きくらげというと、中華料理などでよく使われている黒いきくらげが一般的です。普段あまりなじみがありませんが、きくらげにはほかにも白きくらげという種類があるのをご存じでしょうか。
白きくらげは中国では古くから栽培されており「銀耳(ぎんじ)」と呼ばれています。食用のほか、漢方にも使われています。花びらのような形状で、豆花などの台湾スイーツでもおなじみです。そこで今回は、
- 白きくらげの特徴
- 白きくらげは生で食べられる?
- 調理方法・保存方法
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目次
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白きくらげの特徴
白きくらげとは?
白きくらげは、シロキクラゲ科シロキクラゲ属に分類されるきのこです。味や香りなどにくせがなく、白っぽい半透明な色合いとコリコリとした食感が特徴です。
見た目は、黒きくらげが半透明になったようなもので、ほとんどが乾燥させた状態で販売されています。水で戻すと4~5倍になります。黒きくらげと違い、白く透明で無味のため、どんな料理にも適しています。
カロリー・栄養成分
白きくらげのカロリーや栄養成分をご紹介します。乾燥した状態の1gあたりの数値は以下の通りです。
・たんぱく質 … 0g
・食物繊維 … 0.7g
・糖質 … 0g
・脂質 … 0g
・カリウム … 14mg
・葉酸 … 1μg
健康効果
皮膚や粘膜の乾燥を潤すため、ドライスキン・ドライマウス・空咳・免疫低下などの症状や、呼吸器系が弱い・鼻や喉から風邪をひきやすいといった方におすすめです。喉を潤して咳を鎮めるだけでなく、肌にハリや潤いを与えてくれます。
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白きくらげは生で食べられる?
加熱したほうが安心
国内産の生タイプや乾燥タイプもありますが、多くは中国産で乾燥タイプです。乾燥していると一年中購入も保存もできるメリットがありますね。商品のパッケージには戻し方の記載はありますが、そのまま食べるか加熱が必要かまでは書いていないことが多いようです。
白きくらげに有毒な成分は含まれていませんが、雑菌が付いている可能性があるため、加熱して食べた方が安心です。
生で食べるとどうなる?
白きくらげはきのこですので、生で食べると食中毒やアレルギー症状の原因となることがあります。
乾燥きくらげの場合は?
乾燥した白きくらげにも雑菌が付いている場合がありますので、加熱して食べましょう。特に、栽培状況や製造工程、農薬の有無などが不明な商品の場合は加熱することをおすすめします。
危険性はある?
どんなに身体に良い食材でも、摂り過ぎてしまえば毒と変わりありません。白きくらげを食べ過ぎると、胃痛や下痢、吐き気や嘔吐のほか、便秘の悪化・腹痛・呼吸困難・じんましん・咳といったアレルギー症状が出ることもあります。
白きくらげの適量は1日にひとつまみで約25gです。食べ過ぎに注意しましょう。
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調理方法・保存方法
下ごしらえの方法
- 白きくらげを水に浸して柔らかくなるまで戻す。乾燥白きくらげの場合は水に浸して冷蔵庫で約6時間ほど
- 形が崩れないようにザルに入れて湯通しする(白きくらげはバラバラになりやすいため)。茹で時間の目安は30秒
白きくらげを使う料理によっては、1の後に固い部分が必要なければ切り落としましょう。(食べられないほど固いということはありません)
炒めものやスープに使う場合は?
白きくらげはコリコリした食感で、味や香りはほとんどありません。つるつるとしていてクセがない特徴を活かして、スープなどの汁物の具として楽しまれています。
炒めものやスープなど加熱調理する場合は湯通しは不要です。水で戻した白きくらげを好みの大きさに切って調理しましょう。
保存方法(冷蔵)
白きくらげを下ごしらえした後、水気を切り、固い部分を切り落として食べやすく切ったら保存容器に入れます。これで冷蔵室で約1週間の保存が可能です。水気をしっかりとったらラップで包んで野菜室で保存する方法もOKです。まとめてたっぷり戻しておけば手軽に使えて便利ですね。
保存方法(冷凍)
まず、下ごしらえした白きくらげをキッチンペーパー等でしっかりと水気を抜き取ります。小分けにしてジップロック等の保存袋へ入れ、金属製のバットにのせて冷凍室で急速冷凍します。冷凍だと約1ヶ月保存が可能です。
解凍する際は、凝ったまま包丁でカットし、そのまま加熱調理すればOKです。加熱しない場合は約3時間冷蔵室で解凍してから使いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 白きくらげは実はきのこ。皮膚や粘膜の乾燥を潤し、肌にハリや潤いを与えてくれる
- 白きくらげは雑菌が付いている可能性があるため加熱して食べた方が安心
- 白きくらげは下ごしらえをしてから食べること。サラダや刺身でも必ず湯通しを
白きくらげを戻すと半透明の白色になり、繊細な料理にぴったりです。味にクセがないため、パスタ・茶碗蒸し・天ぷら・野菜炒めなどにも合います。是非白きくらげの食感を楽しんでください。
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