「そら豆の中心にある黒い線・黒いすじ」って何?と感じた経験はありますか?緑色の時もあれば、黒い時もあるこの部分ですが、食べることはできるのでしょうか?また、その原因は何なのでしょうか?今回は、
- そら豆の黒い部分は食べられる?原因は?
- 腐ったそら豆の見分け方
- そら豆の下処理と茹で方
- 薄皮を柔らかくするコツ
- そら豆の保存方法と賞味期限
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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そら豆の黒い部分も食べられる?
そら豆の中心は、写真のように黒い部分があることがあります。ここは豆がさやに繋がっていた部分で、本来は緑色の部分ですが、黒くなっているところは食べても大丈夫なのでしょうか?
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病気ではない
そら豆の黒い部分は病気で変色しているわけではないので、そのまま食べることができます !体に害もないですが、気になる場合は包丁で切り落としてから調理しましょう。この黒い部分の原因はなんなのでしょうか?黒い線・黒いすじの原因
そら豆の黒い線・黒いすじの原因は、「そら豆が酸化した」ことによるものです。「お歯黒」とも呼ばれている部分で、収穫したてであれば緑色ですが、時間が経つと酸化してどんどん黒く変色していきます。鮮度の目安でもあるので、調理前に確認したいポイントです。
腐ったそら豆の見分け方
そら豆が腐ると、どんな状態になるのでしょうか?早速腐ったそら豆の特徴を見てみましょう。
そら豆が腐るとどうなる?
腐ってしまったそら豆には、このような状態が現れます。
- 変色:皮が茶色や黒っぽく変色している
- 感触:豆の表面がぬるぬるしている
- 臭い:変な臭いがする
- 見た目:糸を引く
そら豆はさやも豆も緑色をしていますが、傷み始めると 茶色や黒っぽく変色 していきます。また、豆の表面が ぬるぬるして、変な臭いがしたり します。
そして酷い場合には中に 糸を引いたりカビが生える こともあります。外側は一見大丈夫でも、剥いてみたら腐っていた!なんてこともありますので注意しましょう。
変な臭いを発していたらアウト です。残念ですが腐ったそら豆は食べられませんので、廃棄するようにしましょう。
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そら豆は栄養素がとても優秀!
そら豆には糖質やたんぱく質のほか、ビタミンB1・ビタミンCなどのビタミン類、鉄分やリンなどのミネラル類をバランスよく含んでいます。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
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そら豆の下処理と茹で方
そら豆の下処理と茹で方について見ていきたいと思います。そら豆は厚めのさやに包まれているので、まずは取り出す作業からスタートです。
下処理
さやから取り出したそら豆は、 丸く膨らんでいるところに軽く切れ込みを入れることで火が通りやすくなります 。塩茹でする前には切れ込みを入れ、均等に加熱できるようにしましょう。
塩茹で
そら豆を茹でる時は、長時間加熱は禁物です!加熱しすぎると食感が変わってしまいますので、塩茹でする時間は3〜4分、焼き時間は7〜8分にしましょう。
薄皮を柔らかくするコツ
そら豆の薄皮が高くて食べにくい…という時は、「そら豆の皮を柔らかくする方法」があります!調理前のタイミングにコツがあるので、ぜひお試しください。
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さやから出すのは直前
そら豆をはじめとする豆類は、さやから出すことで鮮度がどんどんと落ちていきます。さやから取り出すのをできるだけ調理の直前にすることで、薄皮の水分が蒸発するのをできるだけ防げるので、柔らかさをキープすることができます。
さやを付けたまま丸ごと焼くと、中のそら豆が蒸されて皮が柔らかくなる!
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そら豆の保存方法と賞味期限
そら豆ってどんな風に保存すれば良いの?保存期間は?とお困りの方はコチラを参考にしてみてくださいね。
常温保存
そら豆は鮮度が落ちやすい野菜ですので、常温での保存には向いていません。常温での保存期間は1日です。
冷蔵保存
冷蔵室での保存は2〜3日が目安です。保冷蔵保存するには、なるべく乾燥を防ぐことがポイントです。
- さやは枝に付けたままで枝を上下共に1cm残して余分な枝を切る
- 新聞紙に包んだらポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する
冷凍保存
冷凍での保存期間の目安は2ヶ月です。そら豆を冷凍保存するなら塩ゆでしてからがオススメです◎
- まず流水の中でこすり洗いをして汚れを落とします。
- さやの端を片方切り落としてから多めの塩でよく揉んだあと、お湯を沸かします。
- 沸騰したお湯に塩を少し加え、塩もみしたそら豆をそのまま入れます。
- そら豆を硬めにゆで上げたら、ザルに取って冷まします。
ゆでたそら豆を水にさらすと水を吸ってしまい、味が水っぽくなってしまいますので禁物ですよ。自然に冷めるのを待ちましょう。
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まとめ
「そら豆の黒い部分は食べられる?原因は?」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- そら豆の黒い部分は「お歯黒」と呼ばれ、酸化したことが原因
- お歯黒は食べても問題ないが、気になる場合は包丁で切り落として
- そら豆のは、茹でる前にふっくた部分に切れ込みを入れることで火が通りやすくなる
そら豆の黒い部分には、「お歯黒」というユニークな名前が付けられ、食べられる部分であることがわかりました。黒いほど鮮度が落ちている証拠なので、調理前に鮮度の目安として確認してみてくださいね。
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