  • 常温の卵を生で食べるのは危険?
  • 卵を美味しく食べる方法
についてご紹介いたします。

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卵の賞味期限と保存方法

卵には賞味期限が記載されています。賞味期限は『おいしく食べることができる期限』のことで、品質が悪くなりにくい食品に付けられます。この期限を超えると味が落ちることがありますが、食べられなくなるわけではありません。 卵の場合には『生で食べられる期間』を賞味期限 として設定しています。

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賞味期限の目安

卵の賞味期限は大半の場合、産卵日を起点にして2週間後に設定しています。産直などでは、産卵日が表示されていることがありますが、その場合でも賞味期限は2週間後が目安です。

2週間という期限は、食中毒を起こすサルモネラ菌が関係しています。日本では卵は養鶏場からそのまま出荷されるわけではありません。GPセンターに集められ、洗浄と消毒、たくさんの厳しい検査を受け、クリアした卵だけが出荷されてスーパーに並びます。そのため、 卵の殻についている汚れや菌はほとんど洗い流されていて、生で食べられるほど安全性が高い食品 です。

しかし、衛生管理を徹底していてもサルモネラ菌が卵の中にいることがあり、そのサルモネラ菌が常温で大量に増殖してしまうのが2週間後とされているため、卵の賞味期限は産卵日から2週間に設定されています。

2週間を超えても急に腐るわけではないので、火を良く通せば食べられます。しかし、賞味期限内でもヒビが入っている卵や、割ってしまった卵、調理した卵は悪くなっている可能性があるので早めに食べなくてはいけません。

保存方法

卵は常温保存できますが、温度変化に弱くデリケートな面があり、10度以下での保存が好ましいとされています。自宅では冷蔵庫で保存しましょう。保存する時には卵の向きにも注意してください。

卵は丸ではなく細い方と丸い方があります。卵は産卵されて移動する時からずっと細い方を下にして並べられます。これは細い方が強度が強いため移動の時の衝撃で割れないようにするという目的と、丸い方には気室という空気がある部分があるためです。上の部分に気質があることで、古くなった黄身が浮かんできても殻に直接触れないので、鮮度を保たれやすくなります。

季節によっても異なる

卵の賞味期限は年間を通して2週間程度で設定していることが多いですが、気温が高いほど痛みやすいので、季節によって賞味期限は異なります。

農林水産省によると冷蔵庫で保存した場合の卵の賞味期限は、夏(7〜9月)は産卵後16日以内、春秋(4〜6月、10〜11月)は25日以内、冬(12〜3月)は57日以内とされています。

参考:農林水産省生産局畜産部

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常温の卵を生で食べるのは危険?

日本では生卵を食べる風習があるため、殻をきれいに洗浄消毒し、食中毒の原因になるサルモネラ菌が卵の中に入らないように注意して管理されています。しかし、それは販売されている段階までで、購入して自宅に持ち帰ってからは自分で管理しなくてはいけません。特に気温の高い夏は注意が必要です。また、生卵を食べる習慣がない国では洗浄していなかったり、人体に影響があるほど非常に強い薬を使っていることもあるため、生卵は食べない方が良いでしょう。

夏の常温保存は食中毒に注意

卵は常温保存が可能な食品ですが、10度以下で保存するのが好ましいとされています。また、冷蔵庫で冷やしていたものを室温で保存するのは食中毒の危険が高くなります。

冷やした卵が常温に戻る時には殻の周りに結露ができます。殻には呼吸のために気孔という小さな穴が空いていて、結露すると気孔から水分が卵の中に入ってしまいます。その時には水分だけでなく、空気中の雑菌や殻についていたサルモネラ菌まで一緒に入り込んでしまう可能性があるため、食中毒の危険が高まります。スーパーで常温で売られているのも、冷やしていると持ち帰る間に結露ができてしまう可能性があるからです。

 気温が高いほど菌は繁殖しやすいので、夏場は特に注意が必要です。 

保存と加熱で食中毒を防ぐ

10度以下で保存すると菌の繁殖が遅くなります。また、加熱することで食中毒の原因となる菌を死滅させることができるので、日が経った卵はしっかりと火を通して食べるようにしましょう。

海外では卵は生では食べない

生卵を食べる風習がある国は少数派で、海外では生卵を食べない国が主流です。生卵を食べない国は卵の殻の消毒が不十分だったり、非常に強い薬を使って消毒している国もあります。どのような管理をしているかわからないので、海外では生卵は食べない方が安心です。

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卵を美味しく食べる方法

安全に美おいしく卵を食べる方法をまとめました。

卵の選び方

卵は産卵してから間がないものほど鮮度が高いです。産卵日が書かれていたら産卵日から近いものを選びましょう。賞味期限は産卵日を起点に2週間後に設定されていることが多いので、賞味期限まで日数があるものを選ぶと良いでしょう。

新鮮なうちに消費する

卵は鮮度が高いほどおいしいです。賞味期限内でもできるだけ早く食べるようにしましょう。

保存と加熱も大切

卵は冷蔵庫で細い方を下に向けて保存すると鮮度が保てます。また、日が経った卵は加熱して食べるようにしましょう。

まとめ

『常温の卵を生で食べるのは危険?賞味期限や保存方法』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 生卵の賞味期限は産卵日から2週間が目安
  • 卵は細い方を下に向けて冷蔵庫で保存する
  • 海外で生卵を食べるのは危険

日本で生卵が食べられるのは衛生管理がしっかりと行われているからです。しかし、購入後の保存方法が間違っていると食中毒の危険が高まります。購入後は冷蔵庫で保存して賞味期限に関わらず早めに食べ切るようにしましょう。

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