すだちの皮は食べられる?どんな栄養が?お勧めの使い方も!

すだちは酸味が強いので果肉を食べることはなく、魚やうどんに添えたり、お酒に搾ったりして果汁を少しだけ使います。脇役のような存在になることが多いすだちですが、実は栄養が豊富で特に皮には他の柑橘類にはない優れた栄養が含まれていることを知っていますか?でも、皮を食べるのは残留農薬が気になりなります。それに、今まで食べてこなかったのでどうやって食べたらいいかわからないという方も多いでしょう。そこで、今回は

  • すだちの皮は食べられる?どんな栄養が?
  • すだちの皮の残留農薬はどうすれば?
  • すだちの皮のおすすめの使い方
についてご紹介いたします。

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すだちの皮は食べられる?どんな栄養が?

すだちは果肉と皮の部分で栄養素が異なります。果肉にも皮にも豊富に含まれているのはカリウムやビタミンCでその含有量は同じ柑橘系のレモンよりも多いです。また、注目したいのは皮の栄養素で、他の柑橘系には含まれない成分があります。

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スダチチンが含まれる

すだちの皮にはすだち特有の成分スダチチンが含まれます。スダチチンはフラボノイドの一種です。 発がん抑制作用、脂質代謝の改善、関節リウマチや関節症の改善や予防、記憶障害の改善などさまざまな効果がある と言われています。

その他にもエリオシトリン、ヘスペリジン、ナリルチンなどのポリフェノールが含まれるので、高い抗酸化作用があり、生活習慣病やアレルギーの改善や予防にも効果が期待できます。

レモンよりも栄養が多い?

可食部100g当たりの栄養素

  すだち皮 すだち果汁 レモン全果 レモン果汁
タンパク質 1.8g 0.5g 0.9g 0.4g
食物繊維 10.1g 0.1g 4.9g Tr
カルシウム 150mg 16mg 67mg 7mg
カリウム 290mg 140mg 130mg 100mg
βカロテン当量 520μg Tr 26μg 6μg
ビタミンC 110mg 40mg 100mg 50mg

参考: 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

すだちの皮は、すだちの果汁よりも栄養が豊富です。また柑橘系の中でも栄養が豊富と言われるレモンよりもたくさんの栄養が含まれています。

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すだちの皮の残留農薬はどうすれば?

すだちの皮にはたくさん栄養素が含まれていることが分かりましたが、皮ごと食べるときには残留農薬に注意しなくてはいけません。柑橘系のフルーツは皮を食べることを想定していない場合が多く、残留農薬が残っている可能性が高いです。

塩で洗う

すだちに塩を擦り付けるようにして洗います。塩の粒子が表面についた汚れを落としてくれます。もみ洗いをしたら流水で洗い流します。

酢に浸す

酢には野菜のアクや水分を抜く効果があります。水1:酢2の割合で作った酢水に5分程度浸けてから流水で洗い流します。

洗剤で洗う

キッチン用の洗剤は『食品用』と書かれているものがあり、それを使えば食品を洗うことができます。スポンジに洗剤を付けて皮を擦るように洗います。洗った後は流水で洗剤を洗い流します。

重曹で洗う

食品用の重曹を水に溶かし5分程度すだちを浸します。農薬は酸性のことが多く、アルカリ性の重曹は中和して溶かしてくれます。取り出した後、流水でよく流します。

茹でる

沸騰したお湯に30秒すだちを付けます。農薬はお湯に溶け出しやすいので付けるだけで落とせます。

MEMO
最後に流水にさらして、ヌルヌル感やベタつきがないようにしましょう。付けた湯や水には残留農薬や汚れが入っています。再利用せずに捨ててください。

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すだちの皮のおすすめの使い方!

すだちは果汁を搾った後、皮は捨てられることが多いですが、栄養豊富な皮を捨てるのはもったいないです。保存食として使えるすだちの加工方法をご紹介します。

マーマレードに

作り方レシピ
  1. すだちを半分に切り、果汁を絞って種を取り除く
  2. 皮をスライサーで薄く切る
  3. たっぷりのお湯を沸かしておき、火を止めてからすだちの皮を入れ10分置く
  4. 湯を切り、よく洗う(水が白く濁らなくなるまで)
  5. すだちの皮と同量の水を鍋に入れ煮る
  6. すだちの皮の量の1/2〜1/3の砂糖を加えて煮る
  7. とろみが付いたら火を消し、搾った果汁を加える

塩すだちに

塩すだちは、肉、魚、野菜につけて食べると美味しい調味料です。

作り方レシピ
  1. すだちを半分に切り、種を取り出す
  2. ミキサーですだちをすり潰す
  3. すだちの量の20〜30%の塩を加え、ミキサーにかける
  4. 密閉容器で1週間程度寝かせたら完成

すだち胡椒に

柚子胡椒のようなピリッとしたアクセントが効いた調味料です。

作り方レシピ
  1. すだちは白い部分が入らないように薄く皮を向く
  2. 果汁を絞っておく
  3. 青唐辛子の種を取り、2〜3cmに切る
  4. すだちの皮と青唐辛子をミキサーにかける
  5. すだちと青唐辛子の量の20〜30%の塩を入れてミキサーにかける
  6. すだちの果汁を加える

すりおろして料理につかう

すりおろして肉料理や魚料理、うどんなどに入れるとさわやかです。

まとめ

『すだちの皮は食べられる!栄養豊富!お勧めの使い方』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • すだちの皮はレモンよりも栄養が豊富
  • すだちの皮を食べるときには残留農薬を落とす
  • すだちの皮はマーマレードや塩すだち、すだち胡椒など保存食が作れる

これまで焼き魚やうどんに添えられていて、脇役になることが多かったすだちですが、すだちは栄養が豊富で、特に皮にはすだちにしかない栄養素があることがわかりました。果汁を搾って皮は捨てていたという方は、ぜひ皮を使ったレシピを試してみてくださいね。

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