大豆を原料とした食材といえば、納豆や豆腐など和食には欠かせないものばかり。ですがそんな大豆にはアレルギー持つ人が多く存在します。中でも大豆と納豆には、アレルギーにある違いがあるとか。そこで今回は
- 大豆アレルギーとは
- 納豆は食べれるって本当?
- 納豆にアレルギーはある?
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目次
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大豆アレルギーとは
大豆アレルギーの症状や対処法についてご紹介します。
症状が出る食品
大豆は関連食品が非常に多く、アレルギーを持たない人には把握が難しいものです。
そのため、アレルギーを持つ当事者が自分に合わないものを具体的に伝えられるかどうかが重要です。
大豆アレルギーの人が気を付けるべき食材は、以下のようなものです。
- 大豆
- 枝豆
- もやし
- 黒豆
- 豆乳
- おから
- 豆腐
- 油揚げ
- きな粉
- ショートニング
- 乳化剤
- レシチン
- たん白加水分解物
こうしてみるだけでもかなりの数ですよね。
また大豆アレルギーは、人によって合うもの合わないものが違うのも特徴です。
中にはもやしだけが食べられないという人もいるほど。
医師に相談して、自分に合わないものを理解しておきましょう。
症状
大豆は、アレルギー表示が推奨されている食品の中で比較的患者数が多い食品です。
食事の際には大豆やもやし、枝豆、きなこなどの大豆関連食品に加えて食品添加物にも注意が必要です。
中には大豆油でアレルギー反応を起こす人もいるので、揚げ油にも気を付けましょう。
大豆による食物アレルギーは、大豆を原材料とした食品を食べたことにより発症するものと、花粉症患者が豆乳などを摂取した際に発症する口腔アレルギー症候群が知られています。
大豆アレルギーの症状では、湿疹などの皮膚症状や口内のかゆみなどがみられます。
口腔アレルギー症候群とは、ある食品を食べた数分後にくちびるや舌、口内や喉にかゆみやしびれ、むくみなどの症状があらわれるものをいいます。
アナフィラキシーショックを起こす可能性もある、重篤な症状です。
多くの場合時間の経過とともに症状は軽快しますが、ショック症状が持続する危険性もあります。
このような状態になったときは、迷わず医療機関を受診してください。
口腔アレルギー症候群は豆腐などの大豆加工食品であれば摂取可能な場合もあり、通常の大豆アレルギーとは異なる特徴を持っています。
花粉症やリンゴ・桃などでアレルギー反応を起こす人は、今後豆乳などによって口腔アレルギーを発症する可能性もあるとされています。
対処法
大豆は、関連食品が非常に多いものです。
わかりやすいのは豆腐や豆乳、きな粉などですが、目に見えない食品添加物にも大豆が主原料のものが複数存在します。
飲食店で大豆アレルギーを申告したにも関わらず、提供者が大豆関連食品であることを知らずに提供してしまった、という事例があります。
まずは自分にあわない食品をしっかりと検査等で見極め、そのうえで具体的な食材名を伝えることが大切です。
大豆という大きなくくりではなく「もやし」や「大豆油」などわかりやすく伝えるようにしましょう。
また市販の製品に大豆のアレルギー表示は義務付けられていないため、記載がない場合があります。
そういう場合にはメーカーに直接確認するなど、自分で自分を守る必要があります。
花粉症で、かつほかの食品でアレルギーを起こすことがあるという人は、アレルギー検査を受けておくことも大切です。
ただし口腔アレルギーを起こす食品のアレルゲンは熱に弱く、加熱で食べることができる場合もあります。
これには個人差があり症状の重さでも変わってきますので、まずは医師に相談してみるのがよいでしょう。
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納豆は食べれるって本当?
大豆アレルギーの人でも納豆は食べられるという話は、本当なのでしょうか?
食べれる人がほとんど
大豆アレルギーでも、納豆は食べられることがほとんどです。
納豆は発酵しているため、アレルゲンは分解されていることが多いのです。
また納豆アレルギーである場合、原因は大豆ではないことが多いので大豆製品に対するアレルギー反応はほぼありません。
このアレルゲンはねばねば成分によるものであり、大豆そのものではないからです。
納豆アレルギーはまれな症状ですが、納豆以外の大豆製品に対するアレルギー反応は一般的に起こりません。
注意点
ただし大豆アレルギーである場合には、絶対に大丈夫とは言い切れません。
大豆アレルギーと一言でいってもその症状には個人差があり、人それぞれなにに反応するかは違ってきます。
大豆製品すべてがダメな人もいれば、もやしだけがダメだという人も。
つまり大豆アレルギーと納豆は、無関係とは言えないのです。
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納豆にアレルギーはある?
納豆アレルギーの症状や、その対処法についてもご紹介します。
納豆アレルギーの症状
納豆アレルギーには、ほかの食物アレルギーとはあきらかに異なる点が2つあります。
- かゆみや息苦しさなどの症状が、アレルゲン摂取後約半日経ってからあらわれる
- 患者のおよそ8割がマリンスポーツ愛好家
納豆アレルギーの原因物質は大豆ではなく、納豆が発酵することでできる独特の「ねばねば」にあります。
このアレルゲンは腸内での分解吸収に時間がかかるため、通常数分で発症するアレルギー症状が半日も遅れてあらわれるのです。
このためなにが原因でアレルギー症状が出たのかがわかりにくく、原因に気付きにくいアレルギーであるといえます。
患者の共通点
海に存在するクラゲは、毒針を刺し込むときに納豆のねばねばに含まれる成分と同じものを作り出します。
つまりマリンスポーツをする人が何度もクラゲに刺されているうちに、ねばねば成分による抗体が体内に作られ、納豆を食べたときに反応してアレルギーを発症するのです。
対処法
納豆アレルギーはほかに比べて特殊で、摂食から発症までの期間が長いため、疑うことが難しいアレルギーといえます。
おかしいと思ったら、まずは食べたものをすべて書き出してみること。
こうすれば病院に行ったときにも役立ちます。
また、食品のアレルギーであると思われる場合には積極的に医療機関の受診を考えてください。
自分に合わないものがなんなのか、具体的に知っておくことはとても大切です。
納豆のねばねば成分は人間の体内で自然に分解され、さまざまな物質を安定させるという作用があります。
そのため化粧品や食品など、実に多くのものに加工して使われています。
納豆アレルギーの人は納豆だけでなく、あらゆる製品の成分表示も確認する必要があるのです。
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まとめ
この記事をまとめると
- 大豆アレルギーでも納豆を食べられる人は多い
- 大豆アレルギーと納豆アレルギーは別物である
- 納豆アレルギーは比較的稀だが、患者にはある共通点がある
納豆は大豆からできているというのに、別物だとは驚きです。まずは自分のアレルギーについて詳しく知ることが大切なんですね。
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