白子で下痢になる?寄生虫に注意?プリン体も危険?カロリーや栄養価

白子といえば天ぷらにしたり鍋物に入れたりなど色んな使い方が出来る食材ですよね。秋冬の寒くなってきた頃には白子の鍋が食べたくなってしまいます。

そんな白子ですが、実は食べすぎてしまうと様々な症状を引き起こしてしまう食材でもあります。

今回の記事では、

  • 白子ってどんなもの?
  • 食べ過ぎると?
  • 下痢になるって本当?
  • プリン体が高い?
  • 栄養は?

これらについて解説していきたいと思います。

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白子ってなに?

“白子”とは、タラやフグなどの精巣のことです。一般的に白子と言われているものはスケトウダラの卵巣で、マダラの精巣は『真子(まこ)』や『真鱈子(まだらこ)』と区別され、高級食材として扱われています。

他にも、鮭やアンコウ・タイ・イカの卵巣も白子と呼ばれています。白子はクリーミーでまろやかな味わいが特徴で、甘みもあります。

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白子を食べると下痢になる?

白子はとても栄養価が高く、特にタンパク質が豊富に含まれています。またカロリーもとても抑えられており、100gあたりのカロリーは60kcalとダイエットにも十分に使える数値なんです。

そんな白子ですが、食べすぎてしまうといろいろな症状が出てしまうことがわかっています。

食あたりで下痢になることも

白子は寄生虫のすみかになっている可能性が高い食材です。特に寄生虫の中でもアニサキスが潜んでいる可能性が高いので、生で食べてしまうとアニサキス症になってしまうおそれがあります。

アニサキスは海に生息する小さな寄生虫で、クジラやイルカなどの体内で生まれます。アニサキスの始まりは卵の状態で、クジラやイルカの排泄物と共に海に放出されます。

その後、アニサキスは海中で幼虫のような形状に羽化します。この時点でのサイズは大きくても長さ3cmほどです。その小さなアニサキスの幼虫は最初の住処として甲殻類などの動物プランクトンに寄生し、そこから生まれる食物連鎖によって寄生を繰り返します。

アニサキスが寄生している小さな甲殻類を小魚が食べ、その小魚を大きな魚が食べ…その魚を私たち人間が食べることによって、アニサキスによる食中毒を発症することとなります。

<アニサキスを食べることに寄って生じる症状>

  • 激しい腹痛
  • 嘔吐
  • 下痢

アニサキスを予防するにはしっかりとした加熱が必要になってきますので、漁港で食べるような新鮮な物以外は生では絶対に食べず、湯通ししたり鍋物に入れたり、天ぷらにしてしっかりと火を通すようにしましょう。

痛風の原因にも

白子にはプリン体が多く含まれており、食べすぎてしまうと痛風の原因になります。痛風は風があたってもいたいというたとえが語源になっている病気で、主に足の親指の関節に激しい痛みが生じます。

プリン体の1日の摂取量は400mgですが、白子には100gあたり300mgものプリン体が含まれていますので、白子を大量に食べてしまうと1日の摂取量を簡単に超えてしまいます。

一度にたくさんプリン体を取ったとしても、痛風になるリスクが高くなるわけではありませんが、日頃からプリン体を多く含むビールなどをよく飲む人は常にプリン体が高い状況にあるので白子がきっかけになってしまうことが多いようです。

動脈硬化を引き起こすこともある

白子を食べることでコレステロール値が高くなるという情報もあります。摂取しすぎると動脈硬化など、血管の病気を引き起こしてしまうリスクを高めてしまいます。

こちらも食べすぎなければ大きな影響はありませんが、摂取量は注意しましょう。

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白子の栄養素

ここまでは白子の食べ過ぎによる影響を紹介してきましたが、冒頭でも紹介した通り白子はとても栄養価に優れた食材です。

白子が取れるスケトウダラは高タンパク低脂質なのでヘルシーな食材としてオススメな魚です。特にグルタミン酸やロイシンヤリジンといった旨み成分であるアミノ酸が豊富に含まれています。

  • グルタミン酸:グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。

旨味成分がたくさん含まれていることが、白子のあの美味しさにつながっているということですね!

タンパク質やミネラルも豊富に含まれているので、最近元気が出ないという方におすすめの食材です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 白子を食べ過ぎるとアニサキス症になることがある
  • アニサキスはしっかりと加熱することで予防することが出来る
  • その他にも痛風や動脈硬化を引き起こす場合があるので注意
  • 食べすぎなければとても栄養価の高い食品である

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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