人の体にとって有毒な物質がつくことで発症する「食中毒」。主な症状は吐き気や嘔吐、下痢などが一般的ですが、小さな子どもやお年寄りの場合は、命に関わる可能性もあり十分に注意しなければなりません。
そこで今回は、
- 食中毒が起こりやすい飲食物の特徴
- 食中毒が起こりやすい飲食物 第3位:生焼け肉
- 食中毒が起こりやすい飲食物 第2位:乳製品
- 食中毒が起こりやすい飲食物 第1位:青魚
コチラの内容について紹介していきます。
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目次
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食中毒が起こりやすい飲食物の特徴
食中毒を引き起こす菌は高温多湿を含むため、夏場に話題になることが多いです。ですが、食中毒の危険は多くの飲食物に隠れており、例え冬場でも発症する場合があります。
では、食中毒はどんな飲食物に多いのでしょうか。
魚介類全般は危ない
一口に「食中毒」と言っても、その原因となる菌を持つ食材はさまざまです。中でも、魚介類は全般危険なので、注意が必要です。
魚介類に潜む菌は、サルモネラ菌や腸炎ビブリオ菌と呼ばれており、特に刺身や寿司など十分に加熱していない場合に繁殖しやすくなります。
腐りやすい食品
夏になると食中毒の危険性が高まるのは、高温多湿な環境により多くの食品が腐りやすくなるためです。
その中でも、腐りやすいとされている食品がコチラです。
- 卵
- 生野菜
- チーズ
- 炊き込みご飯
- ポテトサラダ
- ハムやベーコンなどの加工肉
- グラタン
また、食品にとって劣悪な環境で放置してしまった場合は、状態に変化がなかったとしても食べないようにしましょう。
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食中毒が起こりやすい飲食物 第3位:生焼け肉
腐りやすい食品をいくつか紹介しましたが、食中毒の危険が潜む飲食物はまだまだあります。ここからは食中毒の原因をランキング形式で紹介していきます。
まずは、 第3位:生焼け肉についてです。
生焼け肉で食中毒が起こる原因
十分に加熱していない生焼けの肉はサルモネラ菌や腸管出血性大腸菌(O157、O111など)、カンピロバクターなどの菌が潜んでいる可能性があります。腸管出血性大腸菌(O157、O111など)やカンピロバクターは、主に牛肉や鶏肉、肝臓の内部などに付着する菌です。
レアやミディアム、ウェルダンなど、肉は焼き方の違いで楽しむことができますが、生焼け肉は食中毒の危険があることを覚えておきましょう。
生焼け肉の食中毒を防ぐ対処法
生焼け肉が原因の食中毒を防ぐには、とにかく加熱をしっかりすること、そして生焼けのまま食べないことが大切です。外側は焼けているように見えても、中が生焼けであることも多いです。中身が赤くないかどうかを確認した上で食べるようにしましょう。
また、生の肉に触れた箸やトングで他の食材を触ることも菌が移ってしまうためNGな行為です。
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食中毒が起こりやすい飲食物 第2位:乳製品
食中毒が起こりやすい飲食物ランキングの第2位は、乳製品です。
乳製品を日常的に食べる人はもちろん、牛乳などの乳製品飲料は小さい子どもやお年寄りにとっても身近な食品なので、注意が必要です。
乳製品で食中毒が起こる原因
乳製品による食中毒の発症は、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌、リステリアなどの菌が原因であると考えられます。
中でも、十分に加熱をすれば活動を抑えられるサルモネラ菌に比べ、黄色ブドウ球菌の毒素は熱に強く、簡単には失活しないのが特徴です。
乳製品の食中毒を防ぐ対処法
乳製品による食中毒は、十分な加熱や衛生管理をきちんとすれば、しっかり防ぐことができます。
特に黄色ブドウ球菌は、人の皮膚にある切り傷・擦り傷にも分布していますので、食品を扱うときには、自分の手にも注意しなければなりません。
乳製品の食中毒を防ぐ対処法
- 調理前に手をよく洗う
- 調理器具を清潔にしておく
- 手に怪我をしているときは傷口が食材に触れないようにする
- 調理中に髪の毛や顔を触らない
- 常温で食材を放置しない
- 賞味期限以内にできるだけ使い切る
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食中毒が起こりやすい飲食物 第1位:青魚
食中毒が起こりやすい飲食物ランキングの第1位は、青魚です。
既述のように、魚介類は全般的に食中毒になる可能性があるのですが、中でも青魚は特に注意が必要です。
青魚で食中毒が起こる原因
魚介類の中でも、青魚で食中毒が起こってしまうのは、ヒスタミンという菌が原因です。
ヒスタミンはヒスチジンというアミノ酸が生成する菌で、赤身魚やその加工品の中で多くなってしまう特徴があります。
ヒスタミンが多くなりやすい主な魚
- イワシ
- サンマ
- サバ
- ブリ
- ワラサ
- ハマチ
- サワラ
- カンパチ
- ヒラマサ
- アジ系全般
- マグロ系の魚
青魚の食中毒を防ぐ対処法
青魚による食中毒を起こすヒスタミンの毒素は、調理時の加熱程度では分解することができません。
そのため、ヒスタミンが原因となる食中毒を防ぐには、そもそも生成させないようにすることが大切です。
ヒスタミンを生成させないためには、次のことを守って青魚を扱いましょう。
- 常温での放置はさけ、購入後は速やかに冷蔵保存する
- エラや内臓付きであれば購入後速やかに除去する
- 干物などの加工品も冷蔵保存する
- 冷蔵保存したとしてもできるだけ早めに食べる
- 一度冷凍し解凍したものを再冷凍しない
まとめ
「食中毒の原因のランキングを紹介!食べ物や飲み物で特に注意な物も」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 食中毒が起こりやすいのは魚介類全般や腐りやすいもの
- 食中毒が起こりやすいランキング第3位は生焼け肉
- 生焼け肉による食中毒は十分な加熱で防げる
- 食中毒が起こりやすいランキング第2位は乳製品
- 乳製品による食中毒は加熱と衛生管理で防げる
- 食中毒が起こりやすいランキング第1位は青魚
- 青魚による食中毒は加熱と衛生管理で防げる
食中毒は時に命の危険を脅かすほどの恐ろしい病気です。少しの工夫でそのリスクは回避できますので、ぜひこの記事を参考にして、食の安全を守ってくださいね。
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