お寿司屋さんなどお刺身が食べられる場所には『刺身醤油』が置いてあることがありますが、刺身醤油は普通の醤油と何が違うのか知っていますか?刺身に合った醤油ということはわかりますが、何か特別な醤油なのでしょうか?そこで今回は、
- 醤油と刺身醤油の違い
- 刺身醤油を食べる地域は?
- なぜお刺身は醤油で食べるの?
これらのテーマについて紹介いたします。
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刺身醤油と醤油の違いは何?
『刺身醤油』と普通の『醤油』の違いには、どんなことがあるのでしょうか?見た目はそっくりな2つの醤油の違いについて、詳しく見ていきましょう。
普通の醤油とは?
醤油とは、大豆を主原料として作られた調味料です。一般的な醤油は、味の濃さや作り方などに違いによって6つの種類に分類することができます。
- 甘口醤油
- 濃口醤油
- 淡口醤油
- 白醤油
- 溜(たまり)醤油
- 再仕込醤油
甘口醤油や濃口醤油は名前の通り甘め・濃いめの味がする醤油のことです。淡口醤油は西日本を中心に使われている醤油で、煮物やお吸い物の具材の色や出汁の風味を大切にしたい時に重宝します。
白醤油は小麦粉を主原料とした色が白っぽい醤油、溜醤油は原料である大豆を蒸したものに麹味噌を加えて1年以上発酵させたもの、再仕込醤油は二度醸造させる醤油です。
ちなみに、熟成期間の長さは『白<淡口<甘口<濃口<再仕込<溜』の順で長くなっていきます。白醤油は半年〜1年ほどの熟成期間なのに対し、一番熟成期間の長い溜醤油は3年もの間熟成させることもあります。
溜醤油は魚料理だけではなく、照り焼きやステーキなどのお肉料理との相性も良いのが特徴です。
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刺身醤油とは?
刺身醤油とは、普通の醤油のように熟成期間や製造方法によって分類されるものではなく、これといった定義はありません。お刺身やお寿司に合うように、 昆布だしや鰹だし、魚介エキスなどを加えて風味を付けたもの を刺身醤油と呼んでいます。
“なぜ刺身には醤油が合うの?”と疑問に思われることがありますが、醤油に殺菌効果や消臭効果があるからと言われています。醤油には『メチオノール』という成分が含まれており、魚の生臭さを消す作用があります。
また、醤油には アルコール分や塩分・有機酸類などが含まれているため、魚に付着している可能性のある大腸菌や食中毒菌を殺す 作用があります。
地域
刺身醤油は、特に東海地方や九州地方などの西日本を中心に生産されています。東海地方の刺身醤油は、旨味・香り・とろみが強くて色が濃いものが多いです。それに対し九州地方の刺身醤油は、とろみがとても強いという特徴があります。
刺身醤油は、普通の醤油と比べて甘みととろみが強いものが多い
刺身醤油に甘みやとろいが付いている理由は、淡白なお刺身を美味しく食べるためと言われています。また、魚の生臭さを消すために甘みが強いものが多いようです。
刺身醤油は料理に使える?
刺身醤油と聞くとお刺身専用ではないといけないイメージを持つかもしれませんが、普通の醤油の代用調味料として料理に使うこともできます。
刺身醤油には甘みがあるので、砂糖やみりんを加える料理であれば少し調整する必要があります。甘めに仕上げたい時に、刺身醤油で代用してみましょう。
また、卵かけご飯に使うと相性が良いという声もあります。普通の醤油をかけるとしょっぱくなりがちなTKGですが、刺身醤油を使うことでまろやかに仕上げることができます。
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まとめ
この記事をまとめると
- 普通の醤油は製造方法や熟成期間によって6つの種類に分けられる
- 刺身醤油に定義はないが、甘み・とろみ・旨味があるものが多い
- その理由は、淡白なお刺身を美味しく食べるため・魚の生臭さを消すため
- 刺身醤油は普通の料理にも使える!甘めな醤油なのでまろやかな味わいに
刺身醤油と醤油の違いは、刺身醤油には鰹だしや昆布だしで旨味をプラスしていること、甘みやとろみが付いているものが多いことなどがありました。それぞれ料理に代用することができるので、どちらかがない時は代わりに使ってみてくださいね。
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