塩ぶりの塩抜き方法|そのままでも食べられる?保存方法は?

富山の郷土料理「塩ぶり」。お正月の縁起物として食べる地域もありますが、なじみのない地域だと「お土産でいただいたけれど、食べ方が分からない…」と悩んでしまいますよね。そこで今回は、

  • 塩ぶりってどんな食べ物?

  • 塩抜きしなくても食べられる?

  • どのくらい日持ちする?

という疑問を解決していきます。

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塩ぶりとはどんな料理?

特徴

塩ぶりとは、富山県や石川県などの北陸地方の名産品で、積雪の時期でも食べることができる保存食です。ぶりは出世魚だということから縁起がいいとされ、お正月に欠かせない食材です。

塩がぶりの臭みをけし、うま味を引き出してくれるので、お茶漬けなどにするととても美味しいですよ。         

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旬の時期

  • 天然のぶり:11月~2月
  • 養殖のぶり:通年

養殖のぶりは通年を通して食べることができますが、天然ぶりは旬の時期になると脂がのって、とても美味しいです。塩ぶりは保存食ですから、通年通して食べることができますが、旬の時期に作られた塩ぶりは脂の乗りやうま味が一味違います。

塩ぶりの塩抜き方法

料理

茹でる

塩ぶりは一般的に焼いて食べたり、生ハムのように薄くスライスして食べたりしますが、信州の一部の地域では塩ぶりを茹でて食べることもあるそうです。

野菜と一緒に茹でると、塩ぶりのとうま味がゆで汁に程よく抜けて、何も調味料を足さなくても美味しい鍋のような料理になります。信州は盆地ごとに色々な食べ方をするので、表にまとめてみました。

上伊那 酒粕で煮て食べる
飯田 塩抜きして焼いて食べる
松本 塩ブリを茹でて食べる

塩抜きをして食べる地域と、そのまま食べる地域があるようですね。塩ぶりの食べ方には正式な決まりはないようなので、洋風や中華にアレンジして食べるのも美味しいかもしれませんね。

塩抜きしなくても食べられる?

塩ぶりは基本的に塩抜きせずにそのまま食べられます。ですが、積雪のある地方で長期保存学用に塩をたっぷりと使って作られてきた塩ぶりは、現代人には塩辛すぎるかもしれませんね。

もしも「塩ぶりを焼いてみたけれど塩辛くて食べられない」と言う場合は、身をほぐしておにぎりにしてみたり、お茶漬けにしてみると美味しく食べられますよ。因みに、塩ぶりには種類があります。

  • 三枚におろした「ヒラブリ」
  • 1本丸ごと塩漬けにする「マルブリ」

さらに、昔は甘塩の塩ぶりを「生」と呼び、完全な生のぶりを「無塩(ブエン)」とよんでおり、甘塩のぶりは薄く切って刺身のようにして食べられてきました。

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塩振りの日持ちはどれくらい?

さて、昔の人の知恵で長期保存ができるように作られた塩ぶりですが、実際にどれくらい日持ちするのでしょうか?

冷蔵

塩ぶりは冷蔵保存が基本で、3日~4日くらい日持ちします。手作りした場合も冷蔵保存で3日以内に食べる方が安全です。

3日~4日と聞くと、長期保存といえるのか?という疑問を抱くかもしれませんが、そもそも昔は冷蔵庫も無いため、生の魚を3日も保存できるというのは画期的だったのかもしれませんね。

現代の塩ぶりは、長期保存をするためというよりも、ぶりの旨味を引き出すために塩をまぶしているようです。

冷凍

ネット通販などで購入できる塩ぶりは冷凍されているものが多く、それらの場合は2カ月ほど日持ちするものが多いです。しかし、手作りした塩ぶりは冷凍してもあまり日持ちはしませんので、冷凍しても3週間以内に食べるようにしましょう。

塩ぶりの保存方法

冷蔵保存

塩ぶりを冷蔵庫で保存する時は、乾燥しないようにすることが大切です。

  • ラップで個包装する
  • ジップロックや密閉できる容器に入れる

冷蔵庫の中は気圧と湿度が低いため、とても乾燥しています。塩ぶりをそのまま入れると、あっという間にカピカピに乾いてしまうので気を付けましょう。

冷凍保存

ここでは手作りの塩ぶりの冷凍方法をご紹介します。手作りの塩ぶりの場合は、市販のものより日持ちせず、腐りやすいので、すぐに食べないときは冷凍保存するのがおススメです。

  • ぶりを1切れずつラップで個包装する
  • ジップロックに入れて密閉し、金属製のパッドに乗せて急速冷凍する

急速冷凍機能が付いている冷凍室が無い場合でも、金属製のパッドの上にぶりを乗せて冷凍すると、熱伝導が早く急速冷凍することができます。

急速冷凍するとうま味が逃げる前に冷凍できるので、美味しさをキープできますよ。

解凍方法

  • じっくり冷蔵庫で自然解凍する
  • 氷水に浸して解凍する
  • 解凍せずそのまま焼く

ブリは冷蔵庫でじっくりと自然解凍させると、ドリップが出にくく旨味が逃げにくいです。急いで解凍したいときは、ボウルに水と氷を入れ、袋のまま塩ぶりを漬けて、氷水解凍することも出きます。

焼いて食べる場合は、冷凍のまま魚焼きグリルで焼いても火が通りますが、焦げないように火加減を調節しましょう。

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まとめ

いかがでしたか?お正月の縁起物に送ったりいただいたりする「塩ぶり」。初めて見ると、どういう風に食べたらいいのか悩んだり、塩辛くて食べられない!と感じたりすることもあるかもしれませんね。そこで今回は塩ぶりの保存方法や食べ方についてご紹介してきました。

この記事をまとめると

  • 塩ぶりは塩抜きして食べてもそのまま食べてもOK

  • 塩ぶりは信州の特産品で、盆地によって食べ方が違う

  • 手作りの塩ぶりは冷蔵庫で3日ほど、冷凍庫で3週間ほど日持ちする

  • お取り寄せ冷凍塩ぶりは2カ月ほど日持ちする

塩ぶりが塩辛すぎてたべられないときは、焼いてから身をほぐして、「ぶりフレーク」にしておにぎりやお茶漬けに入れてみてはいかがでしょうか。