ショートニングとマーガリンの違いは?トランス脂肪酸が危険?

お菓子作りやパンのレシピに出てくるマーガリンやショートニング。パンを美味しく作るのであれば、それらの固形油脂は大切な材料です。

固形油脂は、パン生地を捏ねた時にできるグルテンの間に入り込み、生地の伸びを良くしたり水分の蒸発を防いだりしてくれます。

そのため、パンがふっくらと焼きあがり、時間が経っても固くなりにくく、翌日でもおいしく食べられるようになるのです。

この記事では、

  • ショートニングとは?
  • マーガリンとは?
  • それぞれの違いは?

をテーマに紹介していきます。ショートニングとマーガリンの違いについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ショートニングとは?

ここでは、ショートニングの原料や製造方法、特徴について紹介していきます。

ショートニングの原料

ショートニングの原料は、動物油や植物油です。白いクリーム状の形状をしている、食用油脂のことを指します。

製造方法

ショートニングは、窒素ガスや水素ガスを、精製した油に添加して作られています。

特徴

ショートニングは、パン・ケーキ・クッキーなどのレシピによく出てきます。無味無臭でほとんど水分を含みません。

ショートニングを使ってパンやお菓子を作ると、食感が軽くなります。アイスクリームや、ファストフード店の揚げ物を上げる油にも使われています。

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マーガリンとは?

トーストに塗ったり、お菓子作りや料理に使ったり。いろいろな場面で活躍するマーガリン。

その使われ方はバターにもよく似ていますが、そもそもマーガリンはどんな食材なのでしょうか。

ここでは、マーガリンの原料や製造方法・特徴について紹介していきます。

マーガリンの原料

コーン油、大豆油、紅花油などの植物油脂がマーガリンの原料です。植物油脂は植物の果実や種を圧縮・精製して作られます。

マーガリンにはこうした植物油脂由来の必須脂肪酸であるリノール酸やα-リノレン酸が含まれています。

必須脂肪酸とは、体にとって大切だけれども体内合成ができず、必ず食物から摂取する必要がある脂肪酸のことです。

製造方法

食用油脂等を原料とし、水、食塩その他乳成分、ビタミンなどを加えて混合乳化し、冷やして固めて作ります。

油と水はそのままでは分離してしまいますが、油の粒子を細かくして撹拌(かくはん)し、水と混ぜ合わせます(乳化)。

植物油脂はさまざまな種類があるので、それぞれの特性により使い分けたり、いくつかの種類を混ぜ合わせたりしています。

特徴

使用する油脂によって、風味や成分が変化し、体に機能する脂肪酸の組合せも変えられます。

また、カロリーをおさえたタイプ、お菓子作りや料理用に適したタイプ、バターやガーリックを加えたものなど、用途によってさまざまなタイプが楽しめます。

また、ソフトタイプのマーガリンは冷蔵庫から取り出して、すぐにでもパンに塗りやすいのも、メリットです。

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それぞれの違いは?

ショートニングとマーガリンは原材料に違いがあることがわかりました。では仕上がりにはどんな影響があるのでしょうか。

また、ショートニングやマーガリンが身体に悪いと言われている理由も合わせて紹介していきます。

出来上がりに違いが出てくる

ショートニングとマーガリンの大きな違いは、香りに現れます。ショートニングは無味無臭なので、素材の香りを活かしたい時にぴったりです。

焼き菓子や揚げ油にもよく使われており、サクサクとした食感や、カラッとした食感に仕上がります。

ショートニングの由来は、英語でサクサクとした食感という意味の、「ショート」からきていると言われています。

マーガリンを使用したパンは、ふんわり柔らかく仕上がります。ふんわり軽いパンを作りたいときやスポンジケーキを作りたいときは、マーガリンがおすすめ。

ショートニングよりも柔らかく仕上がります。また、味や香りを楽しみたい総菜パンなどには、風味が強すぎないマーガリンが向いています。

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どちらもトランス脂肪酸に注意

トランス脂肪酸とは脂質に含まれている脂肪酸のひとつ。加工する過程でできる可能性がある不飽和脂肪酸です。

ショートニングやマーガリンのほか、バターや生クリームにも含まれており、魚の油や植物を精製するときにできる場合もあります。

また、わずかではありますが、牛肉や牛乳に含まれていることあるでしょう。

トランス脂肪酸の影響について

トランス脂肪酸は善玉(HDL)コレステロールを減らし、悪玉(LDL)コレステロールを増やします。

そのため、それ以外の脂肪酸とのバランスを欠いて多く摂取した場合は、心臓疾患や高血圧などのリスクが高まると言われています。

しかし、一般的な食生活をしているのであれば、それほど心配することはありません。日本の一般的な食生活をしている場合、トランス脂肪酸の摂取量は少なくなります。

トランス脂肪酸が気になる方は、トランス脂肪酸が含まれていないショートニングを選びましょう。

スーパーでも販売されていることがあるので、トランス脂肪酸フリーという表示があるものを探してください。

まとめ

ショートニングとマーガリンの違いについて紹介してきましたが、いかがでしたか?それぞれの違いを活かして、さまざまな料理で活用させてみましょう。

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