【福岡・熊本】高菜は九州が有名?名産地の美味しい品種をご紹介

季節問わずスーパーで手に入る高菜漬け。飲食店などで提供されることも多く、私たちに馴染み深い漬物ですよね。高菜漬けはその名の通り高菜を漬けたものですが、もともと高菜はどこの名産なのでしょうか?

この記事では、高菜の名産地、全国の生産量ランキングをまとめてご紹介します!

この記事を読んでわかることはこちらです。

  • 高菜の名産地
  • 全国の高菜生産量No.1の県
  • 九州のおいしい高菜

高菜の名産地はどこ?

高菜は野沢菜・広島菜とならび「日本三大漬け菜」と言われてます。野沢菜は信州の名産、広島菜は広島県の名産です。高菜はどこの名産品なのでしょうか?こちらで詳しく解説します!

九州が主な生産地

高菜の原産地は中央アジアで、シルクロードを通じて中国から日本に入ってきたと言われています。平安時代の「和名抄」に「タカナ」の記述が見られるため、平安時代には既に日本に伝来していたと考えられます。現在では主に、熊本県阿蘇地方、福岡県筑後地方、長崎県雲仙市などで生産されています。

スポンサードリンク

もともと福岡県のものが有名

もともと、福岡県南部(みやま市周辺)の三池高菜が高菜の産地として有名です。三池高菜の歴史は、明治30年代に中国四川省から葉肉の厚い青菜が導入されたところからスタートします。福岡へ伝わったものは柳川高菜になり、佐賀県で紫高菜と自然交雑して相知高菜が生まれました。これが福岡に戻り、品種改良されたものが三池高菜であると言われています。

今は九州の特産品

現在では、九州各地で栽培され「九州を代表とする特産品」となっています。

全国の高菜生産量ランキング1位は?

現在、日本で高菜をもっとも多く生産しているのは「福岡県みやま市瀬高町」です。1904年に旧柳川藩主・立花公の命によりテスト栽培が行われ、藩下の瀬高地区で本格的な高菜栽培に乗り出したのが始まりです。それ以来品種改良が度々行われ、現在では日本有数の高菜の産地となり、高菜の加工品・高菜漬けの生産も盛んになっていきました。

福岡県みやま市の高菜は、「三池高菜種」という品種です。中国渡来の「四川青菜」に在来種の「紫高菜」を交雑させて生み出されました。分厚い肉質で歯切れがよく、特有の香り、程よい辛みと酸味が特徴です。

九州以外の高菜の産地は?

高菜が生産されるのは九州だけではありません。高菜は東北地方にも伝わり、現在でもいくつかの地域では栽培されています。岩手県の「南部芭蕉菜(ナンブバショウナ)」は地域の特産野菜として、山形県の「山形青菜(ヤマガタセイサイ)」は、在来野菜として定着しています。

スポンサードリンク

各地域の高菜の調理法

高菜は漬物にされることが多く、九州ではそれぞれの地域の在来種を使った高菜漬けが人気です。和歌山県では、高菜漬けで酢飯を包んだ郷土料理「めはりずし」が有名です。めはりずしは、もともとは山仕事の際のお弁当として、大きな麦飯のおにぎりに高菜漬けを巻いたものだったそうです。あまりの大きさに驚いて目を見張ったことから、名前が付いたといわれています。また山形の「おみ漬け」は、山形青菜を刻んで漬けたもので地元でも人気の漬物です。

九州の美味しい高菜

それでは、九州各地のおいしい高菜についてご紹介していきます!

福岡の高菜

  • 三池高菜・・・福岡県の筑後地方南部(福岡県みやま市瀬高町)で栽培されている品種です。同県大牟田市の三池山で栽培されていたことからこの名がついています。紫色の入った大きな葉と厚い葉脈が特徴で、その高さは1メートルにも達することがあります。三池高菜は春に栽培・収穫し専用のタンクを使用し塩とウコンで漬け込みします。梅雨時期を経て約4か月間程度かけて乳酸発酵させべっこう色の高菜が出来上がります。
  • かつお菜・・・かつお菜福岡名産の高菜の仲間です。やや小型で葉の表面が縮れており、高菜特有の辛味はありません。博多地方のお雑煮にも使われていて、煮物や炒め物などに最適です。煮るとかつお節に負けないくらい風味がよいことから、この名前がつきました。

熊本の高菜

  • 阿蘇高菜・・・熊本県の阿蘇地方で栽培されている高菜です。平地の高菜に比べると小ぶりで、漬物にしてもしんなりしにくいため、漬物作りに向いています。3月中旬から下旬の間に収穫され、機械を使わずに一本ずつ手で収穫します。

スポンサードリンク

長崎の高菜

  • 長崎高菜・・・長崎県の在来種です。葉数が少なく、草丈は60cm前後になります。葉は柔らかく、表面には細かな凹凸があります。葉色は緑色にうすい黒紫色があり、葉幅の広い細長形をしています。
  • 雲仙こぶ高菜・・・長崎県雲仙市吾妻町で栽培されている品種です。茎に小さな突起があるのが特徴。苦みが少ないのでサラダなど生食もされています。

大分の高菜

  • 久住高菜・・・久住高原が産地の久住高菜は、葉がギザギザしており、茎が柔らかいのが特徴です。「阿蘇高菜」と比べてやや辛みが強い高菜です。

まとめ

これまで、高菜の名産地・全国の高菜生産量No.1の県・九州のおいしい高菜についてご紹介してきました。高菜の名産地は九州で、しかもたくさんの品種があることが分かりましたね。九州のソウルフードと言っても過言ではない高菜。高菜漬けを食べるときは、どこで生産されたものなのか、次回からチェックしてみてくださいね!

スポンサードリンク