蕎麦は日本の食文化に欠かせない料理の一つですが、「ざる蕎麦」「もり蕎麦」「せいろ蕎麦」の3つの違いについて知っていますか?どれも知っているけれど、ちゃんとした違いはよくわからない…という方も多いのではないでしょうか?今回は、
- ざる蕎麦・もり蕎麦・せいろの違い
- 蕎麦の主な種類8選
- 蕎麦の食べ過ぎは体に悪い?
- 腹痛・下痢・アレルギーの危険性も?
こちらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ざる蕎麦・もり蕎麦の違いは何?
「ざる蕎麦」と「もり蕎麦」の大きな違いは、上に海苔がのっているかいないかです。海苔がのっているものをざる蕎麦、海苔がのっていないものをもり蕎麦と呼ぶことが多く、このことはご存知の方も多いかと思います。
しかし、それ以外にもざる蕎麦ともり蕎麦には違いがあります。それぞれの歴史や生の由来について確認していきましょう。
歴史
ざる蕎麦の歴史は、江戸時代にまで遡ります。江戸時代初期に、東京の深川にあった伊勢谷という店が、竹ざるに蕎麦を盛り付けて提供したことがざる蕎麦の起源と言われています。ざる蕎麦の「ざる」とは竹ざるのことで、名前の由来となりました。
竹ざるにのせて食べる前はそのまま器に入れていましたが、最後に水気が残ってびちゃびちゃすることから、水気が切れるよう竹ざるにのせたそうです。
江戸時代のざる蕎麦は海苔がのったものという決まりはなく、現在のように刻み海苔をのせるようになったのは明治時代と言われています。
以前、海苔は生産量が少なかったため、高級食材として扱われていました。そんな海苔を蕎麦にのせたのは、他の蕎麦との差別化を図るためと言われています。蕎麦に海苔をのせたスタイルが珍しいことや、海苔の香ばしさが蕎麦に合うものとして人気となったのです。
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また、当時、ざる蕎麦ともり蕎麦は「つけ汁」に違いがありました。ざる蕎麦には一番出汁を使い、もり蕎麦には二番出汁を使っていたそうです。
それ以外の違いには諸説ありますが、ざる蕎麦の方が質の良いそば粉を使っていたという話もあります。
ざる蕎麦ともり蕎麦の歴史ですが、元々あったもり蕎麦を竹ざるにのせて提供したことがきっかけでざる蕎麦が誕生したので、もり蕎麦の方が古いものと言えます。
もり蕎麦の由来
ざる蕎麦よりも昔から存在した「もり蕎麦」の由来ですが、細長く切った蕎麦を器に盛って提供されたことが名前の由来と言われています。
せいろ蕎麦とは?
せいろ蕎麦とは、「せいろ」という調理器具にのった蕎麦を言います。現在もお蕎麦屋さんでせいろ蕎麦を注文すると、せいろに蕎麦を盛るようにして提供されます。せいろ蕎麦と呼ばれるようになったのは、江戸時代が始まりです。
歴史
江戸時代に食べられていた蕎麦は小麦粉を繋ぎとして使った二八蕎麦が主流でしたが、それまでは十割蕎麦が食べられていました。繋ぎを使わない十割蕎麦は千切れやすく、熱湯で茹でると千切れてしまうのが難点でした。
そこで、加熱しても千切れない方法として「せいろ」に入れて蕎麦を蒸したのが「せいろ蕎麦」の始まりです。せいろは饅頭を蒸すための調理器具でしたが、蕎麦を千切らずに調理できるものとしても使われていたのです。
ちなみに、ご自身で蕎麦を打つ時にも千切れが気になる方もいらしゃるのではないでしょうか?手作り蕎麦がちぎれる原因や対処法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
詳しくはこの記事をチェック!
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蕎麦の主な種類8選
ざる蕎麦やもり蕎麦は、蕎麦の食べ方の差ですが、蕎麦の種類について詳しく紹介したいと思います。よく食べられている主な蕎麦の種類8選はこちらです。
- 更科蕎麦
- 田舎蕎麦
- へぎ蕎麦
- 十割そば
- 変わり蕎麦
- 韃靼蕎麦
- 寒晒し蕎麦
- 茶そば
それぞれの蕎麦の特徴や違いについては、下記記事でチェックしてみてください。
詳しくはこの記事をチェック!
蕎麦で腹痛・下痢・アレルギーになる?
ざる蕎麦・もり蕎麦・せいろ蕎麦について紹介しましたが、蕎麦は食べると腹痛や下痢となったり、アレルギー症状が出ることもあります。それには、蕎麦に含まれる食物繊維やアレルギー成分が関係しています。
蕎麦アレルギーの詳しい症状や、腹痛・下痢などの副作用が起きにくい1日の摂取量について、下記記事で紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
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妊娠中でも食べられる?
体質や体調によっては副作用やアレルギー症状が出ることのある蕎麦ですが、妊娠中(妊婦さん)でも食べることができます◎ 蕎麦は栄養価が高いので、幅広い栄養成分が必要な妊婦さんにもオススメの食材です。
蕎麦が持つ栄養成分や、妊娠中の体に嬉しい効果について確認したい方はコチラです。
詳しくはこの記事をチェック!
まとめ
この記事をまとめると
- 器に盛ったことで誕生したのが「もり蕎麦」
- もり蕎麦の水気を切るために竹ざるにのせたことで誕生したのが「ざる蕎麦」
- 現在では海苔がのっているものが「ざる蕎麦」、ないものが「もり蕎麦」という違いがある
- もり蕎麦は江戸時代からあり、ざる蕎麦が誕生したのは明治時代
普段何気なく食べている蕎麦ですが、ざる蕎麦・もり蕎麦・せいろ蕎麦には色々な歴史が関係していました。食べ過ぎで腹痛や下痢となる方もいますが、蕎麦は栄養価が高いので適度に食事に取り入れてみてくださいね。
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