4月から6月にかけて出回るそら豆は、初夏を代表する野菜として昔から親しまれてきました。
ゆでて良し、焼いて良しのそら豆ですが、実は豆類の中でも鮮度を維持するのが難しいとされる野菜だということはご存じでしょうか。
保存方法や扱い方を間違えると、あっという間に味が落ちてしまうのです。
当記事ではそら豆の保存方法や保存期間を中心に、そら豆という野菜についてのあれこれや質の良いそら豆の選び方などをご紹介していきます。
そら豆を持て余してお困りの方や、そら豆をおいしく食べたいという方はぜひお読みください。
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目次
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そら豆ってどんな野菜?
分類 | マメ科ソラマメ属 |
原産地 | 地中海沿岸から西南アジア |
由来 | さやが空へ向いた状態でつくところから |
英語で言うと | broad bean |
別名 | feve(フランス語)、蚕豆(和名) |
そら豆は古くから食用として栽培されている豆で、現在でもエジプトやイタリアをはじめ世界中で親しまれています。
完熟した豆は煮豆や甘納豆・フライビーンズなどに利用されており、中国では豆板醤の原料に使用されています。
別名の蚕豆も「そらまめ」と読みますが、これはさやの形が蚕に似ていることからあてられた字であるといわれています。
日本では主に鹿児島・千葉・茨城などで生産されています。
野菜として扱われるのは成長途中のそら豆ですが、タンパク質やビタミンB1・B2・Cなどのほか、体から余分な塩分を排出してくれるカリウムや血液を作るために必要な鉄分・銅と言ったミネラル類も多く含まれているので、貧血気味の方におすすめの野菜です。
中の豆をさやから出すとすぐに味が落ちてしまうので、調理する直前に出すか、さやごと焼いて中まで火を通してからいただくと良いでしょう。
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そら豆の見分け方
良いそら豆を探すには、鮮度を表すサインを見逃さないことが重要です。鮮度が良ければ味も良く、適切に保存できれば通常よりも長持ちしやすいのでぜひ覚えておきましょう。
鮮度の良いそら豆を見分けるポイント
良いそら豆を見分けるポイントは3つあります。
- さやの緑色が鮮やかでツヤがある。
- ふっくらしていて触ると弾力があり、持つと重みを感じること。
- さやから見える豆の形が揃っていること。
そら豆のさやは豆の守るゆりかごのような役割を持っています。
このさやがしおれてツヤが無いものや枯れているもの、持つと軽いものはそら豆の水分が失われているのでなるべく避けてください。
また、よく育ったそら豆は外から見ても豆の形が分かるほどしっかりしています。
冷蔵保存する場合
保存期間の目安
冷蔵での保存期間は2~3日が目安です。
冷蔵での保存方法
そら豆はさやから出してしまうとあっという間に鮮度が落ちてしまうので、さや付きのまま保存します。冷蔵保存で大事なのは乾燥させないことです。
そのためには、さやごと新聞紙に包んだらビニール袋に入れて袋の口を閉じて冷蔵庫に保存してください。
新聞紙で適度な湿気を保ちつつ、ビニール袋で水分を逃さずに乾燥を防ぐ効果があります。
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冷凍保存の方法
保存期間の目安
冷凍での保存期間は2か月が目安です。
冷凍での保存方法
冷凍で保存するなら豆を塩ゆでしましょう。
- 多めの湯を沸かし、塩とお酒を少々加えます。お酒は豆の青臭さを和らげるために加えます。
- 豆はゆでる直前にさやから出します。旬のそら豆の皮はやわらかいので皮ごと食べれますが、気になる方は包丁で皮に切れ目を入れておくと、あとでうす皮がむきやすくなります。
- 豆を硬めに茹でたらザルに取って自然に冷まします。味見をして、好みで塩を振りかけてください。
- 豆を水にさらすと豆が水を吸って味がぼやけてしまうので、急いで冷ましたいならうちわや扇風機を使って風で熱気を飛ばしてください。
- 粗熱が取れたら冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
冷凍庫に入れる時は袋の中の空気をできるだけ抜いて、できるだけ豆が重ならないよう平らにすると効率よく冷やすことができます。
うまく冷凍するコツは、短時間で一気に冷やすことです。
もしあれば、アルミ製のトレイを下に敷くとさらに凍りやすくなります。調理に使う時は凍ったまま加えてください。そのままで食べる場合は沸騰したお湯でさっとゆでて解凍しましょう。
常温保存の方法
保存期間の目安
常温での保存期間は1日が目安です。
常温での保存方法
そら豆の最適な保存温度は0℃から5℃と、野菜の中でも低い方に入ります。
旬に当たる4月から6月は気温と湿度が高いため日持ちしないので、常温保存には向いていません。
どうしても常温保存する場合はさや付きのままビニール袋などに入れ、冷暗所で保存してください。
まとめ
今回はそら豆の保存方法について、保存できる期間の目安や保存方法も含めてまとめていきました。
- 冷蔵の保存目安:新聞紙とビニール袋に包んで2~3日
- 冷凍の保存目安:硬めに塩ゆでして2か月
- 常温の保存目安:ビニール袋に入れて冷暗所で1日(常温保存には向いていない)
以上のことから、そら豆は数日以内で食べるなら冷蔵保存にし、それ以上になりそうなら冷凍保存にした方が良いでしょう。
そら豆は、熟する前の短い期間だけ楽しめる旬の味です。
できるだけ長く楽しむためにも、きちんと保存して無駄なく食べきりましょう。
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