椎茸の切り込みはなぜ入れる?いれるメリットと栄養効果を解説

椎茸に切り込みを入れて煮込み料理などに使うことがよくありますが、具体的にどういった理由があって切り込みを入れているのかいまいち考えたことがない人が多いのではないでしょうか。

今回の記事では椎茸に切り込みを入れる理由、椎茸の優秀な栄養素などについての解説を行っていきたいと思います。

今回の記事では、 

  • 椎茸に切り込みを入れるのはなぜ?
  • 椎茸の旨味成分とは?
  • どんな栄養があるの?
  • どんな効果が期待できる?

これらについて解説していきたいと思います。 

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椎茸の切り込みはなぜ入れる?

椎茸に切れ込みをいれるのは以下のようなメリットがあるからです。

  • 中までしっかり火を通すため
  • 味が染みやすくなるため
  • 見た目が美しくなるため

椎茸はしっかりとした繊維で構成されていますので、切り込みを入れてあげないと味が染み込みにくいとされています。これは椎茸だけではなくきのこ類全てにおけることですが、繊維がしっかりした状態だとどうしても味が染み込みにくくなる傾向にあります。

切り込みを入れてあげて水分の通り道を作ってあげることで一気にしみしみの椎茸になりますので是非椎茸料理を行うときは切り込みを入れてみてくださいね!

ちなみに椎茸を丸ごと使う料理でなく、細かく刻んだりスライスした状態であれば切れ込みを入れる必要はありませんので安心してくださいね!

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味を染み込みやすくする方法は冷凍すること!

切り込みを入れる他にもきのこ類に味をしっかりと染み込ませるコツとして「冷凍してから使う」という方法があります。

冷凍することによってキノコの中に含まれている水分が外に放出されることで、キノコの繊維が壊れ、煮汁がしっかりと染み込んでくるようになるのです。

きのこは冷凍してから使うことを徹底しているシェフもいるくらい、おすすめのテクニックになりますのでぜひ覚えておいてください!

ちなみに繊維が壊れることによってキノコの中に含まれている旨味成分のグアニル酸という成分が料理全体に溶け出してくれるので、きのこのダシがしっかり香る完成度の高い料理になりますので覚えておくと良いでしょう!

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椎茸に多く含まれる主な3つの栄養素

椎茸を始めとするきのこ類全般には、ビタミンDが豊富に含まれています。また、食物繊維が多いのも特徴です。

  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • ビタミンD:ビタミンDは、カルシウムの働きをサポートし主に骨形成を助けます。加えて、筋肉や神経伝達において不可欠なカルシウム濃度の調整も担っています。細菌の研究では、ウイルスや細菌に対する免疫効果の向上する。抗うつ作用も注目されています。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。

干し椎茸ならもっと栄養価アップ!

椎茸には生椎茸と干し椎茸がありますが、出汁用に使われる干し椎茸は栄養価がかなり高い特徴があります。乾燥させることで凝縮し、食物繊維やカリウム・葉酸などが最大で30倍にもなるのです!

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椎茸を毎日食べるとどんな効果がある?

椎茸に含まれる栄養成分について解説しましたが、ここでは椎茸を食べることで得られる健康効果について解説します。

便秘解消

椎茸には食物繊維が多く含まれていることを先ほど解説しましたが、食物繊維には2種類あることをご存知でしょうか。具体的には、「水様性食物繊維」と「水様性食物繊維」の2種類ですが、椎茸に含まれるのは不溶性食物繊維です。

水に溶けない性質を持っている不溶性食物繊維は、胃腸の中で水分を含み便のカサを増して腸の働きを刺激し排便を促す効果があります。この働きは、便秘解消に非常に有用です。

もう一つの食物繊維はどんな特徴がある?

もう一つの食物繊維である水様性食物繊維は、水に溶ける性質をもった食物繊維です。ネバネバとした形状をしており、胃腸内に長く滞留することで血糖値の急上昇を防ぐ効果があります。水様性食物繊維は、海藻類や果物に多く含まれています。

コレステロール値を下げる

椎茸に含まれる「エリタデニン」という成分は、実は他のきのこにはほとんど含まれていない特別なものです。その効果は、血液中に含まれる悪玉コレステロール値を下げて、善玉コレステロールを上げるというもの。

椎茸を毎日食べることで、コレステロールに悩まされることはなくなるでしょう。

免疫力アップ

β−グルカンという成分をご存知でしょうか。椎茸に含まれる食物繊維の一種で、その効果は免疫力を向上させるといったもの。しっかり椎茸を食べることで風邪の予防にも繋げることが出来ます。

ガン予防

椎茸から抽出された成分である「レンチナン」は、免疫力を高めてガンを抑える効果が期待できるとして1985年から現在に至るまでガンの治療薬として認可され、医療現場で使用されています。

生活習慣病予防

椎茸に代表される食物繊維の多い食材の特徴の一つに、独特の食感が挙げられます。食べる際に咀嚼回数が多くなりやすいため、早食いや大食いを防止することで生活習慣病を予防する効果が期待できます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 椎茸に切り込みを入れるのは味が染み込みやすくなるから
  • 見た目も鮮やかになるので椎茸はそのまま使うときは、切れ込みを入れて使ってみよう
  • 椎茸は干し椎茸にすることで栄養価が30倍もアップする
  • がん予防や生活習慣病予防などの効果もあるため毎日食べたい食材!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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